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のだめカンタービレ5

101 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 19:55:42 ID:/D2fxYdJ
のだめと付き合い始めて7ヶ月になる。

と言ってもそれ以前でさえ、まるで俺達は恋人のような生活を送っていたわけだから
普段の生活が物理的に大きく変化したということは無い。
一日の大半は、一緒に過ごすという生活を、もう4年近く送っている。
変わったことと言えばお互いの、相手に対する感情と、体の関係を持つようになったことだ。
たまに喧嘩もするけど、今のところ順調に付き合ってきた…と思っている。

これだけ四六時中傍にいて、いい加減飽きてこないのが不思議だが、それもあいつの
人の意表を付くような行動と、二人ともが目標があるというところに起因するのだろう。
刺激しあうような仲でいられる恋人という点では、俺がずっと昔から無意識に求めていた理想のパートナーだと思っているけれど…。

最近、のだめの様子がおかしい。

いや、おかしいのはいつものことだけど、そういうことじゃなくて…。

まず、今までどこでも置きっぱなしにしていた携帯を、俺の目に触れないようにしだした。
電話が鳴ると、その場で会話をするが、その後は、以前のようにテーブルに置くということは無くなってしっかりとカバンにしまいこむようになった。

もちろん俺は人の携帯を覗くような浅ましいことはしない人間だが、そんな風にさりげなく隠されると何かあるのではないかと疑ってしまいたくなるのが心情だ。

それに、セックスの時の態度が変わってきた。
最近はコンスタントにするようになったから、あいつにも慣れというか、
余裕が出てきたのだとは思うが、なんだか、気が抜けているというか、
前のように、俺のする愛撫に気を失うような昂ぶりで応えるということが少なくなったような感じだ。

終わった後も、いちゃいちゃと俺の腕枕で語り合っていた頃が懐かしくなるほど、
あっさりと一人でシャワーを浴びてしまい、その後はすぐに寝てしまう。
おはようのキスもこちらからアクションしないとしてくれないばかりか、フレンチキスのみになっている。

102 名前:[sage]:2005/09/05(月) 19:57:22 ID:/D2fxYdJ
なにか俺に気に入らないところがあるなら正直に言って欲しい、
このままの状態ならいつまでも悶々と悩まなくてはいけないから…。

と、本人に言って、なんとかこの状況から抜け出したいとは思っているのだが、
決定的な事を言われるのが怖いのと、プライドの高さが邪魔して
言えずにずるずる過ごしているのが現状だ。
いつの間にかこっちが追いかけているような構図になっているのが悔しいが…。

俺の両親が離婚したのは12歳の時だ。
父親はピアニストで俺は3歳からピアノとヴァイオリンを血反吐が出るくらい毎日弾いてきた。
父親のレッスンを受けたのはただ一回だけだった。
母は仕事で海外にしょっちゅう行ってしまう人だったから
俺は叔父の家で、金銭的には何不自由なく生活してきたし、音楽にも励んできた、
指揮者を志す土台も作ってきた。
何人も彼女も出来たし、その都度真剣に相手のことを好きになってきた。
だけど……。

俺が、何度も考えては何度も打ち消してきた'寂しさ'が癒える時は無かった気がする。
のだめに出会うまでは、自分が寂しさを感じていたことに気づきさえしなかった。
のだめがいつも傍にいることで、初めて一人じゃないって思えたんだ。
だから、これからもずっと一緒にいたいと思ってるけど、もしかしたらあいつにとってはそうじゃ無いのかもしれない。
俺が精神の深くでつながっていると一方的に思ってるだけで、俺は昔と同じようにやっぱり一人なのかもしれない。
でも、例えそうだとしても、あいつが俺のことを拒み始めたとしても、
俺があいつのことを求めていることは、もう昔のようにごまかしたりしたくない。


103 名前:[sage]:2005/09/05(月) 19:59:04 ID:/D2fxYdJ
そんなことを考えながら、オケの次回公演の為の楽譜を探していると、窓の下からのだめの声が聞こえる。
もう学校から帰ってくる時間か、と時計を見上げる。
あいつが、数ヶ月前に買ってきたカイワレ栽培セットの置いてある出窓から、
何気なくそちらの方を見て、俺は心臓がカッと熱くなった。

見下ろしたのだめは、ターニャでもフランツでもなく、俺の知らない男と話していたから。
見たことも無い男、日本人では無いことは確かだが、ここからはのだめが目隠しになってよく見えない。
ただ、二人とも本当に楽しそうに笑いながら話していることだけは分かる。
5分ほど話した後、男はのだめの耳元でなにか囁いた後、名残惜しそうに立ち去った。
のだめの方はというと、囁かれた方の耳を押さえてしばらくその場から動けずにいる様子だったが、
やがてこちらを振り向いてエントランスに入っていった。その顔は逆光でさえ分かるくらい真っ赤だった…。

「そーいうことかよ…」

他に好きな奴ができたって考えれば全てに納得がいった。
急に携帯を隠しだしたり、一緒にいても、心ここにあらずという風なのも。
だったら、最初から言えばいい。もう俺のことが好きじゃないって。
俺だけ一人であいつのこと好きで、馬鹿みたいじゃねーかよ。ふざけんな。

悔しいのと悲しいのとごちゃまぜになって、コントロールができない。
頭に血が上って、俺は無意識に玄関のドアを乱暴に開けた。
丁度その時、のだめは螺旋階段を上り終えたところだった。

「ほ、ほわぁー、ビックリした。先輩、いたんデスか。あ、今から出かけるとこデスか?」
「いちゃ悪いか?」

自分でも最高に不愉快な顔をしているのが分かった。
それでのだめが脅えるのも。

「先輩、なんかあったんデスか、顔怖いデスよ」
俺の最悪の出迎えに、負のオーラが感染して、のだめも口をとがらしている。

悪いのは、お前のほうだろ!?

「話があるから、ちょっと来て。」


104 名前:[sage]:2005/09/05(月) 20:00:31 ID:/D2fxYdJ
俺は努めて冷静な声で言うと、のだめの腕を強引に引っ張って部屋に連れいれた。

リビングのソファの上にのだめを乱暴に投げ出すと、あいつは、その上に弾みをつけて沈んだ。

「いった…!先輩、何するんデスか!ひどいデス!」
もう涙目になっているが、ほんとに泣きたいのはこっちだ。
「さっきの男誰…?」
「さっきって…?」

はぁ…。
ため息が出る。今更ごまかした所で無駄だって、こいつも分かってるはずなのに。

「もう、そういうのいいから。聞いたことだけに答えろよ。」
それだけ言うと俺はピアノにもたれかかり、のだめから顔を逸らした。
今から聞く、決定的な告白に俺も心構えが必要だったから。
のだめもただならぬ気配に押されてか、言葉を選んでいるようだった。

「あの、さっきの人は、えっと、マストヴィエーさんっていうドイツ人で、32歳です。」
「そういうことじゃなくて…」
再びため息をつこうとして、固まってしまった。
マストヴィエーってもしかして…。


           肉牛


「思いっきり偽名じゃねーか!!」
手近にあった楽譜をのだめに投げつけると、あいつはぎゃぼっと奇声をあげた。
「だって本人がそう言ったんデス!」
「もういい!それで?お互い好きなんだろ?俺と別れたいんだろ!?はぐらかしてないで言えよ!」

のだめは、口を開けてぽかんとしている。今更何驚い…

「ぎゃはははは!先輩、何言ってるんデスか?」
「何がおかしいんだよ!こっちは真剣に…!」
「好きもなにも、今日初めて会ったんデスよー。"タクシー走る道おしえますかー?"って」
「今日初めて…?」
「はいー、それで、今日一緒にご飯食べに行く人いなくて寂しいって言うから、家まで連れてきたんですけどー、彼氏の家デスって言ったら帰っちゃったんデスよー」
「無防備すぎるだろ…って、じゃあ、なんで顔赤くしてたんだよ!見てんだよ俺は。耳に息かけられて、公道でサカりのついた犬みたいにいちゃいちゃと…」
「あ…見てたんデスか…」
「もう言い逃れ出来ねーぞ」

そう言うと俺はゆっくりとのだめに歩み寄った。
見下ろす俺の影がのだめに重なる。

「ふぎっ…、ブラの肩紐落ちてるよって…教えられただけデスよ…」
ぷいっと顔を赤くして顔を背けるのだめに、俺は更に追い討ちをかける。


105 名前:[sage]:2005/09/05(月) 20:02:45 ID:/D2fxYdJ
「分かった。そういうことにしとく。じゃあお前が最近携帯隠すようになったのは、どうやって説明するんだ?」

俺はのだめの脇にあった音符柄のバッグに手を突っ込み、携帯を探した。
すると、あいつは必死に俺の手をのけようとしてくる。
それみたことか。やっぱりやましいことがあるんじゃねーか!

「ぎゃほーー!何するんデスか!やめてくだサイ!やだっ!」
「うるせー!離せ!」
のだめの手を払いのけて、俺は取り出した折りたたみ携帯を、一呼吸置いておもむろに開いた。
すると、そこにあった待ち受け画面には…

「あーーー…!先輩…やだって言ったのに…」
「お前………ふざけんなーーーーーーー!!」

俺は、自分のセミヌードの待ち受け画面の携帯をのだめに全力で叩き付けた。
それはクリーンヒットで、頭を押さえてうずくまっている。

「ひどい…痛い…ひどい…先輩、なんでそんな力いっぱい…」
「あ…ご、ごめん、つい、力が入って…」
「ついって…」

俺はのだめの隣に腰掛けて、今自分が作ってしまったタンコブを撫でた。

「ごめん…。あ、今日何が食べたい?」
「"はぐらかしてないで言えよ"デスよ、先輩。何で急にそんな疑い出したんデスか?」
のだめの射るような視線に俺は立場が無くなり、目を逸らして冷や汗をかくことしか出来なかったんだけど、
その空気に耐えられるわけもなく、とうとう弱いところをさらけ出すことになってしまった。

「だから、最近!……お前が冷たいから……そのっ…もう俺のこと嫌になったのかって…」
「冷たい?…のだめがデスか?…先輩みたいな冷血人間に言われるとは心外デスよ…」

のだめは口をとんがらせて拗ねている。
俺はさっきまでの勢いも手伝って、うつむきながらさっきまで鬱々と悩んでいたことを吐露した。

「だって…お前、終わった後すぐにシャワー浴びに行ったり、最中だって全然身が入ってねーし!キスだって軽いのしか…!」

恥ずかしくて死にそうだった。
なんで俺がこんな女々しい告白をする羽目になってるんだ…?
自慢じゃないが、俺は今まで来る者は拒んでも去る者を追わない性格だったんだ。
それが、なんで一人の女にこんなに振り回されてるんだ?

しばらくの沈黙の後、笑い出すかと思ったのだめはぽつりとつぶやいた。

「だって、先輩、最近のだめがお風呂何日も入ってない時に限ってシたがるから…」
「え…?」

のだめにつられて、俺の顔がますます赤くなる。
確かにここのところ、俺はのだめが風呂に入ってない時、匂いだす頃が、特にムラムラ来るというか、
ただの体臭がフェロモンに変換されるようになったのは自覚していた。
なんつーか、俺も変態だとは思うが、一番好きなのは3日目ぐらいで、さりげなく風呂に入らせないように
ピアノをがつがつ弾かせたりして調節することは確かにあったけど…。
まさか、それを恥ずかしがってただけ…?

「のだめ…」
「別に先輩がいいならいいんデスけど、のだめだって一応女の子だってことを忘れないでくだサイ!」

俺って、すでにこいつに呆れられるほどの変態になってたのかーーーーー!?


106 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 20:05:12 ID:/D2fxYdJ
白目になっている俺を尻目に、のだめはソファから立ち上がると
「ぷぷぷ…先輩のそんなとこ初めて見ましたヨ。ほんとに甘えんぼさんなんだから…」
そう言って俺の頭を撫でだした。
くっそー…なんでこの女……

のだめの腕を今度は優しく引っ張ると、俺の胸に倒れこんで見上げているのだめにキスをした。

「お前ムカつく」
「言ってることとやってることがバラバラデスよ…」
「風呂入ってきてもいいけど…」
「先輩こっちの方が好きなんでしょ?今日二日目デスけど…」
「うん、好きだ…」

お前が………。
別に、子供のときもらえなかった愛情を、この年で取り返そうなんて思っているわけじゃないけど…。
でも、甘えんぼさんなんて、俺のプライドが傷つく言葉、言っていいのはこいつだけだ…!

久しぶりにのだめの口腔内をえぐるように嘗め回すと、少しずつお互いの息が荒くなるのが分かった。
深く浅く、何度も、いつまでもキスを繰り返す。
唇を離すと、二人の間に糸が引いて、のだめがそれを舌で軽くすくいあげるのを見て、俺はますます興奮した。
まったく…"盛りのついた犬"は俺の方だな…。
息がうまく吐けなくてハァハァと、本当に獣のようになっているのを自覚しながらもそのまま床にのだめを押し倒した。

「先輩…ベッド…寝室行きませんか…?」
「嫌だ、我慢できない」
「って…隣じゃない…んっんむぅ」

しゃべる隙も与えず再び唇をふさいだ。
間髪入れず、背中のファスナーを一気に下げ、のだめの上半身を露わにすると、
ブラジャーの上から強引に揉みしだく。
のだめの強くつむった目尻にうっすらと涙が滲んでいるのは気付いていたが、もう止められなかった。
こんな乱暴なこと、今まで考えたこともしたこともないのに、優しくしたいと思ってるのに…。
ブラを外さずに押し上げると、小さいピンクの乳頭を強めに吸ったり噛んだりを繰り返す。
乳輪の周りに赤く点が浮かんできて内出血し始め、両手で顔を覆っていた
のだめのその手の下からくぐもった嬌声がひっきりなしに響く。

「せんぱ…あっ…あぁ…やぁ…っふ…」

今度は硬く尖らした舌先でチロチロと舐め続けると、背をのけ反らせて、ますます胸を主張してくる。

「あぁっ…せんぱ…急にそんな優しくされたら…のだめ…あっ…あっ…あっ…あぁ!」

のだめは無意識なのか、膝を立てて腰を小刻みに動かし始めた。
その誘うような仕草に誘われるまま、俺はワンピースを一気に足から引っ張り抜くとその間に強引に割り込んだ。


107 名前:7[sage]:2005/09/05(月) 20:08:12 ID:/D2fxYdJ
胸から離れ再び軽くキスをした後、舌を伸ばし、のだめの唇を舐め、その間に割り込ませ
、のだめの舌も空中に誘う。虚ろな下目使いの先に、舌だけの絡み合いが映っている。
耳にはその水音も。
その接合部を通じて、俺の唾液が伝わり、のだめの口の周りに水滴を落としている。
片手で、パンツの脇から中指を突っ込むと、そこはもう、本当に"ぐちょぐちょ"という表現がぴったりなほど
濡れていて、俺は思わずつぶやいてしまった。

「すげー…すごい濡れてる…」

すかさず軽いパンチが俺の腕に飛んでくる。

「なんでわざわざ口に出して言うんデスか?はじゅかしいのに…」
「ごめん……でも、ほんとにすごいから触ってみろよ」
「え?」

返事を待たずに、今俺の腕を攻撃していた腕をつかんで自らの秘部に運ぶ。
抵抗する暇も無いその手は下着の中に吸い込まれていって…

「あぁっっ!!」

驚きとも、官能とも取れる声が響いた。

「な…?」
「うぅ…先輩意地悪デス…あぁ…」

俺が秘部から抜いたのだめの指先をねぶるように舐めると、その快感に歯を食いしばって堪えている。
再びのだめに覆いかぶさると、腰紐を解いた。

「うつぶせになって…」
「え…?………はい…」

のだめは一瞬驚いたが、すぐに応じる。抵抗する余裕が無い感じだ。
うつぶせになったのだめのブラのホックを外し、露わになった真っ白な背中。
無駄な肉の無い背中を、背骨に沿って一気に舐め上げる。

「やぁっ!あっ…せんぱ…はぁ…んぅ」

呻いているのだめを尻目に今度はゆっくりとねっとりと背中を舐めると背を反らせて震え出した。
体の下に出来た空間に左手を入れ、乳首をつまんでいじり、右手で濡れそぼったそこを指でなぞる。
完全に逃げ場を無くしたのだめは、俺の為すがままになってぐったりとあえぎ声をあげ続けている。

「はぁ…あ…あ…あ…あっ…せ、せんぱいのエッチ…」
「エッチで結構…ほら、ケツ上げろ…」

背をのけ反らせ、持ち上がった臀部は後ろから見ると何もかもが丸見えで…正直もう挿れたくて仕方ない。
自身がパンパンに主張しているのを自覚しながらも、俺は中指を解放された膣にねじ込んだ。
反対の手でもどかしいながらもベルトと下着を除きながら、中指でピストンを繰り返す。

「あぁぁぁっ!あっ!はっ…あっ…あぁっせんぱい!もう、のだめ…イクっ…」

親指でクリトリスを刺激したのがキッカケになったのか、
のだめは冷たい床に横顔を押し付けながら、ビクビクっと痙攣しはじめた。
俺の指は波のように起こる律動と、泡だった愛液に押し出され、冷たい空中に放り出された。

「あぁ…はぁ…んんぅー…」



108 名前:8[sage]:2005/09/05(月) 20:11:29 ID:/D2fxYdJ
のだめは全身で息をしてるという風だ。
俺のほうもむき出しになったペニスの先から我慢汁がしたたり落ちて床を汚していた。
持ち上がっていたのだめの下半身は絶頂を迎えた為か、
力が入らずそのままペタンとうつぶせにぐったりとしていた。
その体をゆっくりと返し、力なく空を見つめているのだめに覆いかぶさると、
位置を調整しながら、ゆっくりと俺はのだめの中に沈んでいった。
まるで息をふきかえしたかのように、のだめは再び喘ぎだした。
俺のピストンに反応して、小刻みな声が耳元で響き続ける。

「あっあっあっあっ…もう…死ん…死ぬぅ…うっ…んうっ…」
「俺も…やばい…んっ…」

パンパンとお互いの皮膚がぶつかり合う音と、ぐちゅぐちゅと湿った音が静かな部屋に響いて、ますます興奮を誘う。
そのまま抱きしめ、お互いの体の間に隙間が出来ないほどぎゅうぎゅうに密着すると、
まるで、皮膚を通り抜けて、一つの塊になってしまったような…本能的なセックスをしているようで…。

「せんぱ…、なんだか、あ…あぁ…」
「分かってる…」

俺はのだめの両足を持ち上げ、肩にかけるとますます奥まで挿入し、腰をホールドするとのだめの奥のほう、
子宮の入り口付近での浅いピストンを加速させた。

「もう………」
「うん…」

はぁはぁと荒い息だけしかお互い出てこない。
再度ののだめの痙攣の直後、俺は全てを吐き出した…。

109 名前:9[sage]:2005/09/05(月) 20:12:38 ID:/D2fxYdJ
「……い、先輩…先輩…起きてっ…」
「……んー…?」
「先輩…良かった…ほんとに死んじゃったかと思った…」
「あれ…」
「急に意識が無くなるから心配しまシタよー、もー…」
「え…どれくらい…」
「3分くらいデスけどー、気絶するのはのだめの役目デショー?」
「嫌な役だなそれ…」
「ぷぷぷ…先輩無防備でしたよー、全裸でぇ…」
「え……わーーーーーーーー!」

俺は首を持ち上げ、自分が大の字でなにもかもさらけ出しているのを確認すると叫んでしまった。
いくらセックスした後とは言え、男としてこれはどうなんだ!?

「うふふ、のだめのも全部見たんだから、おあいこデショ?」
そういうのだめはバスタオルを体に巻きつけている。

「おい、ふざけんな、それ取れよ」
「え?嫌デス。」
「俺ん家のタオルは俺の物だろ?返せ。」
「子供デスか、先輩…。元はと言えばこんな部屋のど真ん中でスるから、開けっぴろげなんデスよー」
呆れているのだめを忌々しげに睨んでいると、急に携帯の音が響いた。

「お前の?」
「まだ寝ぼけてるんデスか?あの無機質な電子音は先輩の携帯デショー?」
「俺はあの打ち込みのメロディが嫌いなんだっ」
「分かったから早くでたほがいいデスよぉ」

のだめに促され、散らかっているズボンのポケットから携帯を探り当て、液晶を見ると、発信はシュトレーゼマン。
こんな状況で話すのは嫌だったが仕方なかった。

「もしもし…千秋です」
「あーーチアキー?突然なんデスがー私の甥っ子がねー?」
「甥?」
「そうそう、今度パリに行くそうだから、案内ヨロピクネ?」
「はぁ?」
「もしかしたらもう着いてるかもしれないんデスけどー、着いたらチアキを頼るようには言ってあるカラぁ」
「な…勝手に…!困ります、俺も仕事あるし…!」
「女とイチャイチャしてる暇があればダイジョーブでショー?」
なんで分かるんだ……ジジィ…
「それに、私に似てとってもジェントルマンですヨ?」

ジジィに似て…?
俺は隣で聞き耳を立てているのだめに目をやった。

「もう会ってます………」
「えーーナニーーー?聞こえないヨーーー、あぁ、エリーゼ少し黙って…と、とにかく師匠命令デスのでー」
プツッ  ツー ツー…

俺は震える手で携帯を握り締めたまましばらく動けずにいた。
やっぱり同じDNAかーーー!

110 名前:10[sage]:2005/09/05(月) 20:13:22 ID:/D2fxYdJ
「先輩?ミルヒ、なんて?またどっかにお仕事デスか…?」

寂しそうにうつむくのだめを抱きしめて再び床に寝転んだ。

「いや…当分はパリを離れられないと思う…。」

諦めにも似た気持ちでつぶやいた。…が、大事な事を俺は忘れていなかった。

「おい、お前、携帯出せ」
「え……?な、何でデスか?」

俺の胸の上で白々しく目を逸らす。

「何ででも!お前の行動パターンは読めてんだよ!」

さっきと同様に必死に自分の携帯をガードするのだめを押しのけて再度液晶を見ると…案の定…

「お前…こんな局所のアップ待ち受けにするなんて、どういう神経してるんだ…?本当に女か…?」
「女デスよー、先輩が一番良く知ってるデショ?ぎゃはっ」
「ぎゃはじゃねーーーーー!!」


何でさっきまであんなに不安だったんだろう…。
こいつはこんなにも俺のことが好きなのに、知ってたはずなのに。
もちろん俺だって…。
じゃれあいながら、のだめの胸に顔をうずめる。

「先輩…?」
「しばらく、このまま…。安心するから…。」
「ほんと…先輩はぁ…」
「分かったって…、いいだろ、二人の時くらい…」
「でも、のだめ以外の人には駄目デスからね…」
「うん…」

こんな弱いところさらけ出せるのはこいつだけなんだから…。

111 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 20:16:38 ID:d/bmZPFR
初リアルタイムキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!

GJ!最近新・神々がふってくるので嬉しい限り

112 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 20:17:56 ID:/D2fxYdJ
おわり

113 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 20:22:46 ID:FRxZSMnz
同じくリアルタイムキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
激しくGJ!!

114 名前:[sage]:2005/09/05(月) 20:41:53 ID:2E/ymQwl
すんません。
sage忘れました_| ̄|○



115 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 21:21:05 ID:T5v9FGDj
ドンマイ

116 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 21:59:14 ID:mflSVNFf
>>114キニスンナ!短編GJ!
>>101待ってたヨー、GJ!千秋カワイイw

117 名前:111[sage]:2005/09/05(月) 22:12:31 ID:d/bmZPFR
>>112
ごめんなさい先走りました。
逝きつく先が見えないのでこのまま待機。

118 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 22:50:43 ID:vGmLOtBh
お二人共グッジョブ!
またの投下禿しく待ってまつ
連載の続きも待ってまつ

119 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 23:02:39 ID:4kJ+W9Hl
千秋が微妙にヘンタイでイヤン……


120 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 23:15:16 ID:N5GFSqMJ
キャラ設定で微変態千秋はもうデフォなんかね。
最近多いよね。

121 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/05(月) 23:35:35 ID:jmU/ILkF
個人的には王子様も変態もどんと来い
イヤンな方はスルーよろ

122 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/09/05(月) 23:58:35 ID:w4FT5yVD
清良タンの自辱みたい。。。

123 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/09/06(火) 00:06:16 ID:Xx4+3vDn
GJ★

124 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 00:13:46 ID:dHRRld4k
こらsageなされ

125 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 00:20:25 ID:B0NFoNbT
ちょっぴり強引チアキ、GJ!
これのどの辺がヘンタイチアキ…?とか思った自分はもう終わってるデスか。


126 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 02:53:53 ID:pKEjlBO7
にほひに反応チアキ… ☆ъ(*゚ー^)イイョ!!

127 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 03:23:15 ID:KtWUAD5W
変態千秋も需要あるからな。自分はスルーだけど。

128 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/09/06(火) 21:00:05 ID:CqaHg+Fz
タマラナイですな〜★

129 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 21:47:10 ID:Lr+8uyLW
>>121
自分もどっちもオケだけど、苦手な人もいるし不毛な争いに
ならないように(他のスレでなった…)
投下前職人さんに「千秋が少々マニアックな性癖入ってます。
苦手な人はスルーでよろしく」と書き込んで貰えたら嬉しいかも。
これまた別スレだけど「○○が鬼畜っぽいです。苦手な方は
タイトル(コテハン、カップリング)でスルーお願いします」と投下前に
書く職人さんが居たので。


130 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 21:59:18 ID:iI5GJRud
・ノーマルセックル ※甘甘含む ※ギャグ有り無し含む
・微変態千秋(体臭フェチ等)
・エロ無し、会話萌えのみ
・エロ無し、萌え無し ※普通のSS、ここでは無しの方向?
・ちあのだ以外のカプ(カプリング明記)

…わけるとしたらこんなもん?
自分も、読み進めて「あ〜……」と思うことがあるので、
ある程度投下前に情報があった方がいいと思いまつ。



131 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 22:07:48 ID:dHRRld4k
そこまで求めるのは酷なんじゃ……

多少変態的な要素を含みます。苦手な方はスルーよろ
くらいでいいんジャマイカ?

132 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 22:14:23 ID:mAr6ccSv
130
トリア-エズIDがGJ!!!

133 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/06(火) 23:52:23 ID:xG4s8XcQ
>>131 禿同。
そもそもHなんて人それぞれだから、どこまでがノーマルかも微妙。
至って普通でもAVのようだと言う人もいるみたいだし。
その程度の前置きでいいとオモ。


134 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 00:14:36 ID:1lDmdZ+A
自分として千秋とのだめがそれぞれ他の相手とするのや、
鬼畜(S千秋は例外)陵辱レイープ以外ならどれもOKだな。


135 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 00:34:52 ID:kR9W3fIl
>>129
このスレだと注意書きが必要なのは↓ぐらいかなと思う。
・原作にないカップリング
・人によっては嫌悪感を感じるもの
(フェチっぽいもの、レイープなどの陵辱行為)

後は職人さんの判断で。


136 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 02:19:14 ID:X6/mDJEm
2ちゃん的に、原則は
「出されたものはなんでもいただく」
「転んでも泣かない」
デス!
リクするのはいいけど
キミの好みは誰も聞いてないってこと忘れないようにしよう。

濃いいエチ、すてきだ〜
のだめと千秋はお隣だけに
開発し、されるのも早そうで
淡白でないエチにもリアリティを感じます。
職人様方乙です!

137 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 09:41:13 ID:Yiu98f/X
いやほんとに
金出してる本でさえ、あらーというのがあるくらいなのに
少し注文つけすぎじゃないか?
カプくらいでいいと思うけどなぁ・・・
話のキモってか、ネタバレになることだってあるし

138 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 09:48:33 ID:6FFQOvJW
>136
それは2ちゃんのルールであって、ここはpinkちゃんねるなんだけどね。ま、基本は同じだけど。
それに、板ルールもあればスレッドごとのローカルルールもあるし。
なんだってOK、でも、ルールと節度は持てよって事なんだとオモ。
少女漫画板で、本誌ネタは発売当日12時からネタバレOKだとか、ドラマネタは別板のスレ池とか
(住み分けは出来ていないみたいだけど。ドラマ厨がいるのか?)
クラ板は基本単行本進行だったりで、本誌のネタバレは全面NGだとか。
スレ別にその住人達がローカルルール作ってきたのだよ。
その書き方では、例えばのだめと複数人の男キャラとのからみとか、全男キャラに輪姦されるとか、
陵辱ハードSM、スカトロ、被虐レイープ……なんかでも文句言わずに黙って食え、になってしまうよ。

カップリング明記は必要だとオモ。
それと、ある程度の方向性も明記が必要かも。
基本的には>135に賛成だ。

139 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 09:55:57 ID:V8Mr90Yf
今のだめのゲーム作り中
育成シミュレーションだけど
一番うまいのだめ絵師はどこにいるかな

140 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 10:21:45 ID:Yiu98f/X
>139
スレ違い

141 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/07(水) 11:33:25 ID:Z9fjfCDL
自分は別スレだけどSS投下してるんでちょっと意見。
少々の前置きはあった方がいいんじゃないかな。
ネタバレやあまり万人受けしないかも…という内容は気遣いが
必要だと思う。
投下する職人も読む人あってこそのスレだから。
>>130のような意見もあるし、投下する方が予防線を張ってお
く事しか
回避する方法がないんじゃないかとオモ。

>>137
>ネタバレ
その辺はぼかして書く事でどうにかなるよ。

142 名前:101[sage]:2005/09/08(木) 01:02:24 ID:sdRRxrYF
がぼん・・
へ、変態すぎでしたか、すまそ。
自分的にはノーマルのつもりだったから、もうリミット越えてるのかも。

自分のサイトで細々やります
お騒がせしましたー

143 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/08(木) 01:32:08 ID:HAVUf12v
>>101 そう?自分は別にあれくらい何ともないのだが。

144 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/08(木) 01:48:19 ID:mCkqIoGC
いや、たまたま101さんの投下後にこの話題になっただけでしょうw
私もあの程度は前置きなくても全然問題ないと思う
レイプとか千秋×のだめ以外のカップルん時は必要だろうけど…

145 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/08(木) 02:03:24 ID:mCkqIoGC
あ、てか、私もだけど大体皆「投下します、どうぞ↓」みたいなの書いてんじゃん
あれに一言こんなんですって付け加えりゃいいだけだよね
1〜2行だもん、面倒でも何でもないっしょ
あとは書き手・読み手次第てことで

職人さん作品投下待ってますよー、途中まで書いたけどダメぽ…

146 名前:129[sage]:2005/09/08(木) 02:20:50 ID:IMO4qQCp
>>143
嫉妬千秋の作者さんでしょうか?
千秋に萌えました!
職人さんが投下してくれた後で、萎えなレスが
付いてモチベーションが下がってしまったら…
と懸念してしまい余計な書き込みをしてしまって
すみません。
是非また投下して下さると嬉しいです。

147 名前:>>101[sage]:2005/09/08(木) 08:29:33 ID:CfLyDJMI
私も禿萌ますたよ

148 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/09(金) 17:18:15 ID:0E6JUUBb
ショコラさん、まだかちら。

149 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 00:07:02 ID:OhWQS/IW
週末だし、誰か投下してくれるといいな。

150 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 00:52:56 ID:pU2OfvQ/
そんじゃ、単語を5コくださいな

151 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 00:57:38 ID:ABkdQjFD
フォーマルドレス ブローニュの森 夜 通り雨 月

・・・ずうずうしくレスしてみる。

152 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 01:21:09 ID:zdplQzmq
ブローニュの森のあたりって実際は、
春を売る皆さんの溜まり場じゃなかったっけ…

それもまた一興か。

153 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 01:32:24 ID:pU2OfvQ/
ブローニュの森っつーと凱旋門賞しか思いつかない私が来ましたよ

>151
なんかオシャレーオシャレー!
しこしこします

154 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 04:27:00 ID:n8rWKB0k
>>151
大人な雰囲気だなー、素敵。


155 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:04:09 ID:epsj4hVZ
ブローニュの森がものすごく適当ですがデキてしまったので投下します。
エロも少なめで何ですが、苦悩するヘタレ千秋をかいてみました。 

156 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:05:08 ID:epsj4hVZ
■■■ダリアの願い■■■



「先輩の部屋は殺風景すぎマスね!」
のだめは千秋のアパルトマンの中をぐるりと見回し、ソファに寝そべって本を読んでいた千秋におもむろに言い放った。
「新発見デス」
フーン!と何故か得意げに胸を張っている。

基本的にオレは部屋にモノを置かない主義だ。
色調もモノトーンを基調として赤をアクセントにした落ち着いたものにしてる。
だいたいのだめの部屋みたいにごちゃごちゃしてて、しかも汚いのは論外だろう。
その、のだめにインテリアについてどうこう言われる筋合いはねぇ。
千秋は少々ムッとして、読みかけの本を開いたまま胸の上に伏せて顔を上げる。
「…部屋がどうとかオマエにだけは言われたくねー。オレはシンプルな部屋が好きなんだ、放っておいてくれ」
って聞いてんのかよ…。
のだめは走って千秋の前を通り過ぎて、顔だけドアから覗かせると悪戯っぽい目を輝かせた。
「のだめスッゴクいいコト思いつきました!うぷぷ…先輩ちょっと待ってて!!」
言い終わるや否やのだめは派手にバターンとドアを響かせて向こうに消えていった。
「いつもながら…騒々しいヤツ……」
まぁ、そんな騒々しさも…最近はもう慣れた…けど…な。
少々呆れながらも苦笑交じりに呟くと千秋はテーブルの上のカップの少々冷えたカフェオレで喉を潤した。
しかし………………。
千秋は自らの中に湧き上がった理由の解らない違和感に自問した。
……あいつの居ないこの部屋は…こんなに静かだったか―――……?


157 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:06:58 ID:epsj4hVZ
「千秋先輩!お誕生日おめでとうございマス☆」
のだめは両手に持ったものを自信満々に差し出した。
「………なにコレ」
「ぎゃぼ!?プレゼントデス」
のだめの手の上には土が盛られた植木鉢が乗っていた。
…って……コレ…どう見ても…ただの………土……だよな!?
「しかも、オレの誕生日今日じゃねーし…」
「のだめと先輩の愛が生まれた日…その全ては二人の記念日デス〜」
「そっ…そんなモン生まれてねぇ……!だいたいなんで土なんだよ!?ざけんな!もう持って帰れよ!!」
「じゃ〜ん、これは何でしょー?」
のだめは小さな球根をポケットから取り出した。
「何の球根?」
「秘密デス。お花が咲くまでのお楽しみデス」
「おまえ、もしかして…知らないだけじゃあ…?」
「先輩、この球根を植える為の穴を掘って下サイ」
「ハァ!?なんでオレが……」
「とにかくお願いしマス!ホラ、先輩!ココですよ、ココ!!」
後ずさりする千秋にのだめは強引に植木鉢を持ってずいっと詰め寄る。
深い溜息を吐くと千秋は心からイヤそうに穴を掘り始めた。
のだめはご満悦で球根をグイっと埋めこんだ。
「センパイ♪土かけて、土!」
「あ?ああ…こんな感じでいいか?」
断るのも面倒になって、言いなりに覇気もなくノロノロと手を動かす。
「はい。センパイ…」
のだめはほんのり頬を染めて千秋を見上げると、もじもじと指と指をつんつんさせて両手の人差し指と親指でハートを作る。
「な…なんだよ……」
つられて千秋もなんとなく気恥ずかしい気分になってきて頬を染める。
「初めての…二人の共同作業…デス(はあと)」
恥ずかしそうに唇をすぼめ、伏せた睫毛を小さく震わすのだめは、何故か可憐に可愛く見える。
ち、違う…!断じてそんな筈は……!!
そんな筈はない…オレ、視力落ちたのかな……それともコレが噂の黒木君クオリティなのか!?
千秋の内面の葛藤をよそに、のだめは土に挿す白いプレートにマジックで<のだめ(相合傘)ちあき>と書いた。
「な、何だそれはー!!そんなモン書くなー!!!」
青ざめて白目で怒る千秋の叫び声が空しく響いた。
のだめは意に介する風もなく、くるりとプレートを裏返して<愛の記念日>とみそ字とやらで書いてご満悦だ。
「センパイ…のだめが居ないときはこの鉢をのだめだと思って…可愛がって下サイ!ギャハ☆」
「…絶対、枯らしてやる……」
千秋は思いっ切り脱力して呟く。
やっぱりさっきのは気の迷いだったんだな…。
ホッと胸を撫で下ろすと、千秋はほぼ無意識に窓辺の一番日当たりの良い所に鉢を置いた。
「せんぱいってホンット……世界一陰険で……」
「世界一陰険で…何だよ………どうせ、オレは…」
「世界一優しいんだからー☆」
オレは不覚にも、無邪気に明るい満面の笑顔をほころばせたのだめを、少し…可愛いかも、と思い直した。
「………るせー…」
少しだからな。
好き、な訳じゃないからな。
「はうん…せんぱい……LOVE…」
ギュッと抱きついたのだめは由比子みたいにあったかくて…でも、由比子じゃなくって……。
のだめの抱擁は春の陽だまりのように暖かく、どこか懐かしい…。
少し…ほんの少しは……好き………な事は認るべきかもしれ

158 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:09:21 ID:epsj4hVZ
少し…ほんの少しは……好き………な事は認るべきかもしれない…。

■■

夜行列車の中で明日のスケジュールを説明する千秋だったが、当の巨匠はそんな話にはさも興味無さげにエロ雑誌に夢中である。
規則的な振動が背骨に響いては柔らかなシートに吸い込まれていく。
窓の外は真っ暗で何も見えない。
暫く我慢していたが、とうとう痺れを切らした千秋はつい苛立った声をあげてしまう。
「……聞いてるんですか!?」
それでも、かの巨匠はエロ本から目線を上げずに「聞いてマース」と気のない返事を返す。
「もう、慣れましたけどね…」
千秋は深々と溜息を吐くと、ミネラルウォーターの栓を開けて一気に流し込むように喉を鳴らす。
「ところで千秋ぃ」と、巨匠はさらりと天気の話でもするかのような口調で切り出す。
「千秋はあ〜、のだめちゃんのおっぱい…触った事ありマスカ〜?」
不意打ちの質問に千秋は飲みかけのミネラルウォーターを詰まらせ、咳き込んだ。
「な……!ゲホッ(涙目)…そ…あるわけないだろ……!この…(エロジジィ!!)」
そんな千秋の反応におや、という目線を向けるシュトレーゼマンに千秋は気付かない。
「それは残念デスネ。とぉーってもコマンタレブーなのに」
「……触ったのか!?」
「後ろから揉みマシタ」
わざわざ両手を前に丸く曲げてジェスチャーする様を千秋は憮然として横目で見た。
「………あっそ」
「千秋顔怖いデース」
「……気のせいですよ」
のだめの……おっぱい…。Dカップ……。
あいつ、ガードが甘すぎンだよ…!胸なんか触らせて!!あいつの貞操観念は一体どうなってんだよ……!!!
…クソッ…何故こんなにムカムカしてるんだ……?…しかし…これは…もしかして…まさか………………………嫉妬…?
そんな………嘘だろ…………?
「…ネックレスなんかで女の気持ちを繋ぎ止めておけると思ったら大間違いデスヨ」
「なん……何で知って………!」
真っ赤になって何とか言い繕おうとする千秋だったが、冷酷に追い詰めるシュトレーゼマンにかかるとそれも無駄な労力に過ぎない。

159 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:09:56 ID:epsj4hVZ
「RUIちゃんから聞きマシタ」
「オレは別に繋ぎ止めるとか…そんなんじゃなくてっ……アイツが指輪が欲しいって言ってたから…土産にでも……」
「フーン、それで指輪じゃなくネックレス、ねぇー」
呆れるように大きく息を吐いて、この巨匠にしては珍しく冗談交じりでない目で千秋をまっすぐ見た。
「千秋は女心がゼンゼン解っていマセン。自分の事もネ。もっと自分の心に正面から向き合いなさい」
千秋は何か反論したいのに何も言えず、言葉を詰まらせた。
「のだめちゃんは千秋の飼い猫じゃありまセン。いつまでも帰ってこない主人を待っているとも、限らないしね。
無条件で自分を待ち続けることを当然と思っているのなら、あまりにも自惚れすぎデース」
思わず心臓を掴み挙げるような鋭い一言にドキリとする。
自惚れ……心のどこかで、のだめが自分の事を好きなのは当然だという気持ちが確かにあったかもしれない。
帰宅すると、とても嬉しそうに駆け寄ってくるのだめの抱擁と笑顔をさもあたりまえのように享受するだけの自分…。
それに、そう言われてみると…のだめって男とでもすぐ仲良くなるし…もう、待ってないかも……。
オレの携帯の番号知ってるクセに電話全然かかって来ないし…結局オレからかけてんのに切られるし…。
電話口で他の男といるっぽかったし…オレの事……好きとかいう割には妙に素っ気無かったりするし…。
パリの男ってなんだかんだいって女に優しいし…オレ……もしかして…あいつに…飽きられてる……?
いや、だからって何なんだよ。
「まー、のだめちゃんが千秋の彼女じゃナイんだったら、千秋はのだめちゃんが誰と付き合っても平気ダヨネー?」
意地悪く畳み掛ける様に言い放ち、千秋の顔を覗きこむ。
「平気ですよ」
「千秋のそういう所、可愛くありませんヨ」
「放っておいて下さい」
「本当にのだめちゃんが他の男とナニしても、千秋は平気―…?誰かがのだめちゃんの唇に触れて、髪を撫で、
豊満な胸に顔を埋めて―…、千秋も触れたコトのないトコロを濡らしても…?のだめちゃんはきっと可愛い声で啼くんでショウね?
千秋、想像してみて…」
千秋は胸に込み上げる、苦々しくも熱く血液が逆流するような圧迫感に眩暈がした。
「やめてくれ………!!」
だから何なんだ!何故オレはこんなにイライラしてる!?のだめのことなんか…オレは………。
どこのどいつがのだめと何してようが、オレには関係な――………。
「千秋、SEXが一番確実デス」
シュトレーゼマンが千秋の耳元で囁いた。
それはまさに悪魔の囁きのように千秋の耳にこだました。

160 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:10:28 ID:epsj4hVZ
いつのまにか、寝台ではなく椅子で寝てしまった千秋に毛布をかけながら小さく溜息を吐く。
「まったく世話の焼ける弟子デスヨ…。好きな女の子を不安にさせてばかりいる男なんて最低〜ネ」
いつも、置いてけぼりののだめちゃん……キミ達の恋は、時に歯痒くて、甘酸っぱくて……見てられないヨ。
「こうやって時々焚きつけてやらないと駄目なんだから…私もお節介が過ぎますかね――…?」
言いながら部屋の灯りのスイッチを切ろうと手を伸ばす。
振り返るとなんだかあどけない千秋の寝顔につい失笑してしまう。
……マダマダ青いネ…千秋。
恋をしなさい……恥ずかしがらずに、躊躇わず、青春の全てを捧げるような……。
…………愛する人のいる世界は…素晴らしいものです。
いつか、全てが君の財産となって、音楽は満ちて…溢れ出すだろう……。
世界は疼いて輝きを放ち、色彩は決壊する様に聴衆の胸に流れていくでしょう。
現実よりもなお鮮明に迫り来る…そんな世界を、見てみたいと思わないか?
我々はその特権を神様から与えられているのだから――………。
年老いた私の胸にさえも、青春の甘美な囁きは今も…輝きを失わずに繰り返し繰り返し打ち寄せる。
……愛を信じられない人間に、音楽をやる資格なんてないからネ……千秋……………。
「おやすみ。良い夢を」

■■■

「まだかなー」
ちょんちょんと球根の先端を指先で触れると、顔を近づけて見る。
「…ゼンゼン芽の出る気配なしデス…」
先輩が帰って来るまでには咲くといいな…。
がぼん…お水あげよ……。

161 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:11:29 ID:epsj4hVZ
■■■■

ブローニュの森の中にあるレストラン借り切っての華やかなパーティ。
そう、今夜はシュトレーゼマンの世界ツアーの打ち上げだった。
ツアーの最後の地、フランスはパリでも大成功を収めたシュトレーゼマンは祝杯をこの華やかな都市で主催しようと提案した。
まっ白い外壁の一階部分には蔦が絡まり、薄暗いなかでライトに照らされたレストランは、まるで幻想的な夜の女神のよう――……。
大きな張り出した窓がきらきらと輝いてまるで宝石箱だ。
白に近いサーモンピンクのカーテンが恭しくも優雅なドレープを描いて窓を飾る。
中もまっ白い椅子にテーブルで統一され、テーブルには薄い素材の玉虫のような光沢を帯びたピンクのテーブルクロスがかけてある。
柱じゅうに蔦が絡んでまるで室内までも、森のような佇まいを見せている。
今宵、人々はこの魅力的な夜を心から愉しんでいる。
正装をした美しく高貴な淑女、洗練された上品な紳士たち…全てが完璧だった。
のだめはレストランをこっそりと抜け出して森に出た。
微かな細い月明かりが彼女を照らす。
長い影が歩道に滲む。
ヨーコお手製のフォーマル・ドレスが長く、足に絡んで時々コケそうになる。
淡いピンクのサテン地のドレスは肩が露出して背中が大きく開いているデザインになっている。
晒された肌に早春の夜風が纏わりついた。
傍のベンチに腰掛けるとドレスがふわり、と広がる。
裾に縫い付けられたビーズが月明かりを映すようにきらめいては風に嬲られて揺れている。
小さな溜息が知らず洩れる。
千秋先輩がパリに戻って来るのを指折り数えて待っていた筈なのに…顔を見た途端、寂しくなったのはどうしてなんでショ…。
のだめの知らない人と楽しそうに笑う先輩…まるで先輩と同じ顔をした別人みたいに……。
ここは、のだめの居るべき所じゃないような気がする…。
ミルヒから招待状を貰って、先輩に会えると思って何も考えずに来たケド…がぼん……のだめ場違いデス…。
のだめ…頑張っておしゃれしてきました……似合わないですよね、こんなの……。
慣れない丈の長いドレスは何故かとても窮屈な気がして…。
ドレスの膝に水滴が一粒落ちる。
一粒、二粒………。
無数の水滴の粒が一気に落ちてきた。
突然の通り雨に、のだめは呆然と雨を避ける事もせずぼんやりと座って空を見上げている。
「先輩…あの、二人の愛の記念の球根…腐っちゃいました…。
のだめ、水あげ過ぎちゃって…バカですよね……あんなに…大切にしてたのに……」
目の前が滲んで霞んだ。
先輩のあほ……。

162 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:13:46 ID:epsj4hVZ
なんがパーティーね……こんなの、つまらんもん………。
「のだめ………!!」
予想外の声にのだめの動きが固まる。
「せんぱ………」
「バカ…!!急に居なくなるから……心配するだろ!」
息が、止まると思うほどにきつく抱きしめられた。
突然の登場と抱擁に頭がパニック状態になる。
先輩の黒のフォーマルも水浸し…雨の中、探しにきてくれたんでしょうか?
ほぁお…やっぱり、いつもの千秋先輩の……匂い……。
雨の匂いと先輩の匂いとが混ざってうっとりするような…。
濡れた布越しに伝わってくる体温があまりに生々しく、二人は視線を合わせる事すら躊躇われた。
通り雨が止んで、月明かりが二人を照らした。
今、世界中には二人きりのような気がした。
永遠にリピートする瞬間が選べるとしたら、今がいい…。
「体、冷えてきたな……もう、行こうか」
千秋はのだめの手を取って足早に歩き出した。
「ハイ……」
二人は無言で歩いた。
先に沈黙を破ったのは千秋の方だった。
「のだめ……」
千秋は急に話しかけると躊躇うように言葉を切った。
「……………………その、ドレス……とても似合ってる…」
ポツリと、消え入りそうな声で呟くように告げる。
のだめは呆けたように、千秋の成すがままに手を引かれるだけだった。
「のだめ……今日はこのままもう帰ろう」
「え?せんぱ……」
千秋は強引にタクシーを拾うとのだめを押し込んだ。
「オレ……今日、そこのホテルに泊まってるんだけど…おまえ、来る…?」
「ええ!?のだめ、今日は下着が上下バラバラデスよ!?」
「………そんなの、すぐ脱いだら判んねーだろ」
「ぎゃぼっ……!」
「………来るの?来ないの?…どっち?」
「つ…妻だから、行く……」

163 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:14:20 ID:epsj4hVZ
■■■■■

「ふわぁ…お城みたいなお部屋デスね〜、先輩」
のだめははしゃいでベッドの端に座る。
確かに、どこぞの姫君の寝室の様な部屋ではある。
千秋はぐっしょりと濡れたタイを引きちぎるように取るとシャツのボタンを外していく。
「おまえもさっさと脱がないと風邪ひくぞ」
「エ…のだめ……このままでいデス…」
ぴったりと体に張り付いて透けたドレスが千秋の情欲を淫らな程煽るのをのだめは知らない。
目線が体の曲線に吸い寄せられる様だ、と千秋は思った。
ふくよかに丸みを帯びた胸に張り付いたブラジャーがドレス越しにも透けて見えた。
「バカ…こっち来いよ……」
千秋は手を差し伸べる。
のだめはじっとその手を見ていたが、意を決した様にそっと手を重ねた。
千秋はゆっくりと引き寄せて、ドレスの背中のファスナーを下ろすと同時に開け放たれた滑らかな背中にいきなりキスする。
「きゃ…っ!」
のだめは体をビクンッと震わせて眉をきゅっと寄せた。
淡いキスから情熱的なキスヘ――……。
一度キスしてしまうと、そんなつもりでは無かった筈なのに止めることが出来ない。
「あ……っ…」
背中を這い回る舌と唇がゆるやかなカーブの存在を確認するように丹念に肌を滑り、ヒップに到達する。
堪らず千秋はドレスを脱がすのももどかしく裾を捲り上げた。
「せ、せんぱい…あン…のだめっ、んっ…まだお風呂に入ってまセンよ…?」
無言で千秋はのだめの顎を軽く持ち上げて唇にキスした。
顔じゅうにキスを降らせて、のだめの胸の真ん中に顔を埋める。
「……オレ、のだめが思ってる程…余裕のある男じゃないから………我慢出来ない」
胸に頬を寄せたまま…のだめの長い指先を取って舐め上げると口に含む。
爪の生え際から指先…間接の裏…指の股まで丹念に愛撫する。
片手で捲り上げたドレスの裾の先にあるひもを解く。
「せんぱい…やっ…んっ…」
ひもは呆気ないほど簡単に解けてのだめのふとももに落ちた。
ふと、のだめを見下ろすと真っ赤な顔をして小さく震えている。
……駄目だ…今日、のだめを抱いても……とてもじゃないが優しく出来る自信なんて全く無い…。
大事すぎて手が出せないなんて、オレは何て情けない男だ…。
師匠に言われて自分の中の独占欲に気付いて、うろたえて…暴走して自爆……。
全く我ながら呆れる。
千秋はのだめを優しく抱きしめた。
「フロ……入って来いよ……」


-----------------------------------------------------------------------------------

164 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 12:15:47 ID:epsj4hVZ
「ふいー、さっぱりでス」
のだめがお風呂から上がってみると千秋はくうくうと寝息を立てて眠っていた。
「…もうっ!のだめがどんだけお風呂で体洗いながらドキドキしたと思ってんデスかー!せんぱいのばかぁー!」
頬を膨らませてのだめは千秋の唇に自分の唇を重ねる。
せんぱい…明日もソノ気になってくれるでショーか……。
なんで今日はムラムラしたんだろ…。
先輩、今日は隣で寝ても怒らないデスよね…?

■■■■■■

「のだめ、コレ……やるよ」
千秋は両手に乗るくらいの、小さな割にぎっしりと重みのある紙袋をのだめに渡した。
渡すなり、くるりと踵を返して隣の部屋へ行ってしまう。
のだめの方からは背をむけてて表情は判らなかったが…すごく照れているのが赤くなった耳からも判る。
袋の中に入っていたのは………球根だった。
「ふわぁ…せんぱい………」
のだめの頬がバラ色に染まる。
込み上げる幸福感に思わず千秋の方に走りよって背中におもいっきり抱きついた。
「だいすき……デス」
「……そ、それは、たまたまだからなっ!たまたま店の前を通りかかって…たまたま売ってたから…買っただけで…」
「ぷくく…たまたまセンパイは駅4つむこうの普段は通らない道のお店で買ってきてくれたんデスね…?」
「な、何でおまえ、場所知ってるんだ!?」
「のだめ、あの花屋さんの向かいのお菓子屋さんに最近はまってて、よく行くんデス。だから知ってマス!」
「……今日は、たまたま通ったんだ」
「ふふ……そーいう事にしておいてあげてもいいデス」
「おまえ……生意気」
「やっぱり、先輩は世界一優しいデス」
「……誰にでもじゃない」
「…え?何ですか?」
「バーカ、おまえだけにしか、優しくなんかしてないって言ってんだよ!!」

花が咲く頃にはおまえに伝えられるだろう。
どんなにオレがおまえの事を…想っているかを。
きっと…。



Fin

165 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 12:47:59 ID:epsj4hVZ
ブローニュの森ネタ…pU2OfvQ/さんのお題だったのか…すいませんorz
気がつきませんでした…


166 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 13:19:11 ID:M5yG9/08
GJ!

千秋の半自覚が初々しくてよかった。

でも背中をキスしてたと思ったら
急に顎を上げてキス、体中にキス、と
二人がどういう体勢で立っているのかなんなのか
よくわからず、いまいち想像がついていけませんでした。



167 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 14:11:27 ID:SqQOgbHn
うほっ GJ!!
私は別に気になんなかったすよ。>体勢
でも改行がなくてちょっと読みづらいかも

168 名前:21[sage]:2005/09/10(土) 14:23:15 ID:Fhz7ydeA
GJ!! >>151のリク宛だが自分の希望も叶えられたthx
師匠のアドバイス、セクハラ杉(*´Д`)

時系列がよくワカンネーのですが・・・
ミルヒーに色々言われてるとこまでは、ネクレス購入〜変態の森へのあいだ。
パーティ以降は、千秋パリデブー後二人が付き合いだしてから、でおk?

169 名前:七三[sage]:2005/09/10(土) 14:47:14 ID:epsj4hVZ
色々判り辛くってスミマセン…体勢は正面で背中っちゅうより横を…て感じです。
時系列をコミクスと一致させるって難しいですね。開業も…イロイロ穴だらけでo_rz
自分の中では11巻〜12巻あたりのパラレルになってる模様>>168さんおkです!
あたたかいGJ有難うございます。では名無しに戻ります。

170 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 14:50:41 ID:29Z8lmhb
ミルヒーの場面ヨカタ!
ただ…場面場面は素敵なんですがつながりがわかりづらいというか…。
あと一応相手指定のお題だったんですよね。
お題〜投下までの時間も非常に短いようですが、
校正や確認にもうちょっとお時間をとられてみてはいかがでしょう?
素敵な文章書かれる方なのでもったいないかなぁ、と。

171 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/10(土) 17:55:56 ID:MO22WpO9
>>169
苦悩するヘタレ千秋GJ!
またぜひ!


172 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/10(土) 23:32:26 ID:8QZZQJNm
こういう寸止めシチュエーションって少女漫画ではままあるが
おっきしたものはどうするんだといつも思う

173 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:35:16 ID:npcud5wN
千秋とのだめのノーマルエロ投下します。
描写がやや具体的かもしれないので、苦手な方はスルーして下さい。
王子を目指したのにやっぱりヘタレ…

174 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:36:17 ID:npcud5wN
(1)

――ある日の終演後――
コンコン…
(このノックは…のだめだ。まだ興奮してるはず…)
「どうぞ。」
「のだめデース、お疲れ様でした!」
「おう、どうだった?」
「コンチェルト良かったデス!でもソリスト変わってましたねー何かあったんですか?」
「あぁ、急遽来れなくなって…4番(シンフォニー)に変えようかとも思ったんだけど、
 うちのオケじゃ心配だし、人気ある曲だったし、結局コンマスにやってもらった。」
「コンマスさん流石です!よく指まわりますヨー、あ、先輩は弾けますよね。」
「いや、あれは超絶技巧だから…今はどうかな。まぁ指揮よりはイケるかも?(なんて)」
今日はそれなりに満足のいく出来だったが、ちょっと謙遜して言ってみる千秋。
「絶対そデスよー!先輩の指揮、コンクルの時とあんまり変わってなくてー、
 のだめ真似できそうでした。アハー」
(…こいつは時々こういう鋭い事をグサッと遠慮なしに言う…)
「先輩照れ屋さんだから、ロマンチックなくねくねはズバリ苦手なんでショ!」
(まだ言うか…)
「べっ別に苦手ってことは…
 ただ、コンクールは別にして、ほんとはもっと時代を追って勉強したいんだよ。
 そんなに器用じゃないし…チャイコみたいな後期はまだまだ先でさ。
 でも常任とは言え、俺みたいな駆け出しの若造は選曲に口出しできないしなー。」
「真一くん、苦手だからって言い訳は良くないですヨ?」
「言い訳じゃねーーー!!!」思わずのだめの首を絞める。
「ぎゃぼーーー!!!」

コンコンコン!
「は、はい(今度は誰だよおい…)。」
「「千秋!今日のオール・チャイコフスキー・プロ大成功だったねー!」」
「アラン、ロラン……トラお疲れ。すごく助かったよ。」
「こっちこそ千秋の振るオケにのれて嬉しかったよ!話したい事いっぱいあるんだーv」
「ちょ、ちょっと待って。」
「あ、ゴメン。奥さんだっけ?かわいー」
「まぁ!いつも主人がお世話にな」言いかけたところで空かさず声が掻き消される。
「まさか!!ただの大学の後輩だよ、今こっちに留学してて。
 のだめ、俺ここでシャワー浴びて真っ直ぐ会場行くから。
 お前一度家帰って着替えて来いよ。ホテルわかるだろ?じゃな。」
「え……じゃあ後ほど…お先です。」
トボトボと部屋を後にするのだめ。
(なんか冷たい…まるで早く帰れと言わんばかりデス。オマケにただの後輩って…)
「千秋いいの?帰しちゃってー」
「あぁ、殆どうちに寄生してるヤツだし。」
「それって同棲!?どこがただの後輩なんだよー彼女の前で素直じゃないね千秋!」
「うっ…」

175 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:37:00 ID:npcud5wN
(2)

――レセプション会場にて――
壇上での挨拶も終わり、乾杯後、楽団員の一人と談笑している千秋。
「千秋は本当に耳がいいね!ミスは必ず指摘されるし…
 お陰で君が指揮する時は、いつも一度さらっていかないといけないよーいやぁツライ!」
「ははは…僕、全部の音が把握できてないとなんかダメなんですよね。すみません。」
「いやいや、指揮者にとって耳は命だよ。君は本当に恵まれてるってことさ。」
「ありがとうございます。…あ。」
「ん?どうかした?」
「せんぱ〜い!どうですか!?淑女なのだめvvv」
母親が作ったであろう緑のドレス姿で、のだめが駆け寄って来た。
「…ケバい。」
「ぴぎゃ!こゆカッコの時は、お化粧しないと顔がドレスに負けちゃうんデス!」
「もうちょっとうまく出来ないわけ?ハハッ、なんか目ぇ黒いぞ。」
(やべ、口が勝手に…)
「人前でそんな言い方しなくても…この日のために練習までしてお化粧頑張ったのに…」
「なにナイーブぶってんだよ、らしくねー。」
(やばい!)
「…もういいデス。」
「あ、おい。」
「向こうで飲んでマス。」
(怒った…よな)
「千秋の恋人?」
「え?ええ、まぁ…彼女コンセルヴァトワールの学生なんです。
 俺もピアノはずっとやってたんですけど…それこそプロでやっていけるくらいに。
 でも、あいつのあのピアノを聴くと、つくづく自分は凡人だって感じるんですよ。」
「君にそこまで言わせるなんて、さぞかし素晴らしいピアニストなんだろうね。」
「機会があれば是非一度聴いてやって下さい。まさに未完の大器ですから。」
「そりゃ楽しみだ!友人が来てるんでそろそろ行くよ。じゃ、また後で。」

(はぁ…
 のだめがいないと、言えるんだよなぁ。
 あいつを褒めたり…俺達の関係についても正直になれるし…
 ただ本人を前にしては、なかなか照れ臭くもあり、こっぱずかしくもあり…
 結果わざと怒らせるような事をして…
 ……謝ろう。)

ひたすらワインを飲んでいるのだめを見つけ、声をかける。
「あんま飲み過ぎんなよ。お前弱いんだから…」
「飲みたい気分なんデス。」
「でもメシ食ってないんだろ?空腹で飲むと酔うぞ。」
気を遣って優しくしているつもりの千秋。
「ほっといて下サイ。
 それよりのだめみたいなちんちくりんと一緒だと笑われるんじゃないですか?」
「…何か取ってきてやる。」

(まともに会うの三日ぶりなのに…話したい事も沢山あるのに…
 なんかどんどん嫌な方向に進んでいく――――って原因は俺にあるけど。)


176 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:37:44 ID:npcud5wN
(3)

関係者に挨拶をしつつ、せかせかとのだめが好きそうな料理を皿にのせていく。
会場の隅では、相変わらずワインを飲んでいるのだめ。
入れ替わり立ち代り、楽団員に声をかけられている。
珍しくドレスアップしたのだめ…施された化粧は彼女を普段より大人っぽく見せて。
男なら必ず目がいくであろう姿。

(本当は、すごく可愛いのになー…)

「失礼。のだめ、コレ。」皿を差し出す。
「あっ千秋!君の連れだったの?」
「ええ、お疲れ様です。いい音出てましたよ。」
「練習であれだけダメ出されりゃね!」
「今日は客入りも良くて…定期でもあれくらい埋まればいいんですけど。」
「そうだなー、ま、僕らは自分の仕事をきっちりやるだけさ。
 じゃ、これで。あっ千秋、そんなカワイイ彼女ほっといちゃ駄目だぞ!」
今までニコニコ話を聞いていたのに、二人になると急に無表情になる。
「…ほら、食えよ。」
「いりまセン。」ぷいと横を向く。
「いいから食え!」
「いらナイって言って」

 ―――ベチャ。

無理矢理差し出された皿にのだめの手がクリーンヒット。
皿の中身は、無残にも床と千秋に飛び散り…自分の腹の辺りを見て呆然とする白目千秋。
「ふぎゃー!!!」
「おーまーえー!!!よくも…!!」
「もったいないヨーのだめのゴハン!!」床に屈み込む。
「ってそっちかよオイ!大体食わないんじゃなかったのか?」
「それは言葉の綾デス!(意味不明)
 ぎゃぼ!!せ、先輩、服にゴハンが!あわわ、ゴメンナサイ…」
「ったく…」
「ど、どうしましょうカ。」
「今日…上に部屋とってあるから。」
「えっ…?」
「とりあえず汚れ落として、駄目なら着替える。フォーマルはないけど、仕方ないな。」
「あ、そゆ意味デスね…のだめもお手伝いしマス。」
言いながら早速部屋に向かうのだめ。なぜかその耳は赤く…
後ろを歩きながらそれに気付いた千秋は、頬が緩むのを止められないのだった。


177 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:38:25 ID:npcud5wN
(4)

部屋にはキングサイズのダブルベッドが一つ。アメニティは全て二つずつ。
勘違いではなく、千秋が自分と過ごすために予め用意していたのだと気付いたのだめは、
ますます顔が赤くなる。
「…さぁさ、脱いで下サイ!早く汚れを落とさないと。」
誤魔化すように上着を脱がせるが何となく千秋の顔が見れない。
「…今日、悪かったな…」
「へ?」
あまりにも唐突だったが、千秋は千秋でずっとこのタイミングを計っていた。
「なんか、お前との関係を人に悟られるのが恥ずかしいっつーか…」
「のだめと一緒じゃ恥ずかしいんデスか。」思い出しややムッとする。
「ちっ違……なんかその、照れ臭くて…ガキみたいだけど。」
「好きなコにわざと意地悪するってやつデスか?」
「それはあんまりだろ!…でも、人前だと思ってもない事言ったり…だからそうかも。」
何も言わずにふふっと笑うのだめ。
「ゴメン。ほんとは今日のお前、すげぇ可愛いって思った。綺麗だって…」
「むきゃ!今のもっかい言って下サイ!!」

そう言われてハッと我に返る。
(俺としたことが、つい雰囲気に流されて―――ま、たまにはいいか…お詫びも兼ねて。)

「可愛い…連れて歩きたい…いや、やっぱ誰にも見せたくない…」
抱き締めながら耳元で囁く。
「アヘー。先輩が優しいデス…なんか、ヘン。」
「人がいなきゃこれくらい…」
「ホントに素直じゃないデスねー…」
のだめが背中に手を回したのを合図に、唇を重ねる。
チュッ、チュッ、と甘いキスを繰り返す。
「あ、そだ。先輩、着替えて、早く洗わないと…」
「ん…脱がせて……?」
「もう…甘えんぼー」

178 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:39:03 ID:npcud5wN
(5)

シュルル…
ネクタイを床に落とし、白いシャツのボタンを一つずつはずしていく。
千秋の逞しい胸が露わになると、のだめは体がカァッと熱くなった。
お互いの事情…仕事やら、勉強やら、生理やらで、約三週間ぶりに見る体だった。
シャツを腕から抜き取りながら、思わずその胸に唇を寄せた。
はじめは軽いキスだったが、その内に舌を使い、吸い付き、その動きは激しくなる。
のだめの積極的な愛撫に千秋は驚いたが、快感に身を委ねる。
乳首をチロチロと舐めると、千秋の口から掠れた声が漏れた。
「あぁ…」
「真一くん…」
のだめは手と口を器用に使って至る所を刺激し、遂にズボンの上から千秋自身に触れた。
既に興奮を帯びているそれを取り出すと、慌てて千秋が体を離す。
「お、おい、無理しなくていいから…なんかテンポ速くないか?今日…」
「だめ…だめ、我慢できないんデス…のだめが…だから…お願い」
そう言うと音を立てながら何度も何度もキスをした。
どんどん堅さを増していくそれと、千秋の喘ぎが嬉しくて、更に刺激を加える。
袋を優しく揉みながら手で幹をこすっては、裏側に舌を這わせる。
「のだめ…気持ちい…」
十分に濡らした舌で亀頭をチロチロと舐め回す。
その先には先汁が滲み出ていた。
小さな口でパンパンに膨れ上がったモノを咥え込んだ。
「あああ!!」
「ンッンッンッ…」
フォーマルなドレスに身を包んだのだめが、今、自分に跪き奉仕している…
それだけで千秋の満足感は高まった。
背中を反らし、必死に耐える千秋。
「あ、あぁ、ダメだ…」
綺麗に結上げたのだめの頭を持ち、寸前にその色っぽい顔を見つめ、絶頂を迎えた。
「の・だめ・・ッ!!!」
「!!!!!」
口の中に放出され、咽そうになるのを堪えてトイレに駆け込んだ。
「ごめん…出すつもりなかったのに…」
「気にしないで下サイ…のだめこそ、あゆトキ飲み込んだ方がイイって知ってたのに…」
「バカ…!そういう恥ずかしい事言うな。それより…」
「なんデスか?」
「今度はお前の番。」

179 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:39:40 ID:npcud5wN
(6)

「むきゃ!」
のだめを軽々と抱き上げるとベッドへ移動した。
アップにしていた髪を下ろし、それらを耳にかけつつ、大きな手で頭を撫でる。
「…でもなんか、脱がすの勿体無いな。」
「のだめ、着替えなんて持って来てませんヨ…お泊りになるなんて思わなかったし…
 だから脱ぎマス!」
「脱ぎますってお前……じゃあ遠慮なく。」
のだめの顔中にキスの雨を降らせながら、ドレスを剥いでいく。
「真一くん、大好き…」
「知ってる」
二人微笑みながら自然と唇を重ねる。この上なく幸せな瞬間。
そして徐々に深く、互いの口内を貪るようなキスへと変化する。
千秋の唇は耳や首筋へと移り、その手は豊かな乳房を揉んでいた。
のだめからは溜息が漏れる。
堅く立ち上がった蕾を舌で弄ぶと、痺れたようにピクピクと震えた。
「ンン…」
その声に興奮した千秋は、乳首を指で転がしながら腹の上を舐め回る。
(もっと悦ばせたい…。)
次第にそれは肝心な部分へと降りていき、のだめも覚悟を決めたその瞬間、
予想に反して千秋はのだめの足の指を咥えていた。
(くすぐったいけど気持ちイイ…ほわぁ…これが噂の…クレオパトラの気分デス。)
「あぁ…ん…」
明らかに感じている様子ののだめを見て、嬉しくなる千秋。
足の裏を十分に刺激したのち、ふくらはぎや膝小僧を通って、太ももを丹念に愛撫する。
のだめの秘所にそっと手を伸ばすと、下着の意味を成さない程に濡れていたため、
両脇の紐を解いた。
「のだめ、いい…?」
「ン…きて…早く…」
泣くような声で訴える。こういう時だけタメ口になるのも可愛くて…
既に復活しているペニスにゴムを被せ、一気に侵入した。
初めて体を重ねた時と違い、千秋のモノにすっかり慣れたのだめの膣内は、
挿入だけでは強烈な締め付けはない。
しかしひと度動くと、お互いを離さんばかりの密着が得られるのだった。
「あぁ…すげ……」
本能のままに激しくピストンを繰り返すと、それに合わせてのだめが鳴く。
イキそうになったその時、さらにクリトリスを刺激した。
「ほわぁ!!!」
のだめが絶頂を迎えた瞬間、その中へギュッと咥え込まれ、千秋もまた達した。
「はぁっ、はぁっ…」

「…真一くん…なんか、久しぶりだから…」
「ん…そうだな…」
「すごく恥ずかしいケド、すごく嬉しいデス…」
「俺も…ずっと欲しかった…ちょっと疲れたけど。」
「のだめも!…ぷぷ…」
「はは…風呂入って寝るかー、あ、やっぱシャワーでいい?」
「大賛成デス!」

180 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/09/10(土) 23:40:17 ID:npcud5wN
(7)

ベッドにごろんと横になる二人。
「はふースッキリしましたねー」
「ああ…久々に、すげぇ気持ちよく眠れそ…(幸せだー…)」
「…真一くん。」
「ん?」
「ウソですよ。」
「…何の事?」
「今日、楽屋で…勝手にチャイコ苦手とか…指揮よりヴァイオリンの方が上手いとか…」
ククッと千秋が笑う。
「真一くん?」
「お前当たってるよ。お前の言う通り!図星だから悔しいんだよ。」
「苦手…デスか?」
「だーかーらー、お前わかってんだろ?確かにちょっと勉強不足だったかも…
 しかも、自分でそれに気付かない程、最近思い上がってた。恥ずかしいよ、ほんと。」
「でも戴冠式祝典行進曲しゅてきでしたヨ!ワクワクしました!」
「…あれは…短いし。」
「それからロメオとジュリエット(幻想序曲)、すごくカッコよかったデスよ!
 あれ振ってる時の真一くんが一番好き…」
「…バーカ。でも…サンキュ。」
「のだめの本気の本心デスから!」
「必ずリベンジする。…お前とも、ピアコン1番とかやりたいしな?」
「むきゃ!やります、絶対やります!!約束ですヨ?」
「あぁ、約束。」
指切りの代わりにのだめの鼻先に人指し指で触れる。
「ふふ…」
お互いの鼻をこすり合わせる。右から…左から…
そして最後に唇に、甘い甘い口付け。
「お疲れサマ、真一くん…ゆっくり休んで…」
(どうか今夜だけは、この人が何物にも縛られずに、安らかに眠れますように…)
千秋の黒髪を愛しそうに撫でる。
「ん、おやすみ…」



以上です。お疲れ様です。

181 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 01:15:11 ID:/9q2AClg
>>173
そちらこそ乙。
久々にエロいの読んだ気がする…ww

182 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 01:17:55 ID:em9apHBf
GJ!

183 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 01:26:05 ID:HYfpg37t
>>173
乙です
千秋たん(*´д`*)

184 名前:[]:2005/09/11(日) 01:34:46 ID:YTJUVoG+
ァゲ↑☆☆

185 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 01:48:52 ID:H5qb1DKD
テンプレ嫁

186 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 01:52:03 ID:H5qb1DKD
>>172
私もいつも気になってたw
しかもおにゃのこそのままとなりで寝たり。
鬼すぎるwww

187 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 02:43:43 ID:BFIVDKWf
別に少女漫画でなくとも、オッキしたら
必ずフィニッシュしなくちゃいらんない訳じゃなさそうですよ?
千秋サマはコントロールできる殿方として違和感ないけどな。
でも暴走野獣千秋にも萌える。どっちなんだ、自分。

188 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 03:37:58 ID:lpKKXSez
>おっきしたら必ずフィニッシュ
だとしたらかなり怖いぞこの世の中(笑)
10代のころは大変みたいだけど。
エロパロだもん。暴走上等。

しかし隣で何もせず寝るのはきつい。かなりきつい。
疲れてても性欲は別だったりするし。
そんな千秋も好きだ。
…どっちなんだ、自分。

189 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 04:59:38 ID:t1myogNs
うぉーGJGJGJ!

190 名前:ショコラ[sage]:2005/09/11(日) 21:29:34 ID:eIh6Jl7N
ご無沙汰しております。遅延に次ぐ遅延でご迷惑おかけしました。
本日エロ編からエピローグまで一気に投下したいと思っておりますが、
大丈夫でしょうか。
少し量が当初より増えてしまいまして……。


191 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 21:32:00 ID:pt3g7kFG
大丈夫!!
待ってました(屮゚Д゚)屮カモン!!

192 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 21:37:37 ID:VPhONur7
待ってました!
お願いします!!

193 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 22:06:56 ID:g7KtYhDl
わぁぁ。来てよかった!ショコラさん、待ってたよ〜!!


194 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 22:23:37 ID:CF0z+a++
お願いします〜!
初リアルタイムでどっきどき(*´Д`)

195 名前:名無しさん@選挙行った[sage]:2005/09/11(日) 23:14:56 ID:t1myogNs
まだでつかー待ち焦がれて死ぬぅ

196 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう[sage]:2005/09/11(日) 23:17:59 ID:3wbL18bf
ショコラさんおかえり!!
待ってました!

197 名前:ショコラ[sage]:2005/09/11(日) 23:32:51 ID:eIh6Jl7N
すみません。お待たせいたしました。少し長いですが…ごめんなさい。
パラレルが苦手な方、
また、少し具体的な性描写が苦手な方、スルーでお願いします。
当方は音楽に関しては門外漢というか…トーシローなので、その辺も笑って許して下さい。

198 名前:「喪失」・172[sage]:2005/09/11(日) 23:34:15 ID:eIh6Jl7N
とうとうR☆Sオーケストラの公演初日を迎えた。
時刻は土曜日の朝の七時半、天気は快晴―――。

「おはよーのだめちゃん!」
「あ、おはようございマス!皆さん。」

二階の客間から降りてきたのだめは、すぐにリビングに足を向けた。
リビングには千秋以外の三善家の全員が、すでにコンサートに行く装いで集まっていた。

「のだめちゃん、もうちょっとゆっくり寝てても良かったのよ?」

征子が優しくのだめに声を掛ける。
のだめはここにはいない、もう一人の人物の姿を探して、キョロキョロと辺りを見回した。
するとのだめのそんな様子を敏感に察した俊彦が、彼女に声を掛ける。

「真兄なら、今朝早く出て行ったよ。」
「え?もうデスか?」
「そうなの〜!由衣子達が起きてきた時には、もうすでに真兄ちゃま出掛けた後だったの〜。
 由衣子、真兄ちゃまのお見送りしたかったのにぃ〜……。」
「そうですか〜……。千秋先輩…もう行っちゃったんですか……。」

ここ数日、忙しくても自分の顔を見てから仕事に行く千秋だっただけに、のだめはがっかりした表情を見せた。
決して自惚れていた訳ではなかったが、やはり本番当日に彼が自分に会わずに出掛けてしまった事実が、
のだめに深い落胆と…そして一抹の不安を抱かせた。

「真一、何かまだ色々忙しいみたいで……。今日がもう本番なのにね?」
バングルタイプの時計をはめながら、征子は肩を竦めて笑った。

「大丈夫かなぁー……真兄ちゃま……。」
「まぁ、私達がここで心配しても何も始まらない。後は真一を信じるだけだ。さ、私達もそろそろ出掛けるとしよう。」

竹彦がそう言うと、俊彦も由衣子もソファから腰を上げた。

「のだめちゃん!由衣子達、少し早めに行きたいから、もう出ちゃうんだけど……。
 やっぱり今夜の松田さんのBプログラムにも来れないの?」
「えと…ハイ……。病院でのお約束が、何時に終わるかよく分からないので…ごめんなさい……。」

のだめが困ったように説明すると、やはりまだ納得できていないかったのか、由衣子はぷぅと頬を膨らませた。
それを見た俊彦が、のだめに救い舟を出す。

「もうしょうがないよ、由衣子。のだめさん、困らせちゃだめだ。明日があるだろ?」
「うん…わかってる俊兄……。もぉーのだめちゃん!明日は絶対に真兄ちゃまの公演、由衣子と一緒に聴くんだからねっ?」
「ハイ!絶対デス!もちろん!」
「そうだ…明日の事だが……。」
ソファに置いてあったダークブラックのスーツのジャケットを羽織ながら、竹彦がのだめに話しかけた。

199 名前:「喪失」・173[sage]:2005/09/11(日) 23:35:11 ID:eIh6Jl7N
「私達はホール近くのホテルに予約を入れてあるから、今夜はこのままホテルに宿泊の予定なんだが。
 俊彦だけは予備校があるから、昼の公演後は家に帰る予定だ。だからのだめちゃんは明日、俊彦と一緒に来るといい。」
「俊彦くんと?」
「……何か不満?」
俊彦は抗議めいた低い声でのだめに言った。
「いえいえ!そんな事は……。」
慌てたようにのだめが俊彦に両手を振る。
「わ、分かりました。のだめ、明日は俊彦くんと一緒に行きますネ!」
「そういう訳だから、俊彦。おまえがのだめちゃんをちゃんと連れて来るんだぞ?」
「……っていうか普通、役割が反対なような気もするけれど?のだめさん、ボクより大人なんだし。」
息子の冷静な返答に、竹彦は吹き出した。

「はははははっ!そう言われてみれば、確かにそうだな!」
「むー……のだめのコト、馬鹿にしてますネ……。」
「じゃーのだめさん。明日はボクをホールまでちゃんと連れて行ってくれるんだよね?」
「おお!私からも頼んだよ。」
「うぎっ!二人ともひどいデス〜……。」
二人にからかわれてイジケたのか、のだめは近くに飾ってあったアンティークの花器に“の”の字を指で書いていた。

「じゃあ、のだめちゃんも今日は頑張ってね!ピアノ!」
「ハイー!由衣子ちゃん、のだめの分も楽しんできてくださいネ!」
「皆さんそろそろご用意の方はよろしいですか?タクシーが玄関に来ておりますが。」
千代さんがリビングに入ってきて言った。
「では行こう。」
竹彦の合図で、全員リビングを出て玄関に向かった。

「じゃあねー!のだめちゃん明日ねー!」
「ハイ!明日ー!」
「あ、のだめさん。今日はボク、公演後に予備校へ行くけど、10時前には家に戻ると思うから。」
「10時前ですね?俊彦くん、了解しましタ!」
「じゃ、行って来るわね。のだめちゃんも気を付けて、病院に行ってね?」
「あ、はい。先輩のお母さんも気をつけて下さいネ!」

のだめに言葉をかけながら、三善家の面々は2台のタクシーに分乗する。
手前の一台には竹彦と征子が、後ろの一台には俊彦と由衣子が乗りこんだ。
やがて、タクシーが静かにゆっくりと走り出すと、のだめは玄関に出て千代と二人で4人を見送った。

見送りの後、少し軽めの朝食を済ませると、のだめは再び客間に戻る。
そして隅に置きっ放しだったスーツーケースを部屋の中央に引っ張り出すと、中を開けようとジッパーに手をかけた。

「今日のミニステージで着れそうなお洋服、のだめ持ってますかネ……?」
ぶつぶつ呟きながらスーツーケースを覗き込む。

開けてみると一番手前に、メッシュ製の折り畳み式のスーツフォルダーが入っているのに気がついた。
リボンベルトを外し広げてみると、フォーマルなワンピースが二着、ハンガーにかかった状態で収納されている。

中にあったのは裾のレース使いの贅沢な、小花模様の夏らしい透け感が綺麗な白いワンピースと、
紺色地に音符のラインストーンが贅沢に散りばめられた、少し丈が短めでフェミニンなシルエットなワンピースだった。

「ふぉぉぉぉ〜!洋子特製ですね〜コレ!しかもおニューじゃないですかーー!」

200 名前:「喪失」・174[sage]:2005/09/11(日) 23:36:05 ID:eIh6Jl7N
のだめはハンガーから二つのワンピースを外すと、鏡の前に立って各々あててみた。
洋裁好きなのだめの母親が娘の為にあつらえたそれは、当然のようにぴったりと彼女にフィットした。

「今日は白い方を着て行きまショ!」
若干ついていた折りじわを取る為に、のだめは紺色のワンピースを再びハンガーにかけクローゼットの中に丁寧にしまった。
そして白いワンピースの方を手に取り近くの椅子にかけると、今来ている服を脱ぎ、着替え始める。

ワンピースに足を通した瞬間、のだめはふと思い当たった。

「あ…そか。だから二着……。」

ワンピースが二着あったのは、おそらく今日と明日の公演に着れるように、母の洋子が用意したのだろう。
のだめはしばらく鏡の前で考え込んでいたが、首を振ると、ワンピースに袖を通し後ろのファスナーをぐっと上げた。

着替えが済むと、のだめはピアノの鍵盤を拭く為のハンカチを荷物から探し出した。
いつものお出かけバックを手にし、その中にハンカチ…それから携帯を順番に入れる。
バックの中を一応確認しようとまさぐると、一番底の奥からビニルの袋に入ったあのネックレスが出てきた。

―――あ…コレ……。

のだめはビニル袋から可愛らしいハート形のルビーのネックレスを取り出して、目の前に持ち上げてみた。
朝の眩しい光の中でそれはキラキラと煌めき、のだめの瞳を魅了する。
のだめはネックレスを身に着けるべきか否か迷うが……やはりそうする事を止めた。

―――ネクレス…どこかにしまえる所……。

ふと、テーブルの上に置いてあったトイピアノにのだめの目が留まった。
そういえば、グランド型のトイピアノの内部は収納ボックスになっていた事を思い出す。
のだめはトイピアノの蓋を開け、その中にネックレスを華奢な鎖が絡んで傷まないように配慮して置いた。

それからのだめは再びバックの中に目をやる。すると、折り畳んだ紙が入れっ放しだったのに気がついた。
取り出してみると、それは山口から貰った千秋を取材した新聞の切抜きのコピーだった。

   『千秋さんは今度の凱旋公演後、すぐにパリに戻られるとか。』

   『ええ、そうです。常任を務めているオケの定期公演が、すぐ後に控えてますので……。
    またしばらく日本を離れる事になると思います。その意味でも、今度の公演を大事にしたいですね。』

千秋がこの公演後すぐにパリに戻るという事実が、今ののだめにはとても重かった。

“このまま自分は、千秋とパリに一緒に行っても良いのだろうか……?”
“私には本当に、その資格があるのだろうか……?”

のだめは自問自答した。

―――いけないいけない!今は、目の前のミニコンサートに集中!!デス!!

のだめは両手でパンパンと自分の頬を叩くと、『ヨシ!』と小さく気合の声を上げた。
そして切抜きのコピーを元のように小さく折り畳み、先程のネックレスと同じようにトイピアノの中に入れた。
トイピアノの蓋をパタンと閉めると、忘れ物がないかもう一度確認し、のだめは客間を後にした。

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