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のだめカンタービレ7

601 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/03(土) 22:02:59 ID:TTLZIdl4
すげー上手いとは思わなかったけど面白いとは思ったよ
>>586さんgj

602 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/04(日) 01:58:34 ID:4wAbyaAd
>>598 最初の2行は読んだ

603 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/04(日) 20:15:33 ID:Rnzf/nkG
神に神って言われたー!わーい!
いい仕事レスありがとうです。職人として本望です。

さすがに言い方はあると思うんですけど……
私の場合なんですが、
GJ頂けると、本当に嬉しくって、わあ投下して良かったなぁ!て小躍りです。
が、それだけだと何というか、方向性がぼんやりしてきてしまいますので、
あくまで私の場合ですが、ご指摘を頂けたほうが、そこから自分の新たな萌えを発見できます。
もっとエロく?もっと切なく?

で、空気読まずに投下しまーす。明日はKISS発売日なのに、休載は寂しい……

604 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:16:17 ID:Rnzf/nkG
●真一くんの勉強を邪魔してみましょう●



夕食後、ソファーでくつろいでいるのだめが、
公演にむけて勉強中の千秋に質問した。

「先輩、なんでソファーは赤いんですか?」
千秋は総譜から顔を上げずに問い返す。
「……それは『どうして空は青いんですか』と同じたぐいの質問か?」
「ち、ちがいマスよ!先輩の部屋のソファー、大学の部屋のときも、赤でしたよネ」
「そうだな。たしかに、赤かったな」
ちらと、のだめの座るソファーに千秋は目を遣った。
「パリでもほら、赤ですし。なにかコダワリがあるんですか?」
んー……と、考える千秋。
「こだわり? いや、……なんとなく」
「……なんとなくで、ソファーが『赤』デスか?」
あんまり一般的じゃない気がしマス。とのだめが千秋を見る。
千秋ものだめを見返す。
「ソファーはやっぱり赤だよなあ、て思って選んだまでで、意味は無いんだけど。
 言われてみればそうだよな。んん……、何でだ……?」
「なんで、赤なんでしょーねー」

ぶつぶつと過去を反芻してインプリンティングの検証をはじめる千秋をよそに、
のだめは話題の真っ赤なソファーに、ばふっと寝っ転がった。
靴を下に脱ぎちらかして、ぱたり、ぱたりと素足を動かす。
ワンピースから伸びた脚がソファーの赤に映えて、やけに白く見える。
動くものを追う動物としての習性からだろうか、
考え事をしながらも思わず千秋が脚の動きをじーっと追いかけていると、
そんな自分を見ているのだめと視線がかちあった。
不思議そうに、こちらを見ている。

なんとなく気まずくなって、千秋は無理やり、会話を戻す。


605 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:16:54 ID:Rnzf/nkG

「ソファー、……赤いと、……いいこともあるよな」
「たとえば?」
「顔色が良く見える」
「あー……」
何かに思い当たったようで、のだめはポンと手を打ち、その手のまま唸り始めた。
「なんでしたっけ、……えーっと、オラ……、オラウータン……?」
「は?猿?」
「いいえー、オラ……ほら、いかにもミルヒーが好きそうな、芸者さんの、サムライの時代の、」
名前が出てこずに、じたばたと唸り続けるのだめ。
シュトレーゼマンが好きそうな、江戸時代の芸者…………?
「……もしかして、花魁?」
「そうそれデス!その、オイランのお布団って、赤いんですよね?」
「おまえ変なとこで博識だよな……」
「あれもやっぱり、肌をきれいに見せるためだったんでしょうかね〜」
どう思いマス?と、のだめは千秋に聞く。
「俺が知るか、そんなの!!
 おまえ、ひとのソファーに卑猥なイメージ植え付けんなよ……」
眉根を寄せながら総譜を机に置いて、
千秋はのだめが寝転んでいるソファーの、彼女の頭のほうに浅く腰掛けた。


606 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:18:05 ID:Rnzf/nkG

「のだめの顔色、ここだと、きれいに見えますか?」
「ん」
千秋の手が、のだめの頬に触れる。
くすぐったそうにして、お返しというようにのだめが千秋の髪を撫でる。
「先輩の黒い髪も、赤い色に、とっても映えてキレイに見えるんデスよ?」
「……ありがと」
「さすが……、『黒の王子』って、感じで……」
のだめの大きくて長い指が、千秋の髪を梳いていく。
耳元からその黒い髪をかき上げ、首筋まで、ゆっくりと撫で下ろす。
また耳元へ戻った際にその指の腹が額にあたり、眉毛がしゃりしゃりと細かい音をたてた。
千秋はのだめを見下ろす。
わずかに上気した桜色の肌は、赤い色にとても映えて、目にまぶしく映る。

「なあ……」

千秋はのだめの頬をかるくつまんだ。
いたいデス、と、痛くなんてないくせにのだめが抗議して、千秋の手に自分の手を重ねた。
少し速くなりだした鼓動が、お互いの手のひらから伝わってくる。

「する?」
「はい♪」

わーい、と歓声をあげそうな勢いで、のだめが千秋に抱きついた。
まんざらでもない千秋も、笑いながら、のだめを赤いソファーの上に横たえた。


607 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:18:54 ID:Rnzf/nkG
まるで先の、花魁の赤布団の上で見える肌の色を確かめるみたいに、
二人は赤いソファーの上に、互いの肌を露出させていく。
「……先輩のお肌も、白くて……キレイでデスよね」
はうん、とのだめが千秋の肌に舌を這わす。くすぐったさに千秋が少し身体を捩る。
「俺は……日に焼けられない繊細な身体に生まれたんだよ」
「ふふ、今度皆にナイショで泳ぐ練習しましょうよ〜。のだめ、けっこう水泳得意なんですよ?」
「ぜってーヤダ。おまえは真澄と二人で楽しく泳いでろ」
「あー……まだ根にもってマスね?……相変わらず粘着なんデスからー」
「俺のどこが粘着だってんだ」
ワンピースのボタンを全て外すと、のだめの素肌と身体のラインがソファーの上に現れた。
見慣れたあどけない童顔や、のんびりした雰囲気とはまるで不釣合いに、
ワンピースで隠されたのだめの体がきちんと年相応に成熟していることに、
千秋はいつも少しだけ驚かされる。

「……先輩、でんき、消しませんか?」
「お前が消せば」
「……じゃあどいてくだサイ。のだめ、先輩が邪魔で動けないデス」
のだめがじたばたと手足を動かした。
「…………」
「先輩?きいてますか?」

明々と点けっぱなしの蛍光灯の光に晒されて、
赤いソファーの上に投げ出された白い肌が、まぶしいほどに映えている。
わずかに肌に浮かび上がった汗が光を反射しているところまでが、はっきり見て取れる。

「千秋先輩……」

汗ばんだ肌のすべらかな感触を愉しみながら、千秋はゆっくりと指を滑らせた。
節くれ立った長くて固い自分の指が、白く柔らかい彼女の肌を伝っていく。
やわらかな胸をやんわりと握りこむと、
先輩、聞いてませんね、と言おうとしたのだめの語尾が、わずかに震えた。

「もう……」
のだめは諦めたようだ。

608 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:19:33 ID:Rnzf/nkG
まったくカズオなんデスから……と、ぶつぶつと文句を言いつつ、
のだめは千秋のシャツを握ると、そのまま背伸びするように腕を伸ばし、
千秋の首から一気にズボっと抜き取った。
「……ムードのねえ脱がせ方」
「のだめはせっかちだから、先輩みたいにねちねち脱がせないんデス」
「ねちねち……?」
裸になった千秋の胸にぺとっと頬を押し付けて、のだめは深く息をついた。

「こんなときにも、充電?」
「はいー、んーー」
ちょっと待っててくだサイね〜、と、のだめはゆっくり深呼吸を繰返した。

三十秒くらい、じっと、ソファーの上で抱き合う。

なんとなく手持ち無沙汰に、千秋は自分の胸の位置にあるのだめの頭を撫でた。
栗色の髪を梳くと、ふわりと、千秋のバスルームにあるシャンプーの香りが立ち上る。
「シャワー入ったばかりだから、俺もボディソープの匂いしかしないんじゃないの?」
「そんなことないです」
「?」
「真一くんのニオイが、します……」

その表情を、欲情に濡れた顔を、明るみで見てみたくて。
千秋はのだめの両頬に両手をあてがって、自分のほうに顔を向かせた。
急に顔を固定されて、きょとんとした目が千秋を見つめ返していた。
……相変わらずの間抜け面だ。と千秋は思った。
いつも見ているのだめと、なんにも変わらなかった。
そんなことはあたりまえなのに、なんだか千秋はほっとする。
明るい光の下で、昼間に日常の生活を送っているソファーの上でだと、
いつもの暗いベッドの中で感じている、あの夢みたいに不確かな興奮は感じない。
あるのは、日常の空間でこんなことをしている背徳感からくる、どこか冷静な興奮だった。

千秋が口を開けてわずかに舌を出すと、のだめが顔を寄せて、千秋の舌を唇で食んだ。
いたずらをするように唇と舌を使って互いに触れ合い、遊びながらキスを交わす。
明るさに興奮しているのはのだめも同じなのか、
お互いに目は閉じずに深いキスを交わしあう。
自分に口付ける相手の顔が、だんだんと紅潮していくのを確かめ合う。

弄んでいた豊かな乳房から手を離して、千秋は脇を伝い、横腹を撫で下ろした。
ゆっくり太腿に手を這わせて膝を握ると、その脚を開かせる。
のだめはため息をつき、身を震わせた。
親指と人差し指をつかって柔らかい割れ目の奥を刺激すると、のだめは背をのけぞらせた。
そして既に十分に潤っているそこに奥まで、ゆっくりと、指を捻じ込む。



609 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:20:12 ID:Rnzf/nkG


「いたっ………!あ……あ、……ぅ」
敏感な身体なのだろうか。
いつもフリではなく本当に、指でさえも進入に強張るのだめの体。
でも、ちゃんと湿っていて、暖かく潤んだ感触が指から伝わってくる。
灯りに健康的な肌の色を全て照らされて、目前にすべてを晒された彼女の、
身体の奥の、ひっそりと隠れた昏い胎内の肉の色を想像させる感触。

その感触と、聞こえてくる甘やかな吐息を愉しみながら、千秋は思いを巡らせる。

千秋先輩は会ったときから男の人だったし――
前に、のだめはそう言った。
しかし千秋にとっては違った。会ったときは女だなんて考えもつかなかった。
今だって似たようなものだ。日頃のこいつは破天荒なただの変態だ。
しかし、のだめは時折ふっと変態の皮を脱いでみせる。

――のだめがリュカに覚えた寂しさというのが、千秋はなんとなくだが、理解できた。

性別を感じさせないのだめが、その本質は女なのだと気付かされる、そんなとき。
自分だけに見せてくれる本当の姿に、愛しさが募るのと同時に、
その姿に気付いた分だけ日頃の彼女が遠くへ行ってしまうような、そんな不安感。
その不安を別の言葉に置き換えるならば……、
寂しい、と言えなくもない。

無意識の内に増やしていた何本かの指を引き抜いた。
それと同時に、こちらも無意識であろう、のだめがが甘い喘ぎを漏らす。
もう十分に蕩けていて、熟れきった果実のように滴る、のだめの、女の部分。
誘われるように千秋は大きくのだめの脚を開いて中心に自身をあてがう。
のだめが不安げに、あ、と声を上げる。
それを聞いて、千秋はすぐにも突き入れたい衝動を制して、少しだけ、腰を前に動かした。

610 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:20:46 ID:Rnzf/nkG
ん……っ、と、小さく息を呑み、のだめが目をつぶったまま、抗議の声を上げる。
「……先輩、痛いデス……」
「……我慢しろ」
ぶんぶん、と首を振るのだめ。
どんなに教え込んでも、この瞬間はまるで子供みたいだ。
「……先輩が、大きすぎるんデス……」
「幸せなことじゃないか。我慢しろ」
「カズオ」
荒げた息の下でカズオなんて言われて、なにがなんだか分からない……
少し眉を寄せて、千秋は薄く笑った。
……最中に軽口を叩きたがるのも、のだめの癖だ。
こいつも不安なのかな、と思う。
こうして、日頃と変わらない冗談を言って、俺をいつものペースにさせて、
出所のよくわからない不安を紛らわせているのかもしれない。

うっかり付けてしまっていた赤い痕の浮いた右足を抱え、より深く体を進める。
んんん、と唸るのだめを押さえつけるように自身を全て挿入して―――
ふう、とひとつ息を吐いた。
そして、千秋は自分の下にいるのだめを見る。
のだめも千秋を見返している。
呑気な造作の顔で、しかしいつもとまったく違う表情で、千秋を見ている。
赤く染まった顔。潤んだ目。切なそうに緩んでいる、その口元。
瞳に写り込んでいるのは、大きい体躯で彼女を組み敷く千秋の顔だ。
のだめの脚が揺れて、千秋を収まりの良いところに迎え入れた。
千秋はしばらく、そのままのだめを見つめていた。視線が、熱く絡み合う。
「先輩」
「なに」
「もうだいじょうぶです……」
「そうか、よかった」
「先輩……」
少しだけ意地悪をしてみる。
焦れたのだめは、ほとんど息だけの声で、でもはっきりと、
「…………うごいて、ください」
語尾は欲情にかすれてうわずっていた。

「了解」
まってましたとばかりに、
千秋はのだめの内側を、ずるりと最奥から入り口まで一気にこすり上げた。

611 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:21:25 ID:Rnzf/nkG
「――あ、あ、あ、……せんぱ、……いっ、あ……」
そのまま突いて引いてを繰り返す。
奥まで入れたまま内部をかきまぜると、のだめのの声が裏返ってひきつれる。
「……声、痛めるぞ」
言ってものだめはふるふると頭を振るだけで、細い悲鳴のような声は止まらない。
のだめの奥がぎゅっと締まり、つられて千秋が低く呻いた。
ぱん、ぱん、と肌のぶつかる音が明るい室内に響く。
ただの前後運動を、二人でまるで火がついたかのように繰り返す。
千秋が、のだめの胸を掴みあげる。
のだめの背が弓のように仰け反って、千秋の胸板に身体を押し付けて、しがみつく。
千秋が引っ張り上げると、二人で向かい合って座るような体位になった。
それはまるで、のだめがすすり泣きながら千秋に縋りついているようにも見えた。
「先輩、先輩っ……もう……くるしい、です……」
「……、やめるか……?」
「ちがっ……、もっと、……先輩が……欲しい、ん、ですっ…………」
「うん……俺も、おんなじ」
のだめを腕に掻き抱いて、膝の上で乱暴に揺すり上げる。
のだめが夢中でしがみついて、千秋に合わせて自分から腰を上下させた。
激しくお互いが擦れあい、溶けそうな熱がそこから全身に伝わって、足の先に変に力が入った。

は、は、は、と二人の呼吸のリズムまでが重なってきて――――

びくん、とのだめが痙攣した。声にならない声が一瞬遅れてのだめの喉から上がり、
溺れてしまうかのように全身でぎゅうっと千秋にしがみつく。
千秋がそのまま数度、強く腰を突き上げる。
「きゃ、あぁ、あああっ!」
千秋が動くたびに、のだめが振り切れそうな悲鳴を上げる。
立て続けに与えられる過ぎた快感に、のだめが爪を千秋の腕に深く食い込ませた。
その痛みにも気がつかないくらいに、千秋の感覚が全てのだめの感触につぎ込まれる。

「………は……」

強い締め付けのなかで、のだめと固く抱き合ったまま、千秋も達した。




612 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:22:46 ID:Rnzf/nkG

「でんきけしてくだサイ」
「あ……、なんだよ、まだ気になってた?」
「あたりまえデス。先輩……今日、す……すごくよく、見てましたね……。
 あんまり…………み、見ないでくだサイ」
「……だったら日頃から腹まる出しで寝たりするなよ、変な奴だな」

赤いソファーの上で、二人で寝転がっている。

ああ、総譜を見なきゃいけないんだよな、と千秋が身を起こすと、
のだめが小さく呻き声を上げた。
「いいよ、おまえはここで寝てろ。後でベッドに運んでやるから」
興奮しすぎてちょっと無理をしたから、疲れているだろう。このまま寝かせてやりたかった。
「おそくまで、かかるんですか?」
「すぐ終わるけど、俺もういっかいシャワー浴びてくるし。いいから、寝てろよ」
そう言って千秋がタオルケットをかぶせてやると、のだめは素直にそれを身体に巻きつけた。

……まったく、こういうときは、別なんデスよ……、
のだめだって、女なんですから……先輩のカズオ……。
赤い格子模様のタオルケットの中でもぐもぐと不満を言っているのだめは、
こんな後なのに、やっぱり子供じみて見えた。

千秋はそんなのだめに、変に安心している自分を感じるのだった。

613 名前:テナー[sage]:2006/06/04(日) 20:24:11 ID:Rnzf/nkG
END

読了ありがとうございましたー

614 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/04(日) 20:57:18 ID:Rnzf/nkG
誰にも突っ込まれないうちに……KISS発売日は明日じゃねぇよ!
あー6月13日が待ち遠しくて日付もわかりませんよ  

615 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/04(日) 21:11:18 ID:WJt0iI/1
GJ!!
絵が浮かぶような文、素敵でした!

616 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/04(日) 21:13:44 ID:DXLKLDAs
GJ!!
原作の雰囲気があって良いですな
甘さもこれくらいが好き
ことあるごとにチュウチュウしてたり、
恵かわいいよ恵とか言ってる千秋は嫌だw

617 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/04(日) 21:17:28 ID:4D3O4u/F
GJ!
テナーさんの書く千秋とのだめ、大好きデス。




618 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/04(日) 21:39:24 ID:deZRBuJk
わーい。よい作品続いて嬉しいです♪
わたしも、甘すぎない、原作に近い雰囲気のちあのだが好きなので、つぼ。

仕事殺人的に忙しくて、めいっていたけど、
エロパロでイヤされる私ってw

と、おもいつつも
又、次回作に期待してます。ありがとー。


619 名前:名無しさん@ピンキー[]:2006/06/05(月) 00:10:39 ID:N+r4aHDD
GJ!翻弄したりされたりW

620 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/05(月) 00:58:49 ID:Au0Jd8KT
はぅん…テナー様ホントにGJ。
読んでると思わずニヤけてしまうところたくさんありました
それもこれも表現の豊かさゆえ。
千秋とのだめはきっと、常日頃こんな風に想い合っているんだなぁと感じることができる。
テナー様の作品はいつもそんな甘さが含んであって大好きです。

やっぱりトリはちあのだですね!二人に幸あれ〜自分もテラシアワス

621 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/05(月) 01:02:32 ID:FiMidFeq
好きだー。
こんなことを言っては失礼ですが、
1作ごとに上手くなってらっしゃるのでは……
また楽しみにしております。

622 名前:朝からアムールPART3[sage]:2006/06/05(月) 07:53:23 ID:z8iE2KYy
てなーさんは表現が不快でつね。オトナの味でした?

623 名前:朝からアムールごめんなさい[sage]:2006/06/05(月) 07:55:12 ID:z8iE2KYy
ひいいい!
深い、って言いたかったのにいいいい。不快ってナニよ〜バカPC


624 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/05(月) 16:07:55 ID:JIYk/RTr
深い

ワシのパソは深いってでる!
不快は七番目だわ


それはさておきGJ!!

625 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/05(月) 23:40:08 ID:bjYKk8Zk
GJ!!
よかった…千秋はデカかったのか
よそで粗チンとか言われてて不憫だったから


626 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/05(月) 23:59:22 ID:DoO/vbAy
粗チンの男は千秋のような偉そうな性格にはならない

627 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 00:11:48 ID:NMplPlOf
すっごいぶさいくなちんこだったらどうしよう……

628 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 00:18:08 ID:LamUP+6o
ポークビッツ

629 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 00:22:17 ID:kPzeOnkk
どうせ知り得ないことだから
みんなそれぞれ好きなタイプで想像汁

630 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 00:40:31 ID:IcH/w/W7
>すべらか
という表現言葉は あるの???
甘やか は 許せるけど
名前を変えても昔の職人さんと同じ神でしょう?

631 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 00:52:11 ID:NMplPlOf
http://dic.yahoo.co.jp/bin/dsearch?index=10006600&p=%A4%B9%A4%D9%A4%E9%A4%AB&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=1

あるよ。

632 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 00:55:24 ID:bY3zxdrD
>名前を変えても昔の職人さんと同じ神でしょう?

何を根拠にそう思う?


633 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 00:58:14 ID:Tz8l3uiS
誰だと思ってるのだ???

634 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 01:06:56 ID:NMplPlOf
探してみた。
二人当てはまるようですな。

635 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 01:16:44 ID:bY3zxdrD
甘やかとすべらかを根拠に?
エロパロなら別に珍しい表現じゃないでしょ?


636 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 01:30:38 ID:GdJvWbbu
というか甘やかは許せるってなに?
清らかとか煌びやかとか強かとかと同じでしょ?
定着した誤用の日本語とでも思ってるの?

637 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 01:39:01 ID:bY3zxdrD
これがゆとり教育の弊害という奴か……。

638 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 08:29:46 ID:41CLzBrj
すべらか は、自分も誤用だと思っていたよ。
>631を見てもまだ疑ってる。というか納得いかない。

>636に、誤用ではないということを是非説明してもらいたい。
煽りとかではなく、自分頭良くないので、真実を知りたい。


どんな職人さんも、GJ沢山もらったからといって、
テンション高くなるのはどうかなぁと思います。

639 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 08:52:55 ID:g4Nwcpdu
ここ21歳板だよね?
なんか場違いなお子様が紛れこんできてない?
それぐらい辞書で調べればすぐわかることだろ。
頭いいとか悪いとかの問題じゃない。
それが嫌ならここにはもう来ない方がいいよ。

あと職人さんのモチベーションを下げるようなことを言う方がどうかと思うが。
誰だってGJ沢山貰えたら、嬉しいのは当たり前なんだから。
全レスしてるならともかく、特別はしゃいでるわけでもないだろ。

640 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 12:37:44 ID:1UCqYmaO
>638
余り使われない文語だから違和感あるのはわかるけど
>631みてすら誤用だと思う人間に誤用でないことを説明するには
まずそちらが誤用だと思う理由を感情や感覚ぬきで説明してもらわないと無理だと思う。

なんか千秋が俺様だというのは間違いだ、千秋は俺様ではなくツンデレだろ?
という奴に
原作で俺様と表現されてるから違和感あるかもしれないけど間違いではないよ。
と言っても納得して貰えないのとにてる気がする。

ちなみに自分は千秋ツンデレ派だ。

641 名前:名無しさん@ピンキー[]:2006/06/06(火) 12:40:19 ID:mHMLHxYb
完璧な官能表現しか受け付けないなら文庫本でも買って萌えたらいかがでござんしょ〜(^o^)/

神の皆樣気にせずに!
ちょっと国語の時間だっただけですので
神待ち揚

642 名前:テナーの中の人[sage]:2006/06/06(火) 12:50:58 ID:R/zWuwz+
>631 >635 >636 そして>639>641 ありがとう。
私も辞書で調べてみた、ら、ネタを思いついた。ので勢いで投下します。
やっべー貴重な休みをだらだらするつもりが勉強したうえにSSか……

エロなしですごめん。

643 名前:テナーの中の人[sage]:2006/06/06(火) 12:52:25 ID:R/zWuwz+
●楽しい国語の時間デス●

「『すべらか』……なんにも考えずに使ってたなぁ」
「中の人、『萌え』しか考えてませんからねぇ……で、それってマチガイなんデスか?」
「えっと……ここに古典と国語の辞典があるんだが」
「なんでパリにまで持ってきてるんですか」
「佐久間さんが書いてくれる記事、時々わかんないから」
「あー……のだめ、ほとんど分かりまセン」

「古典っていえばさ、もとR☆Sコンマスの清良の名前、古語の「清ら」からきてるんだよな」
「清良サン?峰くんの彼女だっていう?」
「ん、現代語の「清らか(だ)」の古語「清ら(なり)」っていう形容動詞の語幹だ」
「……?」
「きよらなり、の、上だけを取って名前にしたの」
「へー……「清ら」ってどんな意味ですか?」
「ええと……最高にきれいで美しい、て意味。…………いい名前だなぁ」
「のだめ、『真実のものは一つ』って意味、すごくすきですよ」

「……………………、えっと、なんだっけ、」

「『すべらか』デス」

644 名前:テナーの中の人[sage]:2006/06/06(火) 12:53:01 ID:R/zWuwz+

「……この国語辞書には、のってない。「なめらか」なら、あるんだけど」
「先輩の辞書、ちっちゃいからじゃないんデスか?やっぱり何巻もあるどーんと大きな」
「パリのどこにそんなのが置いてあるんだよ!……のだめ、ネットで調べろ」
「はーい。
 ……ありました。『すべらか(だ)』、すべすべしているさま。なめらか― な肌。はぅん」

「「なめらか」の読み間違いじゃないんだな。
 でもこの辞書にないから、あんまり一般的じゃないんだろうけど、『すべらか』。
 次は古語辞書だ」
「……そういえば、なんで、古典なんですか?」
「『すべらか』も、「清らか」と「清ら」みたいなもんだと思ったから。ええと……
 「すべら(なり)」は、無い。「すべらか(なり)」はある。もともと『すべらか』なんだな」
「へー」
「……あ、「滑らかす」なんて動詞がある」
「すべらかす? すべらかし? ……「おすべらかし」?」
「「おすべらかし」って何だよ」
「髪型デス。おひなさまの髪型ですヨ。おばあちゃんが言ってました」
「へえー」
「どんな意味ですか?「すべらかし」」
「「すべらかす」、な。……「すべるようにする、すべらせる」」
「ええとー…、お肌をすべらかす、髪をすべらかす……、エステみたいな感じデスか」

「んー、そうすると、動詞「滑らかす」→「すべらか(語幹)」→形容動詞化 の道か?
 で、「すべらか(なり)」って形容動詞ができたと。そして現代「すべらか(だ)」になると」

645 名前:テナーの中の人[sage]:2006/06/06(火) 12:53:38 ID:R/zWuwz+
「よくわかりません」
「俺が分かったからいい」
「…………そういうこと、聞かれてたんですか?」
「自信ないけど、少なくとも俺はすっきりした」
「…………カズオですね」


「……@仏語。物事をよく見極め、道理を正しく把握する精神作用」
「なんですか?」
「……A恩恵。いつくしみ。……こっちはそのまんまだな」

「恵、ですか。のだめってあだ名、めぐみって子が多かったから付いたんデス。
 辻恵ちゃんとか、古賀めぐみちゃんとか……高校にも、大学にも居ましたねー」
「いい名前だからなんだろうなぁ」
「………………」
「…………?、なんだよ、変な顔して」

「……なんでもないデス。あへー……」

646 名前:テナーの中の人[sage]:2006/06/06(火) 12:54:11 ID:R/zWuwz+
今回ちょっとレス多くてすみません。
まずは、先の投下にGJありがとうでした。日々精進です。次はどうしようか〜

>「すべらかす」を過去の神も使ってた
……検証したんですか!!うわー
私は一介のかけだし職人ですんで、た、他の神が名前変えてるだなんて、そんな恐れ多い。
もったいない褒め言葉として頂きました。どうもです。疑いかけられた神、許して。

>638 自戒します。ありがとう。
指摘がほしいって言ったのは、批評にもGJと同等の愛があるよね、ってことで。

ことばを、私はここでは萌えを作る材料程度にしか考えてなかったんで、
中の人以外に細かいところまで見て下さってる方はいるんだなぁと……気付きました。
『すべらか』検証ありがとうございました。国語辞書に萌えられました。

>千秋の
私が言うのは野暮ですが。あれはのだめの軽口ですよ。ほんとはのだめしか知り得ませんよ。
cf「お前くびれないなー」 

647 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 14:45:56 ID:K6D+p19J
……はっきり言って、サムイです。その会話解説。
あと、あまり前に出るといいことないよ。
気をつけて。

648 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 17:10:41 ID:ON6P3Fq9
あんまり気にしないでまた楽しませてくださいね>テナーさん

649 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 17:38:38 ID:mHMLHxYb
ネタで、マルレ事務所でムラムラってのどうでしょう?

あれ…部外者立入禁止か?
たまたまテオがいない時にのだめがこっそりと差し入れを…なんて。
アパート以外が出てくるとその後何でもありになっちゃうか汗
やっぱボツでいいでつ
自爆だ…逝ってくるよ

650 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/06(火) 18:47:53 ID:LamUP+6o
のりつっこみ乙w

651 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 00:31:47 ID:78r61TKO
>649
そのシチュ萌える…

ライブラリーに鍵をかけてムラムラ千秋
「誰か入ってきたらどうするんデスか?」なんて慌てるのだめ
ドアの外で聞き耳をたてるマルレの人々

…駄目だ、妄想できても文章にできない

652 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 04:31:23 ID:Qly7M8Zi
あー、でも……
また、テオの不手際で、夜通しやらなきゃしあがらない
仕事ができたので、のだめもかり出されて…ってのはありじゃない?
(たしかのだめは水曜日がガッコ休みなので火曜日の夜とか)
で、またもや(笑)ガーガー寝ちゃうテオを横目に
千秋とのだめは……とか?
テオが寝てる事務所では……なのでライブラリに隠れて……ムニャムニャ

翌朝、ナゼか千里眼ノエミに「お盛んね」とかつっこまれて
真っ赤になる千秋がみたいな。

妄想失礼いたしました。




653 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 08:26:09 ID:QwRUned6
うーん。
千秋がライブラリーでそゆことするようには思えないなー。
吹奏楽部の高校生が部室で、とかじゃないんだし。
エロパロだからなんでもありなのかもしれないけど。。
水差して申し訳ない。

654 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 10:31:14 ID:wiANyScq
「しっ 静かにして…」
「でも…あっ、ちょっ、待ってくだサイ!」
「静かに。声出さないで、のだめ…」

655 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 12:53:32 ID:Gf46WY8S
千秋がライブラリーでムラムラきたシチュがOKだとしても
ノリノリでセクースとはいかない希ガス

押さえられない欲求、理性と戦いながらそれでもムラムラ…
って感じが壺

656 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 13:34:13 ID:eJ4J5PBk
それいいね。
そして続きは部屋で。

657 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 17:18:07 ID:6D8WcNXG
続きは車の中とか

658 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/07(水) 20:40:48 ID:q4Fh9sSP
カーセックルって今までなかったしね

659 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/08(木) 08:59:46 ID:+HIFWcmz
車…千秋、でっかい(背が高い)から窮屈そうー。

660 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/08(木) 09:03:22 ID:01AwABcL
メガーヌはかなりコンパクトな車だぞ

661 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/08(木) 15:30:14 ID:a025iYW6
ネ申待ちぃぃぃ…
充電切れデス…

662 名前:名無しさん@ピンキー[]:2006/06/09(金) 22:59:50 ID:M4dJEUah
テナーさん…元気でおられるのだろうか…

663 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/10(土) 10:27:52 ID:3U5aAvSm
なんか、ちあのだ一度日本に戻って欲しいよね
龍や真澄にからかわれつつ、みんな公認のビッグカップルになって凱旋セクースで燃えてほしい

本誌にはない展開のパロだと想像つかなくて批判でるかな…

664 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/10(土) 10:44:57 ID:0SP3teJO
どっかで読んだことあるな
そういうパラレル設定はその手のサイトにはよくあるよ

665 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/10(土) 18:11:03 ID:wwrXl3UR
それより今はリュカのだキボン!
子供ノリでのだめにセクハラをするリュカ。
中身は子供だからとガマンしつつ、だんだん感じてきてしまうのだめ…って誰か書いてーーー。

666 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/10(土) 20:21:42 ID:vOv4FjT6
え、わたくしデスか? 元気ですよ!? どうも!!
で、リュカのだ頂きました。即興でひとつ。リュカのだ、イイですネ!
というか、ちあのだは……充電完了で当分書けそうにないんで……

リュカのだでエロはないのでリク満たしてるか微妙ですが、ちょっと、回り込むように。

667 名前:テナー[sage]:2006/06/10(土) 20:22:17 ID:vOv4FjT6
●手のひらは性感帯●

「ほんとに、おっきくなりましたね……」
のだめは日当たりのいい中庭でランチをとりながら、横でバゲットを頬張っているリュカを見た。
……座高はもう、ほとんど変わらない。
見下ろしていた顔が今は真横にある状況に、微妙な悔しさを感じるのは何故だろう。
なんとなく、知らぬ間に弟に身長を追い越された時と、この気持ちは似ている気がした。
リュカはもぐもぐとバゲットを平らげている。
その食べっぷりが、いかにも伸び盛りの男の子だ。
「のだめはもう伸びないの?」
「のだめデスか?……のだめはもう、伸びないと思いマス……多分」
そうなんだー、残念だネ! とリュカは晴れやかに、にこっと笑った。
その笑顔はのだめの知っている幼い笑顔とぜんぜん変わっていなかった。
まったく残念そうじゃなくて、それはむしろとても得意そうだったので、のだめは苦笑した。
「……そんなに急に伸びて、関節とか痛くないんデスか?」
「うん、実は膝とか肘とかあちこちまだ痛いんだよ、ほら」
リュカがのだめの手首を掴んだ。引き寄せて自分の手首から肘までと重ねる。
「ここは、もうのだめと同じくらいでしょ?急に伸びると痛いぞ〜って聞いてたけど実際……」
言いかけて、リュカがふと黙ってのだめの顔を見た。
「? なんデスか?」
「のだめ、大丈夫?」
「え、な、なにがデスか」
「顔、赤くない? やっぱりここ暑かった?」
「え、平気デスよ。気のせいじゃないデスか?
 …………リュカ、……手、ほんとに大きくなりましたね」
リュカの手は、のだめの手首をぐるりと掴んで、まだ指に幾分の余裕が出来ていた。
握る指先も強くって、それでもまだ力加減されているのだと、その手から伝わってくる。

……それは、まるで、千秋先輩みたいで。

668 名前:テナー[sage]:2006/06/10(土) 20:23:34 ID:vOv4FjT6
そう感じてしまった途端に、のだめはなんだか落ち着かなくなってしまった。
おかしい、目の前にいるのは、あの子供で可愛らしかった、リュカなのに。
取り繕うように、のだめは言葉を重ねる。
「きっと……弾ける曲がいっぱい増えますヨ。リストとか、……ラフマニノフとか」
「へへ、ピアニストの指は絶対大きいほうがいいからね、うん、よかったな〜」
リュカは嬉しそうに笑って、のだめの手首を握るその手を上に滑らせた。
ぎゅっと、のだめの手のひらを握る。
伝わる温度が熱い。子供の体温だからなのだろうか。
「のだめの手、女の人にしては大きいよね」
「そうデスか……?」
うん、と頷いて、リュカはのだめの手を握ったまま、指先を自分の頬に添えた。
「もうすぐ、僕の手も、のだめの手くらいには追いつくよ?」
「……この前会ったときも、そう言ってましたネ」
そうだっけ? とリュカはいたずら好きそうな表情を瞳に覗かせた。
「実は、のだめより、もっとすっと大きくなるといいなーって思ってるんだけど」
「えー?……リュカなら、のだめくらい、すぐに追い越しますヨ」
言って、のだめはその手を握り返してやった。
しなやかで伸びやかな指の柔らかさが、握る指先から伝わってくる。
「身長も絶対に追い越すよ?」
「え、どのくらいデスか?」
「そうだねー、のだめより、30センチくらいかな?」
「そしたらリュカは190センチオーバーですヨ? ほぁぁ、巨漢のピアニストですネ〜」
えへへー、と無邪気にリュカは笑った。
伸び盛りの自分を得意げに、これからの自分を純粋に楽しみにしている、そんな笑顔だった。


669 名前:テナー[sage]:2006/06/10(土) 20:24:35 ID:vOv4FjT6
それを見て。
のだめは少しの寂しさと、かすかな罪悪感を感じたのだった。
もうすぐ、こうしてリュカと自分が無邪気に手を重ねあうことは無くなるのだろう。
それはこの自分が、こうして今握っている少年の熱い手のひらを、千秋の大きくて固い、
熱い手のひらと重ねてしまっているからでもあった。

リュカも、男の子なのだ。
二十歳を過ぎた自分の背を追い越した時点で、千秋先輩と同じ、男の人になってしまうのだ。

なごやかに自分の手を握りながら、これから弾いてみたい曲を挙げているリュカに頷いてやりながら、
のだめはリュカの横顔にその未来のピアニストの姿と、舞台の上で指揮棒を握る恋人の姿を重ねた。
どちらもそれはとても魅力的だった。
そして、どこか自分には届きはしない寂しさを、のだめは想像の二人のなかに、感じてしまうのだった。

670 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/10(土) 20:27:15 ID:vOv4FjT6
END

リュカの成長が、ターニャの先と同じくらい楽しみです。どっちもがんばれ!

671 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/10(土) 21:16:36 ID:3U5aAvSm
エロが読みたいなぁ
ちあのだ

文はおいしくいただきました。即興ありがとうでした。

672 名前:名無しさん@ピンキー[]:2006/06/10(土) 23:42:48 ID:HnwpsVKI
ここの「のだめ」のお話を楽しく
読ませて貰ってる者です。

ここの作者サマのサイトやのだめの二次創作サイト
ぐぐってみたものの、見つけられません。

そこで作者サマのご迷惑にならないように
検索のさいの「ヒント」などを教えて頂きたいです。

ご迷惑かもしれないですけど、
宜しくお願いします。


673 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 00:05:44 ID:TA079end
いやです。
自分で考えてください。
自分でたどり着けないなら行かないほうがいいです。
こんなところで検索の方法教えろって、
考えればそれだけで迷惑だってわかりませんか。

それとも、sageも入ってないし釣りですか。

674 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 01:07:46 ID:9wAUFfFO
見えなくなるほど遠くにボールを投げれる強い肩
羨ましくて男の子になりたかった

っていう歌を思いだす。>のだめリュカ
男の子はいいなーって段々思わなくなってきたな大人になると。

675 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 03:19:32 ID:aL31w+2p
>674
わたしもです。
立ちショんできる男の子がすごくうらやましかった…
ガタイは正直今でも変わらないくらいでかい女ですが。

先ののだめリュカのお話を読んで、急に何かこう、もの悲しくなった。
ええ話しや〜(TT

676 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 04:54:47 ID:ANsgVA18
リュカのだ陸したもんデス。
テナーさんが受けてくれるとは思いませんでした。
大魚を釣った感じ。GJです。ありがとうございました、ありがとうございました。
へへー。

677 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 06:07:49 ID:xp7QxLA7
千秋の「筆おろし」をふと妄想。

中2、3ぐらいで。
その時のガールフレンドではなくて、三善家にやってきた
海外帰りの美人ソリストに教えてもらう。諏○内○子みたいな感じのw
また海外いっちゃうから後腐れなし。

んで最初の人はそんな感じで、何気に味占めて有能な美人演奏家を何人か食う。

678 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 06:36:52 ID:xp7QxLA7
はっ、書き捨ててた。
個人の妄想ですので、皆さん怒らないでくださいまし。

なんかね、中学生の千秋ってストレス溜まってそうだから、
年上の遊び慣れた女がいいような気がして。
一応音楽つながりで。
著名な音楽家のパトロンがいるような女で、ちょっと嫌悪感抱きながらね。

拾ってくださる神様がおられたら非常にうれしいですが…。

679 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 10:33:07 ID:h6vxbHzb
その美人ソリストがうらやましすぎて殺意を覚えそうだ…w

680 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 13:32:43 ID:h6vxbHzb
はうー。リュカ…
テナーさん、GJ。

681 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/11(日) 16:53:34 ID:bwKPgnRI
中学校時代だったら、ちょうど社交ダンスはじめた頃だから
社交ダンスの美人先生とかってのもありでは。
(社交ダンスは体の密着度高イヨ)
音楽とリズムとパッションを個人指導されちゃうとか?


682 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 00:08:26 ID:w6yJGwsn
キショい…

683 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 00:19:51 ID:hW2vbOOo
是非テナー様以外の神も降臨して下さいね
拒否する読み手おりませんからどんどん投下願います

6/13が待ち遠しい…

684 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 00:24:03 ID:TrhgRg2a
できれば音楽絡みがいいな<初めて

685 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 00:41:32 ID:w6yJGwsn
だからさー過度なおねだりとかはやめろや
ルールぐらい嫁
ここ21版だろうが?

686 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 01:16:57 ID:H3Ho8k5d
なんだか怒っていらっしゃる

687 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 01:18:36 ID:xn7dLHmL
千秋と他の女との絡みは正直見たくない

688 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 12:18:07 ID:uCVWPkk1
千秋と冴子だってもうイヤだ。
あと、勘弁してくれ、千秋と黒木。

689 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 12:57:19 ID:hW2vbOOo
冴子?
彩子だよ

690 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 13:14:12 ID:uCVWPkk1
あ、彩子か、ごめんなさい。
ちょっと、いま思いつきで、本当に即席のを投下します。
リュカのだ。


691 名前:シャポン[sage]:2006/06/12(月) 13:16:59 ID:uCVWPkk1
「のだめー!」
「あっ、ターニャおつかれデス。」
「今のかわいい彼、誰?」
「彼?あ、リュカですよー。」
「リュカ?リュカ・ボドリー?ええっ!ウソ!こないだまで、ちっさい子だったじゃないよ。」
「夏休みの間にバキバキ背がのびたらしいデスよ。のだめももうびっくりデス。」
「のだめー。浮気になんないように気をつけなさいよぉ。」
「…………。」
「……なんなのよその沈黙は。」
「ターニャ…実はちょっと…。」
「なに!何なのよ!カフェ行こう!」
「のだめ今お茶したばかりデスよ。」
「もう、いーじゃない!何?気になるーーー!」


「手を…いつも握られるんです…。」
「握手じゃなくて?」
「そう、いつもここで、お勉強の間中、テーブルの下で、ぎゅっと…。」
「ひあー。ヤバイかもそれ。」
「目…目線がいつもじいっと、のだめの顔に固定されてて、なんか最近リュカと話にくくて…。」
「おおーーう。」
「こ、こないだなんか、ノート写していたら、丁寧に教えてくれるンですケド、み…耳元で話されるんデス。対位法の理論とか。難しい話とか。ふつうの話なんですケド…。」
「のだめ…アンタ…。」
「リュ、リュカはわからないでやってるんでしょうけど、のだめは耳が弱くて、感じてるってばれないようにするのが必死で…のだめお姉さんなのに…。その間も手とか、指先で手の平なでたりとか…。」
「うわーーー!あんたバカ?」
「は、バカ?」
「口説かれてるのと変わらないじゃん!!」
「へ、…ましゃかああー。のだめリュカと9歳もちがうんですよお。」
「見えないわよあんたは24には!!」
「ぎゃぼお!」
「やばいってば、気をつけないさいよ。そのうち練習室に連れ込まれないでよお。」
「ぎゃびーーー!なんって事いうんですか!リュカを侮辱するよおな事、いくらターニャでも許さないデス。」
「ごめんごめん。でもさあ用心しなさいよ。誰か他の人にも同席してもらうとかさあ。」
「はあ…そうですね。黒木くんにでもお願いしようかな…。」
「なっ!ヤスはダメよ!」
「は、どーして?」
「ほら、カレ最近マルレとの両立で疲れてじゃない?誰か他の。」
「でものだめ、あんまり友達いないんデスよ。」
「うーん、でもそれぜっったいその気あるよー。浮気だ浮気。」
「なんって事を…ターニャでも許しません!先帰りマス!」
「……あーああ、行っちゃった。でもなんであの子ばっかもてるのよ。あーああったくここはゲイばっかだしい。つまらないわねー。…のだめの事、千秋に言いつけちゃおっかなー。ぐふふ。」

to be con?


692 名前:シャポン[sage]:2006/06/12(月) 13:18:08 ID:uCVWPkk1
や、ほんと思いつきで…べたなものを…。
失礼しました。

693 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 17:13:14 ID:hW2vbOOo
んん!?
でも展開的には続ききぼん

不覚にもリュカに嫉妬する千秋

694 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/12(月) 17:41:48 ID:py3VP06z
おおう!
シャポンさんGJ!!

ぜひとも続きを!!ぐふふ。

695 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/13(火) 00:43:51 ID:iTee6yr+
ちょいと質問。
この漫画ってフランスが舞台なのになぜエロパロでゴム信者が多いの?
自分は最近までずっとフランスにいたけど若い子たちはピル服用者が断トツだったよ
自分も友達も音楽院の先生(女)に音楽に生理等の体調が影響しないようにピル進められたし。

みんな千秋がゴムつけるってのに萌えてるのかな?
過去読んでもblogまわってもそんなネタ多かったからちょっと疑問に思って。

696 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/13(火) 00:55:34 ID:qkWt5Zku
のだめがピル…

なんか変な感じ
千秋がピルを勧めるのはまぁ別にありかも知れないけど
でもいちいちそんなとこまでケチつける気はないのでその疑問には興味なし

697 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/13(火) 01:04:25 ID:w72RFnoS
千秋がゴムつけるのに萌える私が来ましたよ

698 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/13(火) 01:07:15 ID:+r+Gi11+
私もゴムをつける千秋に萌える。
というか、つけたがらない千秋は嫌だ。

699 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/13(火) 01:09:02 ID:ZRCW2H6r
むしろ付けない千秋は千秋じゃないとまで言ってみる

700 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2006/06/13(火) 01:09:20 ID:jNOAFP8V
ふたりとも日本人。
のだめが避妊法について友人と情報交換しているとは思えない。
一箱家にある。
…ま、それはどうでもいいのだが。

生理周期なくすのが目的なら、音楽院の先生は彼氏がいない人にもピル勧めてるということ?
料理人が同じ味を供給しないといけないというのはわかるが、音楽家も毎回安定した演奏を求められるもんなのかー。
意外。

ゴムには病気回避(細菌感染含む)という利点もあり、筋腫予防の意味もある。
相手の性体験が豊富だと、ピルだけで安心してるほうがなんかこわそうだが。



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