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のだめカンタービレ3

801 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:46:30 ID:ibgxzfYI
■■48

「まあ、たまにな……」
「そう……ですか……」

ますます、声の響きが暗くなる。
声だけじゃなく、俯いてるが表情もなんだか暗いように感じてしまう。

「……なあ、いったいどうした?何を気にしてる?」
気になってのだめの顔を覗き込むと、のだめはふいっと顔を背けた。

「別に、なんでもないデス!」
「なんでもない顔じゃねぇだろ、どう考えても。
 言いたいことがあるなら、はっきり言えよ」

すると、のだめはおずおずと千秋の顔を見上げてきた。
その表情はなんだか複雑で、読み取れない。

「……怒ったり、呆れたりしませんか?」
「内容によるな」
「じゃ、いいデス!」
ふいっと、再び顔を背けた。

「冗談だって。そんなことしないから話してみ?」
優しくのだめの顔を覗き込んだ。

「……本当に?」
「ん。約束するから」
俯いたままののだめの髪を梳きながら、耳元で優しく囁いた。


802 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:48:42 ID:ibgxzfYI
■■49

「………………いこさん………………」
「……え……?」
消え入るような声が、暗闇に響いた。

「……彩子さん、とか……その前の彼女、とか……その前の前の彼女、とかは……
 先輩のこと、何て呼んでたんですか……?」

思わぬ問いかけに、一瞬頭が混乱する。

「彩子さんは、真一って、そう呼んでましたけど……他の彼女達も、
 やっぱり呼び捨てだったんですか……?」

「な……?のだめおまえ何言って……?」
「……日記を読み返して、今までの彼女達との思い出とか……さっき……
 真一くんとのだめがし、していたみたいなことを……
思い出したりするデスか……?」

……のだめ。それってもしかして……?

「……もしかしておまえ……妬いてる……?」
そう尋ねると、のだめは今にも泣きそうな顔で俯いた。

「……だって……!真一くんはのだめと違って経験豊富だし……!
 さ、彩子さんとかすごく綺麗で、スタイルもよくて、お嬢様で……」
こつん☆と、のだめは千秋の胸に軽くおでこをぶつけてきた。


803 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:50:07 ID:ibgxzfYI
■■50

「……い、今までの彼女とかも、きっとすごく綺麗な人ばっかりだったん
だろうなって……。
 そんな人達から、呼び捨てにされてたのかなって、そう思ったら……。
 気に、しないようにしてたけど……日記のこと思いだして、つい……」

「……オレがあの日記読んで、そういうの思い出したりしてたって……
そう思ったのか……?」
「……ゴメン、なさい……真一くん嫌いですよね?こんなこと言うのって……」
涙まじりの声は、どんどん消え入るように小さくなってゆく。

……おまえって、本当に……

「……たくっ!おまえって奴は本当に……」
ぎゅっと、のだめを強く抱き締めた。

「どうしようもなく、バカな奴なんだからなー……おまえって……」
「むきゃあ!ど、どうせのだめはバカですよ……!」

怒って暴れるのだめの顔を上げさせて、そっと……唇を重ねた。
呆然とするのだめに、ふっと優しく笑いかける。


804 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:50:37 ID:ibgxzfYI
■■51

「……確かに……そういう、嫉妬とか、ヤキモチとかは嫌いだけどさ……」
そっと、耳朶に唇をよせる。

「……おまえのそういうのは……なんか、可愛いな……」
そう囁きながら、優しく耳朶にキスを落とした。

「……呆れたり、怒ったり……して、ませんか……?」

長い睫を涙で濡らしながら、のだめは見上げてくる。
そんなのだめが……たまらなく可愛い。

「……バーカ!言っただろ?オレは、そういうおまえのヤキモチとか、
嫌いじゃないって……」

いや、嫌いじゃないどころか……。
正直すごいツボだったり、する……。
今までの彼女達なら、鬱陶しいだけだったけど。
普段、オレに対する執着心とか、そういうのを見せようとしない
こいつだからこそ―――
たまにこんな風に可愛く嫉妬されると、たまらなく愛おしさがこみあげてくる。

「……昔の彼女達のこと、まったく思い出さないっていったら、嘘になるけど……」
優しく、のだめの髪を撫でる。

「……今も、そしてこれからも、オレにはもうおまえしか、いないから……」
涙に濡れた瞳をそっと唇でぬぐい、そのまま唇を重ねた。

何度も……何度も角度を変えて、口内を味わう。
舌を絡ませあい、濡れた音を立てながら唾液をミキシングする。


805 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:51:22 ID:ibgxzfYI
■52

こうやって唇を重ねることで、もっとこの想いが伝わればいい。

オレが、どれほどおまえに夢中なのかということを……。
オレが、どれほどおまえを愛しているということを……。

「……はぁ……」
ようやく唇を解放すると、どちらともなく甘い吐息が零れた。

「……安心…した……?」
「……ハイ……」

ほわんと、のだめが柔らかく微笑む。
その笑顔がたまらなく可愛くて。
ぎゅっと、強く強く抱き締めた。

「なあ……別に呼びたかったら、呼び捨てでもオレは別に構わないぞ?」
「むきゃ!で、でも……」
「ためしに“真一”って、そう呼んでみるか?」
「え?え?えぇぇぇぇえー!!」
「ほら、言ってみ?」

悪戯っぽく笑いながらのだめの顔を覗き込むと、のだめは真っ赤な顔をしながら
慌てふためいている。

「……し、し、し、しんい……だ、ダメです〜!」
ギブアップしたのだめが可愛くて、千秋はくつくつと笑いながら、
ぎゅっとのだめを抱き締めた。


806 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:52:03 ID:ibgxzfYI
■■53

「まあ、無理するなって。それに……」
千秋は、のだめの顔を覗き込む。

「オレは呼び捨てより好きだけど?おまえの“真一くん”て呼び方」
すっかり熟しきったトマトのようになってしまったのだめが、おかしくて可愛くて。
千秋はぎゅっと腕の中にその最愛の存在を閉じ込めた。

もう、手放せない。
もう、離れられない。
ずっと、傍に居たい。
ずっと、傍に居て欲しい。

そう―――強く心に願う。


「……ねぇ、真一くん……」
「……ん……?」
再びのだめの呟きが耳に響いた。

「……日記読み返すのって……どんな気分なんデスか……?」
「……なんだよ。まだ、気にしてンのか……?」
「あ、そうじゃないんですけど……そういうのって、どんな気分なのかなって、
思って……」
少し呆れが入った千秋の声色に気付き、慌てたようにのだめが言葉を重ねた。

「……うーん、そうだな……読んでて、時々凄く不思議な気持ちに
なることがあるな……」
「ほわぁ……それってどんな感じデスか?」
いやに、興味津々にのだめが顔を覗き込んでくる。


807 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:53:31 ID:ibgxzfYI
■■54

「……なんか、自分が書いたのに、自分じゃないような、
そんな気分になることがよくあるな。
 まるで、全然別人の誰かが書いたような……うまく言えないけど、そんな感じ。
 改めて読み返してると、新たな発見というか、その時は見えなかった真実に
気付いたりすることもあるし。過去をさかのぼって、
昔の自分を見てるような気分……て感じかな?」

「……なんかそれって、時間旅行してるみたいデスね♪」
「……へぇー、おまえにしてはうまいこと言うな?」
「ごろ太に出てくるんですよ?『時間旅行時計』をつけると、
自由に時間旅行ができるんデス」

あぁ……なるほどね……。

千秋は思わず苦笑いを浮かべた。

珍しく、のだめから似合わない言葉が出てきたと思ったら、そういうことか……。
でも……“時間旅行”か……。
確かに、そうかもしれない。

日記を読み返していると、様々な思い出がよみがえってくる。
確かにそれはオレが経験して、オレが書いたことなのに。
別人がそこに存在してるような気分になる。
まるで、過去にさかのぼってもう1人の自分を見てるようなそれは。
まさに“時間旅行”という言葉がぴったりなんだと思ってしまう。

「真一くんの時間旅行、のだめもしてみたいデス♪」
「絶対に見ンじゃねぇぞ……」


808 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:54:30 ID:ibgxzfYI
■■55

そう釘を刺しながらも。
千秋は、ふと先ほど心に引っかかっていたことを思い出す。

そういえば、さっきこいつ……。

「……なあ……」
「……なん、デスか……?」
眠気まじりの声で、のだめは答える。

「……もしかしておまえも……日記、つけてた……?」
一瞬、のだめの身体がビクリと震える。

……なんだ……?

「……なんで、そう思ったんデスか……?」

妙に、声が硬い……?

「……いや、さっきおまえ言っただろ?『先輩もつけてたんですねー』って。
 だから、おまえももしかしてつけてたのかなって」
すると、のだめはくるり身体を回転して、千秋に背中を向けてしまった。

いったい、どうした……?

千秋は、戸惑いながらのだめ背後に抱き締めた。


809 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:56:15 ID:ibgxzfYI
■■56

「……桜色……」
「……え……?」
「……桜色の、日記帳だったと思うんですけど……よく覚えてないんデスよ……」
ぼそぼそとのだめが呟く。

「……へぇー……なんか意外だな……」
千秋は、内心驚きを隠せなかった。

ズボラなコイツが日記ねぇ……。
なんだか、興味がわいてくる。

「何歳ぐらいの時につけてたんだ……?」
白いうなじに顔を埋めながら、くぐもった声で尋ねる。

「……たぶん、小学校2年生ぐらい、だったんですけど……よく覚えてないデスね……」
その言葉に、一瞬動きが止まる。

……それって、まさか……。

「……なぁ?もしかしてそれ、3ヶ月ぐらいでつけるの止めなかったか……?」
「……なんで、わかったんデスか?」
のだめが驚きの表情を浮かべながら、振り返った。

「……いや……。なんとなくそう思っただけ……」
千秋は、とっさに言葉を濁した。


810 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:57:14 ID:ibgxzfYI
■■57

「うきゅー。やっぱり夫は妻のこと、何でもわかるんですネ♪」
「誰が夫だ……」

そう言いながらも。
千秋は、胸が締め付けられるような気持ちに襲われた。

……なあ、のだめ。その日記はもしかして……?

「……何書いたとか、今どこにあるのかとか、覚えてるのか……?」
「それが、全然内容覚えてないんデスよー。場所はたぶん、
 大川ののだめの部屋のどこかにあると思うんですけどね?」
クスクス笑いながら、のだめは答える。

「……でも……」
「……でも……?」
「……何でだか、わかんないんですけど……すっごく大事なことを、
 書いたような気がするんですよ……それが一体何なのか、
 全然、覚えてない、んですけど、ね……」

のだめの声が、しだいにまどろんでいく。
千秋は、ただ黙ったままのだめの柔らかな髪を優しく撫でて続けた。


811 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:58:32 ID:ibgxzfYI
■■58

「……ねぇ、先輩……喉、渇きました……」
「……わかったから、ちょっと待ってろよ……?」

千秋はその柔らかな頬に優しくキスを落とし、ベッドから身を起こした。

冷蔵庫からよく冷えたエビアンを持って帰ってくると。
のだめは、既に眠りの国の住人になってしまっていた。

「まったく……喉が渇いてたんじゃなかったのか……?」

そう苦笑いを浮かべ、千秋はエビアンを流し込んだ。
火照った身体に、冷たい水が身体の隅々までいきわたっていき、
身体をひんやりと冷やした。
そして……そっとその柔らかな白い頬に触れた。

……なあ、のだめ。その日記ってもしかして……。


―――あの流血事件の時に、つけていたものなのか?―――



812 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/19(日) 23:59:38 ID:ibgxzfYI
■■59

以前、辰男さんに聞いたことがある。
確か小学2年生の時に流血事件は起こって、それから3ヶ月間まったく
ピアノを弾かなくなってしまったということを。
その時、心の内面を探るために日記を付けていたとしても、
おかしくはないかもしれない。
それ以外に、こいつが日記をつけるという状況が思いつかないのだから。

そっとのだめの頬を撫でると、身動ぎしてまるで猫のように身体を丸くなった。

……なあ、のだめ。
あの流血事件の間、おまえは何を思い、何を考えていたんだ?
どうやって、その心の傷を乗り越え、もう一度音楽に向き合おうとしたんだ?
3ヶ月だけつけられた、桜色の日記帳。
その日記には、どんな思いが綴られているのだろう……。

ふと、1年前半前のマラドーナコンクールのことを思い出す。

あの時オレは……おまえの心の傷に気付いてやれなかった。
あの時の演奏を聴いていれば、おまえが金目当てでコンクールに出場したなんてことは、
真っ赤な嘘だってすぐに気付いてやれたのに。

オレは、気付いてやれなかった。
傷ついたおまえの心を救ってやれなかった。
結果的に、おまえを突き放してしまった。

だけどおまえは……1人で乗り越えてきた。
オレが手を差し出す前に、いつでも1人で壁を乗り越えてしまう。
マラドーナの時も、コンセルヴァトワールの時も。
そして……幼い子供の時も。


813 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:00:45 ID:ibgxzfYI
■■60

その強さは、どこから来ているのだろう……。
もしかして、それは―――その桜色の日記に書かれているだろうか?
それならば、それを知りたいと願うのは……オレのエゴなのだろうか?


千秋はベッドから立ち上がり、本棚へと足を向けた。
そして、日記帳を眺める。
千秋は、そっと本棚に手を伸ばし、日記帳を手にとった。
そして、引き出しから金庫を取り出し、鍵を取り出した。
2001年の、日記帳の鍵を。

カチャリ、と音を立て日記帳の封印を解き、迷わずページを開いた。
もう何度も、のだめが言うところの“時間旅行”をしている、あるページを。


『夏休み前にハリセン野郎の特訓を受けるが、ムカつくのでこっちから三行半を
突きつけてやった。帰る途中、不思議な“ピアノソナタ悲愴”を聴く。
いったいあれは誰が弾いてるんだ?
 その後彩子と飲みに行き、そのまま誘うが、捨て台詞を吐かれる。彩子の奴!
 そのまま泥酔してると、またあの不思議な“悲愴”が聴こえてくる。
 目を覚ますと、ゴミ溜めの中で変な女がピアノを弾いていた。
あの女は一体何だったんだ?』


思わず、クスリと笑みが零れる。
そして、そっと日付を指でなぞった。

なぁのだめ、おまえは覚えているか?
2001年7月10日(火)―――オレとおまえが初めて会った、あの夏の夜のことを。


814 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:02:20 ID:sIhYpEBL
■■61
おまえのことだから、とっくに忘れてしまったんだろうけど。
オレは、一度も忘れたことはなかった。
なぜなら、“時間旅行”するたびに、嫌でも思い出してしまうから。

千秋は、そのままパラパラとページを捲っていく。

なぁのだめ、おまえは知っているか?
おまえは、オレの日記で連続出場記録を更新中なんだってことを。
日記帳の下にある備考欄。
ここは、いつのまにか『のだめ専用欄』になってしまった。
初めて会ったあの夜から、のだめのことを書かない日はなくなってしまった。

ハリセンの元で修行していたあの時も。
喧嘩別れした、あのマラドーナコンクールの後も。
師匠について世界中を回ったあの頃も。

―――1度として、おまえのことを書かない日はなかったんだよ―――

こんなこと、今まで一度もなかった。
今までの彼女達のことも、三善家のことも、両親のことも、そして自分のことさえも。
毎日書く、ということはなかったのに。

こいつのピアノが凄く気になって。
こいつが無事に生活しているか気になって。
いつのまにか、目が離せなくなってしまった。


815 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:03:35 ID:sIhYpEBL
■■62

こうして読み返してみて、改めて感じてしまう。
オレはもしかしたら……初めておまえのピアノを聴いたあの日から―――
おまえに惹かれていたのかもしれない。
最初は確かに……こいつのピアノに惹かれていたのだけれど。
こうして“時間旅行”をしていると、改めて思ってしまう。
オレは……いつでも、どこにいても。
ピアノだけではなく、おまえ自身のことを考えていたのだということを。

なぁのだめ、おまえ気付いているか?
おまえと出会った後の、オレの変化を。
オレはおまえみたいな強さを持ってなくて。
だから、もしおまえに出会えなければ……きっと今でも日本の地で、
飛び立てない苦しみにもがき苦しんでいただろう……。

おまえに出会う前のオレは、凄く嫌な奴だったと思う。
才能がない奴を蔑み、チャンスが巡ってくる奴を恨んでいた。
親友と呼べる奴もいなくて……何もかも呪われた運命のせいにしてきた。
自分を見失い、音楽に絶望し、捨ててしまおうとさえしていたんだ。
オレから音楽をとってしまったら、何も残らないというのに……。

峰や、真澄や、その他たくさんの親友と呼べる仲間と出会えたのも。
師匠の弟子になることが出来たのも。
SオケやR☆Sオケで振ることが出来たのも。
こうして日本から飛び立つことが出来たのも。
みんな、おまえと出会って……そしておまえが傍に居てくれたからなんだよ……。

人の出会いは、不思議だと感じることがある。
今こうして、オレ達は当たり前のように一緒にいるけれど。


816 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:04:51 ID:sIhYpEBL
■■63

もし、オレがあの飛行機に乗っていなければ。
もし、おまえにあの流血事件が起きなければ。
もし、オレ達が桃ヶ丘大学に行かなければ。
もし、オレ達の部屋が隣同士じゃなければ。

オレ達は、今こうして共に同じ時を過ごすこともなく。
互いの存在を知ることもなく。
別々の空の下で、誰か別の相手と過ごしていたかもしれなくて。
オレ達の出会いは、数え上げたらキリがないほどの、
偶然の積み重ねだと、そう実感してしまう。

時々、思わずにはいられない。
もしもオレ達が出会ってなければ、オレとおまえははいったい
どんな人生を歩んでいたのだろう……。

もし、オレが飛行機恐怖症になっていなければ、
そのまま順調に音楽の世界に飛び込んでいけただろう。
だけど、きっとそんなオレは、Sオケのようなヘタな連中のことを、
その個性を理解しようともせず、バッサリと切り捨てていただろう。
そんな、冷たく横暴な人間になっていたかもしれない。
そしていつか挫折を味わった時、立ち直ることも出来ず、
そんなオレに誰も手を差し伸べようとはせず、
そのまま堕ちていったのかもしれない。

そしておまえは、その才能を誰からも見出されることもなく、
ただ楽しくピアノを弾いているだけで大学を卒業し、
普通の先生になっていたのかもしれない。


817 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:06:13 ID:sIhYpEBL
■■64

もし、おまえが幼い頃海外に旅立っていたら、
今頃、孫Ruiのような世界的ピアノストになっていたのかもしれない
だけど、いつか師匠がオレに言ったように。
オレの心を魅了してやまない、そんなきらめくようなピアノの音を、
その大きな手から生み出すことはなかったのかもしれない。

そしてオレは、音楽に絶望し、ただ無意味な大学生活を過ごした後は、
三善の家の事業を手伝い、そんな自分に絶望感を抱く人生を送っていただろう。

もし、オレ達が共に海外に出て行ったとしたら、
いつかどこかの公演で共演していたのかもしれない。
でも、こんな風に互いを必要とすることもなく。
こんなに狂おしいほど求め、惹かれあうこともなく。
再び別々の空の下に戻ってしまっていただろう。


運命の出会いなんかないと、ずっと思っていたけれど。
だけど、ときどき思わずにはいられない。
オレ達は互いを高めあい、そして愛しあうために、
神様が出会わせたのかもしれないと。

オレはおまえのために。
おまえはオレのために。
互いが存在しない時間を生きてきたのだとしたら。
今までの残酷な試練もすべて、オレ達が出会うために神様が与えていたのだとしたら。
その出会いは偶然ではなく、運命の出会いと呼べるのかもしれない。


818 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:08:01 ID:sIhYpEBL
■■65

時の流れもまた、不思議だと感じることがある。
確かに2人は、今という現実を生きているのに。
一瞬の間に、過去という思い出になってしまう。

オレ達が初めて出会ったあの夜が、こうして思い出に変わってしまったように。
きっと今日という日も、いつか思い出に変わり、
こうして“時間旅行”をする日が来るのだろう。
その時、変わらずオレの傍に居て欲しい―――そう強く願う。
オレは予言者じゃないから、先のことなんてわからない。
だけど未来のオレも、きっとおまえのことを愛し、必要としている―――
それだけはオレにもわかるから。

だからいつか……オレにおまえの“時間旅行”をさせて欲しい。
おまえがどんな風に傷を負い、そしてどんな風に乗り越えてきたのか、知りたいと願う。
おまえはオレとは比べ物にならないほど強いから、本当はオレの助けや支えなんて
必要としないのかもしれない。

だけど……オレはもう、おまえが傷つくのを見たくないから。
2度と、おまえの手を離したくないから。
いつか、おまえがまた音楽に絶望しかかった時に、
おまえを支えてやりたいと願う。
おまえを救える人間に、オレはなりたいから……。


819 名前:時間旅行/ ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:09:23 ID:sIhYpEBL
■■66

千秋は、今まで広げていた日記帳に鍵をかけ本棚にしまった。
そして、引き出しから書きかけていた2005年の日記帳を取り出す。
カチャリ、と音を立てて封印を解き、今日のページを開いた。
誕生日にのだめから送られたばかりの真新しい万年筆を手にし、
今日という日を綴っていった。

―――いつか、未来の2人が共に時間旅行する、その日のために―――


『今朝は6時に起床。そのまま1時間ほどジョギングへ出かける。
 帰り道に焼き立てのパンを購入する。朝食を作り、寝ているのだめを起こす。
 寝ぼけながら抱きついてきたので、そのまま“朝の挨拶”を2回する。
 ご飯を食べ終わった後は、朝の片付けと掃除と洗濯を行う。
 のだめはその間、バックミュージックとして、今度の課題曲を演奏している。
 毎日、どんどん上手くなっていくのを実感し、なんだか嬉しくなる。
 つい聴き惚れていると、こっちに振り向きにっこりと微笑んだ。
 最近ますます可愛くなっていくように感じるのは……オレの気のせいだろうか?
そのあと―――                             』


夜は静かに深けてゆき、古都の街を闇が優しく包んでゆく。
月光を浴びたミモザが風に揺れながら、まだ早い春の到来を告げようとしていた……。


                          ―――fin―――



820 名前:ヴァイオリン[sage]:2005/06/20(月) 00:14:41 ID:sIhYpEBL
「時間旅行」以上です。
予定よりレスが多くなってすみません。
でも、なんとか容量内に収まってほっとしました。

なんだかえらく甘ゆるエロ千秋ですみません。
あと、2001年7月10日は、のだめのLesson1が掲載されたkiss発売日だったので、
その日を勝手に2人が初めて出会った日にしてしまいました。
あと、日記等かなりのパラレルが入っておりますが、どうかスルーして頂けるとありがたいです。
では、ショコラさんや他の職人さんの作品を楽しみにしていますね!
では、失礼します。

821 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 00:15:29 ID:WCPIJB6L
ふぉぉぉ〜!朝2回夜3回、一日5回〜!

822 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/06/20(月) 00:15:43 ID:Oj+tbCv5
読みましたよ〜、全部。良かったです、ウットリ・・・


823 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 00:16:14 ID:WCPIJB6L
ヴァイオリンさん、GJ!!!

824 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 00:19:52 ID:cKW7aRSl
GJ!
絶倫千秋!いいですねー!w
のだめと千秋の日記話、きゅんときました。

825 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 00:57:54 ID:3FK6v4RG
ヴァイオリンさん、GJ!!
久しぶりにヴァイオリンさんのSS読めて嬉しいです。

826 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 01:31:27 ID:DsbPBQTK
ふぉぉ〜。ヴァイオリンさんGJデス!明日仕事だと言うのに一気に読んでしまいました。

827 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 02:00:34 ID:I+woijuw
ヴァイオリンさんお久しぶりです!
さすが、神!!!
エロはしっかりエロで、なのに切なさもあって…GJです!!

ショコラさんの続きもお待ちしてますー。

828 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 02:05:05 ID:WCPIJB6L
そろそろ次スレたてないと、やばいんとちゃう?


829 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 02:13:54 ID:4/a5vRkd
だね。賛成!ショコラさんのためにも!

830 名前:ショコラ[sage]:2005/06/20(月) 12:45:24 ID:kSUMrYqp
どうも、ショコラです。
皆様、色々とご配慮頂きまして有難うございました。
ヴァイオリンさまはじめ、投下予定の職人さん、
ご迷惑お掛けして本当に申し訳ありません。
ヴァイオリンさまの新作・・・
私もしっとり濃厚な大人の二人を堪能させて頂きました。
まさにGJ!!です。

さて週末不在にしていた為…
実は残りの3分の一位しか作業が進捗しておりません。
ご、ごめんなさい・・・!
(見直せば見直すほど、間違いを発見するという悪循環…。)
なるべく一度に投下した方が良いと思いますので、
投下できるとしても早くて火曜の深夜、
おそらくは水曜の夜あたりになると思われます…。
イライラさせて本当に申し訳ありません。
次スレでお会いしたいと思います。
(今日明日、なるべく寝ないで頑張りますので許してください…。)

831 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 13:44:58 ID:GkkLbZCd
ヴァイオリン様GJ!

>>830
えーと、無理せずちゃんと寝てくださいw
続きはゆっくり待たせていただきます。

832 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/20(月) 21:59:47 ID:Z7LWGCKy
ヴァイオリンさま、ショコラさま、GJ!!!GJです!
久々に来てこんな大作が見れるとは・・・(T-T)(T-T)(T-T)

ショコラさま、ゆっくりと作業してくださいませ〜
とりあえず今日はしっかり寝てくださいv

833 名前:ヴァイオリン[sage]:2005/06/21(火) 00:53:36 ID:NgbMr4rN
身に余る嬉しい感想、本当にありがとうございます。
なにしろ遅筆なので、なかなか書けなかったのですが、
なんとか完成できてよかったです。
待って下さっているというレスを見たときは、
本当に嬉しかったですし、励みになりました。
こんなSSなんかでよければ、また完成したら投下させて頂きますので、
その時もどうぞよろしくお願いします。

ショコラさん、あまり焦って無理しないで下さいね!
続きはゆっくり待たせて頂きますので、
十分睡眠をとって、ゆっくり作業を進めて下さいね。
他の職人さん達の作品も楽しみにしています。

では、再び名無しに戻ります。
本当に読んで頂いてありがとうございました!


834 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/22(水) 21:54:19 ID:aRSpVQTF
ワクワク まだかなo(^o^)o

835 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 00:15:13 ID:CyhUiBR2
だれか、次スレたててー

836 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 00:30:08 ID:gb8djDqz
ごめん。たてかたわかんない。わかる??

837 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 00:54:06 ID:CyhUiBR2
わしもわかんない、立てないとショコラさんが降りてこれないよ

838 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 01:10:44 ID:gb8djDqz
そうだねぇ。がんばって研究してみるか。今ここに何人居る?
とりあえずうちで1人でしょ。

839 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 01:33:08 ID:gb8djDqz
ごめんやっぱわかんない。

840 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 01:49:44 ID:IdSE6+lc
2 ごめんわかんね('A`)

841 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 02:13:47 ID:2qyAl/Wa
だれか分かる人来てくれないかなぁ・・・。

842 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 02:50:24 ID:ZGQiDwcc
誰もいないならたてましょうか?決まったテンプレとかないよね。
完結リストって…いるの?
スレ違うと使えないしとりあえずコピペしないけど、それでいいなら。
必要ならあとではるってことで。

843 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 02:55:10 ID:CyhUiBR2
おおぅ!お願いします>842さま


844 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/06/23(木) 03:06:43 ID:ZGQiDwcc
たてたよ〜
のだめカンタービレ4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1119463129/


845 名前:名無しさん@ピンキー[age]:2005/06/26(日) 09:41:07 ID:rN3lp9gw
二つ目上げ

846 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/07/06(水) 01:42:46 ID:3Sil+EEL
あげ

847 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/13(水) 23:02:56 ID:L+WFkAqx
のだめスレ2に、やっとさっき書き込めなくなりました。
でもこっちはまだ・・・

848 名前:名無しさん[sage]:2005/07/14(木) 00:46:27 ID:Gv22I31P
自分も2に書き込めなくなったのでこっちに。
当分雑談か、また2の最後神みたくネタきぼん。

単行本は今月発売ですか?

849 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/14(木) 06:46:29 ID:+hDta/a5
13巻なら9月発売です。

850 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/17(日) 11:45:58 ID:X5PBOTVw
ネ申様 待ってます

851 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/07/18(月) 02:33:48 ID:EFxxbFe0
待ってます

852 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/18(月) 09:46:09 ID:pqgm6vdx
埋め立て用に、昨夜短いの書いたんだけど
OCNなので書き込めなくなっちゃった…_| ̄|〇
今は携帯から。あーあ。

853 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/18(月) 18:56:20 ID:Q/4AU3Gz
>852
どっかほかのうpろだに貼ってその場所教えてくれたらかわりにここに貼るけど?

854 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/18(月) 23:07:41 ID:EB4rTcM0
夕方に規制解除された模様で。
大丈夫かな?

855 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:09:51 ID:EB4rTcM0
大丈夫なようなので。イキます。
KISS11号、lesson73の妄想です。未読の方はご注意を。

******************************
まただ…

夕食の片づけを終えてふと見ると、のだめはソファーで寝息を立てている。
最近ずっとこんな調子だ。
こいつはなにも言わないけど、コンセルヴァトワールでの勉強は、いろいろ大変なんだろうな。
身体を横にしてやりブランケットをそっとかけると、
ソファーのひじ掛けに腰かけ、勉強していたのであろう譜面を取り上げてみる。
「プーランクやるのかー。いいな…」
オレもまだまだ勉強しないと。
ひとつのオーケストラを任されるんだから−

寝ているのだめをそのままにし、自分も机に向かった。


856 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:10:14 ID:EB4rTcM0
ふと気付くと11時。
のだめはまだソファーで寝息を立てている。
明日は学校も休みのはずだし…今日はこのままウチに泊めるか。
とは言ってもこのままここで寝かすわけにはいかないし…

すやすやと寝息を立てるのだめにそっと近寄り、
額に、頬に、鼻に…そして最後に唇にキスを落としてみる。
まだ目覚めない。

仕方ない…
華奢な身体をブランケットごと抱え上げベッドルームまで運び、
そっとベッドに横たえてやる。
その脇に腰を下ろして、ふと顔を見ると…

のだめは唇をタコのようにつきだしていた。


857 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:10:54 ID:EB4rTcM0
…起きてたのか!
額を指でぺちんとはじいてやる。

「眠り姫は王子様のキスで目覚めるんデスよ!デコピンじゃありまセン!」
「何が眠り姫だ!起きてたんなら自分で動け!」
「嫌デス。も一回キスしてくれなきゃ動きません」

…も一回って。ずっと起きてやがったのか。この女は。
だがこんなキスのおねだりも悪くない。

「そこまで言うなら、動けなくしてやるよ」

横たわったのだめの上に覆いかぶさると、
さっきソファーでしたように、額に、頬に、鼻に、さらに耳元、首筋へと唇を這わす。
うっすらと唇を開き、潤んだ目で唇へのキスを求めるのだめを無視して、
さらに首筋への唇での愛撫を続ける。

「真一くん…唇に…ちゃんとキスしてくれないんですか…」

耳元にのだめの呟きが聞こえるが、それも無視して、首筋へのキスを続けながら
手はワンピースの上からゆっくりと胸を揉んでやる。
のだめの手はいつの間にか自分の首にまわされていて、その軽い束縛感が心地よかった。

858 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:11:24 ID:EB4rTcM0
が。
「あれ。王子様のキスがないと動けないんだろ。なんだこの手は…」
首に回されていた両手を取ると、こんどはその手に交互にキスをする。
「眠り姫のくせに、自分から動くなんて、いやらしいな…」
「あ…」
その細い手首を片手でつかみ、頭の上で押さえると、愛撫を再開する。

執拗に、耳元から首筋へ、何往復も唇を這わすと、のだめが身をくねらせる。
腕を押さえる手はそのままに、その腰へ指をそっと這わせまた呟く。
「腰もほら…眠り姫は眠っているはずなのに」
ワンピースのすそから手を入れ、内ももを何度も撫で上げる。
そしてその中心にそっと指を這わせると、のだめの身体が一瞬硬直した。
「ここも、こんなに濡れて。眠っていても感じるんだな」
下着の上からゆっくりと撫で上げると、じわりと溢れ出てくるのがわかる。


859 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:11:58 ID:EB4rTcM0
苦痛と官能に顔をゆがめるのだめを見ていると、声にならない吐息を漏らすその唇に
むしゃぶりつきたくなる衝動に駆られたが、それをじっと耐え、さらに続ける。
「すごいな…どんどん溢れてくる…」
押さえていた手を離すと、ワンピースをまくり上げ、力なく広げられた股の間に頭を入れ
薄い布の上から、強く吸い上げた。
「ぃ、いやぁ…あぁ…」
すすり泣くような声を聴きながら、さらにゆっくりと舐め、吸い付きを繰り返す。
下着がその意味をなさなくなるくらい濡れたのを確認すると
脇の細い紐をほどき、そこを開放する。
艶やかに光る中心に舌を差し込み、中からあふれ出す蜜を味わう。

頭上から聞こえる声にならない声を耳で確認しながら、
さらに執拗に、ゆっくりと舐めあげ、吸い付き、舌で転がして、味わう。
何度繰り返しても飽きることなく、たっぷり味わう。

「だ、だめです…しんいちくん…もう…」


860 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:12:28 ID:EB4rTcM0
ひくひくと軽い痙攣のような動きをすると、一瞬硬直したのだめの身体が
がくんと弛緩する。
その動きを確認すると、やっとそこから顔をあげる。
そしてのだめの顔に近づき、額にキスをすると、耳元で囁いた。
「眠り姫は眠りながらでもいっちゃうんだ…」

そして、真っ赤になった顔をそむけるのだめの脚を開くと、
すでに固くなりきっていた自分自身を解放してやり、のだめの入り口に添える。
「こんなことしたら、眠り姫はどうなるんだろうな…」
ふたたびのだめの耳元で囁くと、一気に中に入っていった。

「ぁあああ!」
のけ反るのだめの白い首筋に唇を這わせ、腰をゆっくりと前後に動かす。
ぐちゅぐちゅと水音が響き、さらに奥からあふれ出す水が自分自身を包み込む。
襲ってくる強い締めつけに、動きを早めたくなる衝動に駆られるがそこをじっと耐え
焦らすように擦ってみたり、ぐりぐりと奥に突き上げてやる。
断続的に漏れるのだめの声と吐息。
「し、しんいちくん…のだめ…もう…もう…ごめんなさい…」
「どうした?なにがごめんなさい?」
腰をさらに奥へと突き上げる。
「…ん…きゃぁぁ…ダメ…もうダメ…」
涙目になって首を振るのだめを見詰め、汗で顔に張り付いた髪をそっとよけてやる。
「どうしてほしい?」
「キス…王子様のキスをください」


861 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:12:58 ID:EB4rTcM0

その言葉を確認するかしないかのうちに、のだめの唇をそっと親指で触れると、
次の瞬間には唇が重なっていた。
うっすらと開かれた唇の中に舌を差し入れ、互いの舌を絡めあう。
髪に感じるのだめの手が心地よい。
思わず腰が動いてしまう。
その衝撃に繋がったままの唇から漏れた吐息をそのまま飲み込み、
さらに執拗にのだめの口内を味わう。
互いの唾液が混ざり合い、絡めあった舌が名残を惜しむように残りながら
ゆっくりと唇を離すとふたたび見詰めあう。
「お目覚めですか。眠り姫?」
照れたような笑顔を見せるのだめの顔に、耳元に唇を這わせると、
ふたたび突き上げを開始した。

絡ませた指に力がこもる。
そろそろ自分にも限界が来そうだ。
動きを早め、より深くのだめに入り込む。
自分の首に回されていたのだめの手から力が抜け、身体がのけ反るのを見たと同時に、
自分も頂点に達した。


862 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:13:48 ID:EB4rTcM0
「…ワンピース、しわしわデス」
「あ…」
余韻にしばらく浸っていたが、ゆっくりとつながりを解くとのだめがつぶやいた。
「ごめん…」
濡れた部分を拭いてやり、のだめの身体を起こすとワンピースを脱がせてやる。
軽く畳んで机に置き、自分も汗で湿った服を脱ぎ捨てる。
「ていうか順番が逆のような気がするんですケド」
「じゃあ正しい順番でやる?もう一度…」

真っ赤になるのだめを押し倒したあとで、気が付いた。
大事な話があったんだ…
まぁいいか、明日の朝で。

863 名前:548 ◆4sMR6mOlDA [sage]:2005/07/18(月) 23:15:32 ID:EB4rTcM0
以上!

しかし、昨夜からのOCN騒動はなんだったんだ。

864 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/18(月) 23:56:17 ID:e+jONvZ4
現行スレに落としてる職人って、過去追い出されたあの人かな。
ちょっと気になってるんだけど。


865 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/19(火) 01:53:32 ID:Z/SFtJrR
548さん、GJ!!!
眠り姫、えっちですねー!萌えましたー

866 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/19(火) 11:02:00 ID:HpjFbxjv
エチーなふたりがかわいいかわいい。
翌日の千秋のへたれっぷりも思いださせて笑えました♪
GJ!!

867 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/19(火) 11:03:32 ID:HpjFbxjv
「思い出されて」だ。スマソ!

868 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/19(火) 20:51:36 ID:ysSl9zC8
二次だからかぶるってのはわかる。
ただ、三次くさいのはドーヨ? ってことだったんだが。

869 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/19(火) 21:22:27 ID:K2XtjL32
三次くさい?
意味がわからないんだが……。
もう少し具体的に書いてくれないか?

870 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/19(火) 21:41:45 ID:4NzZkDrJ
二次創作の二次創作ぽいってこと?
本家本元以外は二次でも三次でもみんな同じだと思ってる。


871 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/19(火) 22:03:34 ID:Z/SFtJrR
だれかのマネとか全然思わないけどな。

>870
同意
本家以外同じ

872 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/20(水) 00:00:45 ID:KgGqFuaE

たかが二次と言うかもしれませんが、そういう作品に楽しませてもらってるのでは?
二次でも、それを生み出すにはかなりの労力がいるはずです。
それを、簡単にパクられて、平気でいられる人がいるでしょうか?

たくさんいらした神と呼ばれる方々が、去っていかれた理由は
そういうところにあるのではないのでしょうか?

読む側も、GJばかりでなく、そういう常識も身につけて行くべきだと思うのですが
いかがでしょうか?

873 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/20(水) 02:50:41 ID:ILJboRIt
じゃあ、どこがパクリなのか、書いたら?

まじでよくわかんないよ

874 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/20(水) 11:13:42 ID:SSSf69Cc
そういや以前は歌詞のパクリもあったっけねー。
やろうと思えば対象はいくらでもあるよね。



875 名前:名無しさん[sage]:2005/07/20(水) 13:05:48 ID:4I+IJSIK
正直、コピペでなければパクリもいいかな、と思う自分ガイル

このスレに限っては。

876 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 01:23:00 ID:q2+pLkSb
そうか。パクリでもいいと思うのか。

ならば私はもう投下をやめよう。
そういう風に読まれているのは、ここがたとえ2ch(正確にはpink板)であっても、
綴った自分も作品も悲しすぎる。



877 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 01:54:02 ID:kdylUk9e
パクリは駄目でしょ、パクリは。
でも歌からイメージして、とか、有名な作品をなぞった話とかはアリだと思う。
もちろん元ネタの表記が前提だけどさ。
でも今までにパクリ作品ってあったの?どれ?

それはそれとして、投下やめるとかいちいち宣言しなくていいよ…

878 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 02:33:04 ID:QliUGjIl
そうだね、ぱくりってどれよ?と思う。

自意識過剰?


879 名前:名無しさん[sage]:2005/07/21(木) 04:01:12 ID:lSOb8OmU
とりあえず埋めようor書き込めなくなるまで書き込もうよ。
>>876氏は4で投下すればいいのでは。

880 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 12:54:21 ID:x+YK7hyl
>>876
そんなこと気にしないで投下を続けてください!








とでも言ってほしいんですか?キモス

881 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 13:10:26 ID:x8FV5VyT
パクリと確定されている要因が、私にもよくわかりません。
SS投下人として、自分の作品がパクリだと言われている可能性があるのは
心外ですし、もし本当に似ている箇所があり、それが不愉快なのであれば
指摘してくださったほうがこちらとしても納得できます。
どうか教えていただけないでしょうか?

882 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 13:53:00 ID:QliUGjIl
「よくそういう恥ずかしいこと言えるな」とか?w

881さんのことではないよ



883 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/07/21(木) 15:19:19 ID:VWgue5+f
つーか、歌詞のパクリってどれのことよ?

884 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 15:50:44 ID:x+YK7hyl
>>883
のだめスレ1嫁。
投下後に突っ込まれてるから分かる。
好きだからってパクリ元を伏せて投下しても、誰かが見てるという例。

885 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 16:28:20 ID:hGtdijPd
音楽とか歌詞とかのネタをぱくる、というか、題材にするのは別にいいと思うが、
その人の文体とか言い回しとか表現方法が似ているのは問題だろ。
とって貼り付けたようなのとかさ。
セリフなんかはありきたりだからかぶって仕方ないとしても、読んでいて
「●●の文体に似ているな」というのは構わないの?

886 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 16:52:51 ID:x8FV5VyT
「○○の文体に似ている」というのは、確かに問題にはなるでしょうね。
「私のマネされた」と作家さんが思うようなほど似ているのであれば。
ただ、それが多くの第三者から見ても明らかである場合に限る、のでは?
そもそもその文体が、作家さん独特のものであるのかどうか、さらに言ってしまえば
作品そのものがすでにパロディであるという点からして「パクリだ」「パクリじゃない」
という議論は難しいと思っています。

しかし、やっぱりどれがパクリと言われているのかさっぱりわかりません。
抗議してる人は「明らかに」という言葉を使っているけれど……。

887 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 16:55:43 ID:VWgue5+f
>>884
スレ1ざっと見てきたが、それらしきものは見当たらなかったが。
パクリと言うか、好きなSSを参考にして書くことはあるんじゃない?
それがSS職人のものであったり、好きなプロの小説家のものであったり。
そうやって書いていくごとに、自分の文体というものを掴んでいくので、
あまり目くじらを立てるのはどうかと思うが。


888 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 17:46:53 ID:msys1R7q
>887
"アラーム"で検索してみ。
件の人は指摘されてすぐ謝ってたが。まぁ謝ればいいってもんでもないけど。
こういう場所での歌詞引用はこういう場所ならではの
お遊びみたいなもんだと思ったほうがいいと思う。(それでも控える方がいいと思うが)

文体や言い回しなんかのパクはどこまで議論しても解決しないと思う。
例え似てたとしても、わざと真似したのか、憧れて悪意無く似てしまったのか、
もともとそういう文体だったのは書いた人にしかわからないと思うし。

なんにせよ読み手があれこれ言っても結局は投下してくれる人の技量と良心にたよるしかない。
読み手としてはこれからのこのスレが職人さんにとって投下しやすい雰囲気になるように祈ってるよ。

889 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 17:59:44 ID:iCFJm1Wr
これがシェークスピアの一節を引用、とかドイツリートの歌詞を引用、とかだったらどうなのだろう。
自分は雰囲気作りにそういう手を使うことがあるんだが。

クラシック好きには常識だろうと思えば、黙って使うこともある。
「歓喜よ、美しき神々の火花よ!」とかね。

著作権が消滅してるか否かという問題も絡んでくるね。

まぁ書き手スレ向けの話題かもしれないね。

890 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 19:08:17 ID:QliUGjIl
「明らかに」って
本当にわからないよ

今のところ「パクリ」と言っているひとは
本人だけなの?

パクリだとしたらどこがどうパクリなのか
言ってくれないと
ただの荒らしみたいなものだよ。



891 名前:びーどろ@ワルツ[sage]:2005/07/21(木) 20:21:29 ID:VD5maxz3
>881、886 は私の書き込みです。
コテハン明かしたほうがこの話はしやすいと思ったので、これで書き込ませていただきます。
>864さんのおっしゃるとおり、私は以前「いよかん」のHNで投下していた人物です。
その節は多くの方々に不愉快な思いをさせてしまい、本当に申し訳なく思っています。

今回のことも、私の投下直後に起こり、さらに、以前パクリだというような指摘を受けた
こともあり、また私が原因なのではないかと非常に危惧しております。
そして、最近投下された職人さん方も恐らく、心穏やかではないと思います。

どこが「パクリ」であるのか教えていただければ、それについて認めて謝るなり
釈明するなり、完全ではなくとも一応の解決の糸口が見つかると思うのです。
その場を与えていただきたい。もちろんこれは私個人の意見ではありますが。

問題を起こした私が言うのもなんですが、雰囲気のよいスレになってほしいと願っています。
長々と失礼しました。

892 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 20:29:45 ID:QliUGjIl
いよかんさんは
今までも何も悪いことしてないと思ってますよ!
不愉快なんてなかったし。

「パクリ」と言い出した人は誰なんでしょう?
これだけ人を動揺させて
言い逃げってことはないですよね?

どこがどうパクリなのか、
言ってこないなら、もうこの議論はやめにしませんか?

893 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 20:36:50 ID:VWgue5+f
私もそう思いますよ。
パクリだと言った人も言い逃げではなく、どこがどうパクリだとはっきりさせるべきでは?
私はいよかんさんの作品が大好きですので、またいなくならないで下さいね!

あとアドバイスですが、心辺りのある人のメルアドがわかる場合は
直接メールを送ったり、もしくはフリーメールを取得して捨てアドとして
ここに張って、その人からの連絡を待つというのは?
(捨てアドは連絡が来たらすぐに抹消するということで)
こうなったら直接本人とやり取りされた方がお互いすっきりするのではないかと
思うのですが。

894 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 20:46:32 ID:N1uu/c2i
>891
第3者が言うのもどうかなと思ったし、
投下されたあと普通のレスが続いてたから皆気にしないような
些細なことなのかもしれないと思ってその時はスルーしたんだけど、
このスレの最初の方に投下されたss読んだときに「あれ?」と思う表現があったんだけど、
そのことについて聞いていい?

895 名前:びーどろ@ワルツ[sage]:2005/07/21(木) 20:48:54 ID:VD5maxz3
>894
はい。答えられることについては、お話したいと思います。
何でしょうか?

896 名前:びーどろ@ワルツ[sage]:2005/07/21(木) 21:18:50 ID:VD5maxz3
ごめんなさい。ちょっと時間ぎりぎりなので、これでいったん去りますが、
必ずお答えします。
それまでお待ちください。

897 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 22:50:50 ID:rcmcl+hg
>895
もうおなかいっぱい。できれば自ブログとかでやってもらえないでしょうか?
揉め事が起きるの、いやじゃないですか
原因や真相はどうあれ、もし、自分の投下直後に起きると気付いたのなら。

898 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/21(木) 23:07:11 ID:fJIr0OA2
気に入らないヤツを追い出すには、難癖付けるのが一番だな。
真相がどうであれ、でてけになるし。

名無しの難癖に、コテハン作家はそこまで気にすることないのでは?

899 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/22(金) 00:04:26 ID:RGa2TgDP
>897
なんでびーどろさんにいうのかわからない。

原因は名無しの難癖つけた奴でしょ。

898さんの言うとおり、
気にすることないと思う。

900 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/07/22(金) 00:19:33 ID:u2MtzCnb
897が名無しの難癖つけた奴だったりしてなw
びーどろさん、気にしないほうがいいですよ。
びーどろさんは事態をなんとかしようと努力しているわけだし。
名無しの難癖つけた人の方が、言い逃げで性質が悪いと思う。


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