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のだめカンタービレ3

101 名前:エド[sage]:2005/03/26(土) 18:24:56 ID:k7hzvj/0
「……バカヤロー、体、冷てぇじゃねーか。」
やっとの事でかすれた声をだす千秋。
「うへへへ♪センパイの体はあったかいデス。でも、カゼうつっちゃいますよ?
せっかくのだめ、昨日センパイの部屋あっためといたのに。」
そう言って千秋から離れようとするのだめだったが、千秋がそれを許さなかった。
疲れていた俺を、気遣ってくれてたのか?こんなに、冷たくなるまで・・・
千秋はこらえきれなくなり、目を閉じて、のだめの髪に顏をうずめた。
胸がジンジンと熱かった。のだめのやさしさに、心の扉が開いてゆく。
せつない思い、締め付ける思い、苦い思い、そして、愛しい思い。
全ての思いが、千秋の中に流れ込む。
その流れに身をまかせ、千秋はのだめの冷たい耳元に
熱い吐息を吹きかけ、そっとささやいた。
「俺も、すごく淋しかった、めぐみ。」
八ッとしてまっ赤になるのだめの、冷えた顏を両手にはさみ
千秋は恥ずかしそうにほほ笑んで、やさしく白いおでこにキスをした。
今までにみたことのない素直な千秋を見つけたのだめは
その可愛らしさに胸が詰まり、右手のなかの鍵をギュッと握りしめた。

102 名前:エド[sage]:2005/03/26(土) 18:31:08 ID:k7hzvj/0
あぜんと立ちつくす男に向かって、不敵な笑みをバシッとぶつけてやってから
千秋はのだめの肩を包んで、悠然とカフェに向かった。
この季節にしてはめずらしく、空に青空がのぞいていた。
 
                              Fin

103 名前:エド[sage]:2005/03/26(土) 18:37:25 ID:k7hzvj/0
以上です。
ああ、ホント、気晴らしにもなりゃしない(暗)。
あ、もちろんあの千秋ハグで、カバンのクレープはぐちゃってるんですけどねw。
こんなん、もっとほかに載せるトコがあるだろーに、ここしか知らないもんで…。
もーホントお目汚しでスンマセン_| ̄|○


104 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/26(土) 20:15:07 ID:c5yrBVWF
エドさん G J ですよ〜!
健気なのだめに千秋もキュンキュンですね。

105 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/26(土) 20:39:48 ID:nAzcoWTP
きゅんきゅん・・・・

106 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/03/26(土) 22:06:09 ID:1wZE6zxi
エドさん、すっごくよかったですよ〜!
GJ!です!
のだめの可愛らしさに萌えますた!

107 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/26(土) 22:56:38 ID:ls7/h7Mp
刺激が欲しい…

108 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/03/26(土) 23:20:33 ID:CGaE0f7h
清良か彩子のみたい。

109 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/26(土) 23:59:07 ID:C/CoBM/8
先号+今号のくろきん再登場祭に触発されて、
くろきん・のだめを書いてみました。

シチュは今号のすぐ後、教会からの帰りで、へたれ紳士なくろきんです。
だらだらと長いのにエロくないです。すみません〜。。
投下初めてなんで、何か不手際等ございましたらご指摘ください。

110 名前:くろきんNoelでーと1[sage]:2005/03/27(日) 00:00:51 ID:C/CoBM/8
「ミサすごかったデスね」
教会でリュカの劇の練習を見学した後、黒木とのだめは教会を後にした。
「そうだね。みんな上手だったし、クリスマスの本番が楽しみだね」
リュカのおじいさんの言葉に悩みが吹っ切れた黒木の表情は明るい。
パリの街を並んで歩く二人。

「あー、あれ見てくだサイ!」
のだめが傍らのショーウィンドーを指さす。
ケーキ屋のウィンドーはサンタのディスプレイで飾られていた。
ムキャーとなぞの感嘆符を連発するのだめに苦笑しながら、黒木もショーウィンドーを覗く。
ガラスのショーウィンドーに映る二人は、まるで恋人同士のようで。
黒木の頬が思わず赤くなる。
  僕は、もうそんなんじゃなくて…
心の中で、誰に向かってか言い訳する黒木をよそに、のだめはショーウィンドーに向かって駆けだした。
「ぴぎゃっっ!」
「危ない!!」
石畳につまずいて前につんのめった のだめを、転ぶ直前で黒木が両手で支える。
「だ、大丈夫だった?」
幾分青ざめながらのだめを助け起こす黒木に、のだめは笑顔で礼を言った。
「ふぉぉ。黒木君、ありがとございマス」
真正面からのだめの笑顔を受け止めてしまって、たじろぐ黒木。
いや、とか、あの、とか口を出る言葉は意味をなさない。

111 名前:くろきんNoelでーと2[sage]:2005/03/27(日) 00:01:37 ID:C/CoBM/8
思わず目を伏せると、のだめの手をしっかりと握りしめた自分の両手が目に入る。
離さないといけない、と思いつつ、すぐに離すのも失礼な気がして黒木がためらっていると、
のだめは小首をかしげて、黒木を見上げた。
「黒木君? サンタさん、見に行きましょうよ!」
黒木と片手をつないだまま駆け出すのだめ。
つられて走り出しながら、黒木は頬が上気するのを止められなかった。

「クリスマスが近いと街がキレイですね!」
黒木を見上げて、楽しそうにのだめが話し続ける。
なんとなくそのまま手をつないで、ウィンドーショッピングを続ける二人。
黒木もだいぶ落ち着いてのだめと会話ができるようになっていた。
  千秋君ごめん。でも、ちょっとだけなら許されるよね
自分に少し言い訳して、遠くオランダにいる千秋に少し謝ってみる。
のだめとつないだ手は、真冬なのにとても温かかった。

112 名前:くろきんNoelでーと3[sage]:2005/03/27(日) 00:02:26 ID:C/CoBM/8
町並みを抜け、セーヌのほとりで、のだめお薦めの焼き栗を食べる。
「11…12…13……」
眉間に皺を寄せて神妙に焼き栗を数えるのだめがかわいくて、黒木はおごると言い出しそびれた。
「いいよ、恵ちゃん。君が多く食べなよ」
のだめの手にひとつ焼き栗を載せると、潤んだ目でのだめが黒木の言葉に感動していた。
「黒木君、いいひとですネ!!」
「…はは…は……」
こんなことでいいひと認定されても、あまり嬉しくない。
ただ、目を輝かせて焼き栗を剥くのだめを見ていると、それでもいいか、という気になってくる。

パリに来て、初めて食べる焼き栗。初めて歩くセーヌ河。
「僕は何にもまわりが見えてなかったんだな…」
温かい栗を手でもてあそびながら、ぼんやりと河に浮かぶ舟を見る。
今朝まで何であんなに青緑な気分だったのか、自分でも信じられない。
「何かあったんですか?」
栗を食べながらのだめが問うと、ぽつぽつと黒木はパリに来てからの出来事を話し始めた。
たまに入れられる相槌は、的を射たものばかりじゃなく、黒木が面食らうほどとんちんかんな相槌の方が多かったが、それでも自分の言葉に耳を傾けてくれる人はパリに来てからのだめが初めてで。
人と話すのがこれほど楽しい事だとは、黒木はそれまで知らなかった。

113 名前:くろきんNoelでーと4[sage]:2005/03/27(日) 00:03:26 ID:C/CoBM/8
「…それで、昨日の夜から暖房が壊れて、寒くて眠れなかったんだ」
「ぎゃぼん。この寒さだと凍っちゃいますヨ。それで、直ったんですか?」
「いや、まだ…」
黒木の中にふつふつと今朝の怒りが湧いてくる。
  そうだ。僕はすぐ来いと言ったのに、全然修理に来る気配もない!
武士のような表情になった黒木に、のだめはぱちん、と手を叩いてこう言った。
「黒木君、よかったらウチに泊まりますか?」
虚をつかれた黒木は、とっさに反応できない。
「千秋先輩オランダ行ってるし、ベッド空いてます」
「え…あ……えぇえ?! いや、それはマズイよ」
目を白黒させて手首をちぎれんばかりに振る黒木に、のだめはあっけらかんと答える。
「先輩のベッド、セミダブルだから広いですよ。羽布団に羽根枕だから寝心地もいいんデス」

114 名前:くろきんNoelでーと5[sage]:2005/03/27(日) 00:04:02 ID:C/CoBM/8
セミダブル…寝心地……刺激的な単語に、黒木の頭にとめどなく妄想が押し寄せる。
「のだめの部屋は隣だから、一人でも寂しくないですよ。安心デス!」
「え…となり……」
ぴたり、と黒木の動きが止まる。
千秋の部屋に黒木が泊まり、のだめはのだめの部屋で寝る。
黒木がそんなごく当たり前の結論を導き出せたのは、たっぷり5秒後のことだった。
「あぁ、僕が千秋君の部屋に…」
「そうデス!」
にっこり微笑むのだめを前に、黒木は自己嫌悪に陥る。
  こんな純真な恵ちゃん相手に、僕はなんてこと考えたんだ……
「ごめん、遠慮しておくよ」
申し訳なさそうに断る黒木の手を、のだめは引っ張った。
「大丈夫デス!寒いより暖かい方がいいです!
 ごはんも一人より二人の方がいいです!!」
その言葉に、はっと気づく黒木。のだめも一人で暮らしているのだ。
  千秋君がいなくて、恵ちゃんも寂しいんだ
「じゃあ、すまないけどお邪魔しようかな」
「今夜はのだめが腕を振るいマス!ひじきと切り干し大根があるので、おにぎりパーティーデス!!!」
意味がよく分からないが、何か和食がでてくるに違いない。
そう言えば、はじめて恵ちゃんと出会ったときもおにぎりを持ってたっけ、と黒木は懐かしく思い出す。
「恵ちゃん、今日はマロニー入ってないよね」
何故か黙って早足になったのだめに、一抹の不安を覚えながら、黒木も足を速めてのだめに並んだ。
手をつないでアパルトマンへ帰る二人は、まるで恋人のようにショーウィンドーに映っていた。

115 名前:109[sage]:2005/03/27(日) 00:05:53 ID:C/CoBM/8
「くろきんNoelでーと」以上です。お目汚しでした…。
うぅ、勢いにまかせて書いてしまったので、あんまりつっこまず、
適当に読み流しておいてください……。

116 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/27(日) 00:12:54 ID:lrAqV1y9
109さんGJ!でした!
くろきんが可愛かったし、のだめも無邪気ですっごくよかったですよ〜!
できればこの後で千秋から電話かかってきて……みたいなのも見たいです!

117 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/27(日) 00:24:00 ID:0Q6n1N4B
かわいーじゃねーかのだめ。
エドさん、GJ!

118 名前:エド[sage]:2005/03/27(日) 02:20:16 ID:U6k2EuMA
ちと遅くなりましたが、住民の皆様方
あんなすっぺーだけの味のないSSに「GJ」を頂けるなんてもったいない(つД`)
ホントありがとうございました。
環境改善のきっかけのきっかけになればと思い投下しましたが
109様のエロス感じるSSを拝読して、ふんばったかいありました(*´∀`)
あんなすっぺーSSもきちんと受け止め、ご指摘下さるここの雰囲気が大好きで
毎日覗いております。これからも名無しの一人として、心暖まるSSから股温まるSSまで
全部残さずたいらげますので、どうか神様方、バンバン投下くださいましm(__)m

119 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/27(日) 02:32:32 ID:U6k2EuMA
ってなワケでネタ提供w。
たまには皿をかえて、若き日のミルヒー×ミーナ理事長なんていかがでしょう。
ミーナに追いつきたかったミルヒーと自分の限界に気づいていたミーナ。
千秋とのだめを見ていたら、そんな昔を思い出して。なーんてな。
それか、変態コースからは
のだめスレ史上、多分初の百合ネタエリーゼ×のだめ
つってもCoolBeautyエリーゼ様がオリバー遣って男の悦びを教える方向もアリって事で。
ほんとなんでもありだな・・・_| ̄|○

120 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/27(日) 09:55:14 ID:P8qusMrm
109サンGJ!!
ホント、続きが読みたくなる作品!ぜひ、面白可笑しい続編を。

121 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/27(日) 17:43:36 ID:0Q6n1N4B
109さん
続き、待ってまーす。GJ。

122 名前:109[sage]:2005/03/28(月) 17:59:45 ID:qsn7yePN
>116.120.121.エド様
書き逃げのようなSSに感想ありがとうございます
GJまでもらってしまって・゚・つД`)・゚・。

えーと、「家に帰った後、千秋から電話がかかってきて…」と
続ければいいんですよね。がんばります!
へたれSSになるのは目に見えてますので、期待なさらずに
のんびりお待ち頂けると嬉しいです。

123 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/28(月) 19:53:40 ID:NoSI534t
マターリお待ちしておりますね!



124 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/28(月) 23:24:42 ID:mLqwrvph
109さん、待ってますね!

125 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/29(火) 22:05:59 ID:qd1lUA/R
最近ホント閑散としてるね。
みんな、いないのかな。

126 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/29(火) 22:31:23 ID:2hzVUM7U
某ドラマのラストがさんざんで
自分を慰めるために脳内で他の妄想を広げてます。ゴメン

127 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/29(火) 22:34:17 ID:a9feYgdD
一時期毎日の様に投下されてたのにね。

128 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/29(火) 22:38:11 ID:qd1lUA/R
神よ、戻ってこないかなぁ。
何か、楽しいことでもしますか。

129 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/03/31(木) 00:58:35 ID:4VXtHaNH
kiyoratann!!!

130 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/03/31(木) 03:36:29 ID:wBivcYl7
原作で千秋ってのだめのこと抱いた?

131 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/03/31(木) 06:10:50 ID:4R0m/5KM
まだっぽい

132 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/31(木) 11:01:02 ID:nTMj4oEp
抱いた  って、なんだかリアルだな。レディコミみたい。



133 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/31(木) 12:30:19 ID:wSa6tjoH
125,127,128さん、私もです。
リレー小説の再開を待ちわびる名無し民1・・・。
またーり待ちます〜。お茶でも飲みますか。桜餅もあるでよ。つ旦~
お題はいつ千秋はのだめを「抱く」のかについてですかね?
本誌だと新年迎えるまでにケリがついちまうのかなー。微妙だ・・・。
桜餅で思いついたけど、花見で桜に酔った二人がエチーっていうのも旬ですね。
千秋×のだめ、龍×清良、菊地×女子1(←なんで?)


134 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/31(木) 13:11:24 ID:giUPmkRJ
しばらく来ていないうちに、なんだか寂しい雰囲気に……。
いろいろ萌えシチュを提供していただいたので、なんとか
近いうちに投下したいと思っていますが。

ネタくれ発言にご協力していただいた方々、ありがとうございました。
もうしばらくお待ち下さい。
そして引き続き、何かリクエストしていただければ嬉しいです。
私、エロあんまり書けませんけどorz

135 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/03/31(木) 17:26:49 ID:4VXtHaNH
花見キボーン!!!ワラ(´∀`)

136 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/31(木) 17:42:52 ID:giUPmkRJ
とりあえず、下げませんか?
みなさん上げすぎ。
これじゃ神々が投下しづらいと思いますけど……。

137 名前:名無しさん@ピンキー[]:2005/03/31(木) 20:02:59 ID:4VXtHaNH
sage

138 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/03/31(木) 21:42:53 ID:wSa6tjoH
sageってのは書き込むとこにあるE-mailのトコに入れるんデスヨー。
パリ市民は花見しないのかな?ってか桜があるのか?
そんな自分はフランス語が知りたくて4月からのラジオフランス語聞こうと
思ってるたわけですが。ボンジュール ( ̄∠  ̄ )ノ。

139 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:皇紀2665/04/01(金) 00:41:23 ID:/ukdBvL9
三木さーん!!!

140 名前:リレー小説[sage]:皇紀2665/04/01(金) 00:42:09 ID:RkWRNkIh
>73の続き。

熱い…
のだめの入口に千秋の先端が触れた瞬間、千秋はその熱さに酔った。
たまらず、一気に貫く。
のだめの中の、絡みつき、締めつける感覚は、何度味わっても飽きることなく千秋を酔わせる。
挿入するだけですぐに襲ってくる射精感をこらえ、ゆっくりと動き始めた。

「セ、センパイ…熱い…熱いデス…」

そんなのだめの言葉に反応する余裕もなく、千秋はのだめを味わいつくそうと動き続ける。



ダメだ。挿入シーンは上手く書けん。
さぁ、続きを!(他人まかせ)

141 名前:いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:35:52 ID:bjtVAfJv
すんません。リレーをぶち切ってしまいますが、
久しぶりに投下させていただきます。

えーと、リクにあったフォーマル上半身裸千秋ストイックムンムンを
書いてみました。
なんかちょっと違うシロモノになってしまったかもしれませぬが。
それでは、どうぞ〜。

142 名前:you owe me…1/いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:37:25 ID:bjtVAfJv
『楽しい音楽の時間』を目指して、私たちは天を仰ぎ歩く。
それでも、立ち止まったり後ろを振り返ったり、時には俯いたり。
進むのに疲れたのなら、隣を見て。そこに、私がいるから。

「you owe me nothing in return」

観客の惜しみない拍手の中、私はひとり静かに溜息をついた。
演奏は、決して悪くなかった。それは今まわりで起こっている歓声が証明してくれている。
そのことにホッとしながらも、昨日のやりとりが思い出されて。
指揮台の上に立ち客席に向かって挨拶する彼の表情はよく見えなかったけれども。
その心情を思うと……。もう一度、天井を見上げて大きく息をはいた。

バンッ! という大きなドアの悲鳴にびっくりして私の手は縮こまり。
ピアノが奏でていた音色は宙に浮いてやがて消えてしまった。
そおっと振り返るとそこにはとてつもなく不機嫌そうな先輩が立っていて。
「……悪ぃ」と一言つぶやいて、そのままキッチンに向かい。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してボトルのまま口をつけ。
ゴクゴクと一気に飲み干して空になったそれをシンクの中に放りこみ。
再びリビングに戻ってきてソファにどかりと腰を下ろした。
そしてタバコに火を付ける。
……その間、無言。
「おかえりなさい」と言うタイミングを失い。
なんとなくこの場にいてはいけないような気がして。
散らばった楽譜を片付けそっと鞄を手に取り。
できるだけ音を立てずに部屋から出て行こうとしたら。
右手が捕まえられた。


143 名前:you owe me…2/いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:38:11 ID:bjtVAfJv
「……何か、弾いて」
その疲れた、いつもより張りの無い声色に、こちらの気分もつられそうになったけれど。
「いいですよ♪ リクエストは?」
無理やり明るい声を出して、笑った。
もじゃもじゃ? ざけんな! といつもどおりの会話をして。
ピアノの前に腰掛けた私に、「明るい曲を」と声を掛けた先輩は目を瞑り。
私は少しでも力になれたら、と想いを込めて弾き始める。
マルティーニの『愛の喜びは』。
その旋律に、私の気持ちも織り込んで。
たった一人の、けれどもいちばん大切な観客へと優しい音楽を届けた。

「どでしたか?」
くるりと彼の方へ顔を向けると、「ん。よかった」と少し微笑って。
自分の隣の空いたスペースをポンポンと叩いた。
その様子に先程の暗い影はだいぶ薄れていたから。
私も微笑み返して、ゆっくりと先輩の横に座った。
同時に彼の腕が私の首にまわり、その頭は胸元にうずめられ。
ふうぅと息をはき出したので、表情を見ないようにしながら背中を撫でる。
「……カッコ悪ぃな。ごめん」
「そーデスね」
言ってからしばらく沈黙が続き、怒ったかな? と思ったけれど。
先輩がぶっと噴出したから私はようやく聞くことができた。
「ゲネプロ、うまくいかなかったんですか?」
問いかけに、腕の中の恋人は弱々しく首を振った。


144 名前:you owe me…3/いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:38:53 ID:bjtVAfJv
「なんていうか、そこにオレの音がないんだ」
ポツリ、ポツリと話す内容は彼の苦悩が満ち溢れていて。
私は慰める術を持たない。

オケとの関係がうまくいってないわけじゃない。
彼らの技術が他のオケと比べて劣っているわけでもない。
それでも、納得のいく音にはほど遠く。

「結局、オレの実力がまだまだってことになるんだよ、な」
そう言って苦笑う先輩は、もうこの話はおしまいと私の頭を軽く叩いた。
前へ進めば進むほど、理想はその手で高く持ち上げられてしまうから。
きっと、壁に突き当たるのは、仕方の無いこと。
粘着の完璧主義者である先輩ならなおのこと。
そう思っても、なんだか口に出して言うのは憚られて。
「明日、のだめも行きマスから。心強いでしょ?」
「ばぁか」
私の軽口に先輩は笑い。
それから「ありがとう」ともう一度私の身体を抱きしめた。

そう、演奏は悪くなかったのだ。
けれども、先輩の言っていることもぼんやりとわかる気がする。
でもそれは、「オレの音がない」わけではなくて。
羽化する前の、過程。
一度溶けて、全て初めから構築し直すのは本当につらいけれど。
その先に見えてくるのは、雲ひとつ無い青空だから。
よし、と私は頷いて恐らく沈んだままの彼が待つ楽屋へと足を向けた。


145 名前:you owe me…4/いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:39:36 ID:bjtVAfJv
コンコン。
ノックの音に、中から「oui」とくぐもった返事が届いて。
私はそっとドアを開ける。
……やっぱり。
ソファにぐったりともたれたままチラリとこちらに目線を向けた先輩は、
私に「何も言うな」と無言の圧力をかけて。
その大きな手で顔を覆い、深く溜息をついた。
こういう時、私に出来ることは1つだけ。
だから最初から何かを言うつもりなんかなかった。
彼が浮上するまで、ただ、側にいて、待つ。
だいじょうぶですヨ、ちゃんと見届けマスから。
ドアに背を預けながら心の中で呟いた。

「……暑ぃ」
かなりの時間が経過して、やっと顔を上げてくれたと思ったら。
その手はシャツのボタンを外しだし、先輩の上半身が露になる。
そういえばまだ着替えてなかったんだとぼんやりとした頭でその様子を見ていたけれど。
あわててくるりと背を向ける。
「何赤くなってんだ?」
後ろからニヤニヤした感じの笑い声が聞こえて。
これがさっきまで一人どん底に沈みまくってた人なのかとムカついた。
「先輩がフォーマルで上半身ハダカって妙に色気がありスギるんですヨ!」
「はあ!? なんだそれ?」
「あ〜あ、もっとこう恥じらいをもって着替えてくれたら、のだめも
 影からコッソリ盗撮する気マンマンなんですケドね」
惜しいコトしましタ! この変態!!
いつもどおりのくだらない言い合いに、どちらからともなく笑いが起きて。
空気がふわり軽くなった。


146 名前:you owe me…5/いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:40:19 ID:bjtVAfJv
不意に背後から気配を感じて。
あれもう着替え終わったのかなと首を後ろに向けると。
目の前に逞しい胸板が迫っていて私の心臓が跳ね上がる。
「オイ、なんで逃げる?」
後ずさるもすぐドアの壁に背中がぶつかり。
「な、なんででしょうねぇ。えへ♪」
自分でもよくわからないけれど、とりあえず笑って誤魔化してみた。
すると先輩の手がすうっと私のほうに伸ばされて。
思わずびくりと目を瞑る。

その手は私の頭を優しく撫で。
そして上から言葉が降りてきた。

「ありがとう」

それは昨日のものと同じだけれど。
きっと、ぜんぜん違う言葉。
やっぱりこの人は全部わかってる。
誇らしい気持ちになって、その胸に頬を寄せた。

「溺れたら、仕方ないから一緒につきあってアゲマス」
「それはどーも」
「でも1回きりデス。あとは知りまセンよ?」
「ん。そしたら他の女に人工呼吸してもらう」
ムキ――ッ! と顔を上げた私の唇に柔らかいものが触れて。
彼は、嘘だよと笑った。
つられて私も笑顔になり。
今度はどちらからともなくキスをした。


147 名前:you owe me…6/いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:42:07 ID:bjtVAfJv
隣には彼が。
隣には彼女が。
そしてもたれることなくお互いの存在と音楽が支えとなり。
共に、歩く。
相手に出来るただ1つだけのことが、自分の誇り。
自分で立ち上がることが、自分の誇り。


何度も舌を絡め合っているうちに、私の意識はふわふわとしてきて。
遠くの方でカチリと音が聞こえた気がした。
「いま、の……何の、お……と?」
ん? と先輩はいたずらっ子のような目をして笑う。
「カギ、閉めた音〜」
へ? キョトンとする私の唇を塞いだまま彼は私を抱き上げて。
そのままソファへと移動する。
「ちょちょちょ、ちょっとしんいちくん!?」
あわあわと足を動かす私を無視して先輩は言い放った。
「だいじょうぶ。ここシャワーあるし」

そーゆう問題じゃないと思いますケド。
さすがカズオ。転んでもただじゃ起きまセンね。


おわり

148 名前:いよかん[sage]:皇紀2665/04/01(金) 12:45:54 ID:bjtVAfJv
以上です。

はい、久しぶりでなんだかうまくいきません。
ネタ提供してくださった方、こんなんですが勘弁してください。

それでは。



149 名前:名無しさん@ピンキー[]:皇紀2665/04/01(金) 14:22:37 ID:0510rStx
ほわぉ〜!
いよかんさん、GJ!GJ!GJ!!です。
たっぷりと堪能させていただきました


150 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:皇紀2665/04/01(金) 16:40:06 ID:3JclY6Rf
きちんと、sageましょう。
神々のためにも!

151 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:皇紀2665/04/01(金) 16:56:50 ID:ExnSzBNc
はうー。フォーマル萌え〜ってリクしたものですが・・・いぃ・・・。
いよかんさんGJです。萌えました。

152 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:皇紀2665/04/01(金) 22:24:09 ID:ttGmcn4N
いよかんさん、GJ!
すっごく萌えました!
フォーマル千秋……汗とかかいちゃっていい匂いがしそう……。

153 名前:初めて♪[sage]:2005/04/02(土) 21:45:34 ID:l8YJJwM8
ずっと読んでたんですけど我慢できなくてわたしも投稿させていただきます!
はじめてなんでエロ足りませんけど許してください!
じゃあ行きますよー

154 名前:初めて@♪[sage]:2005/04/02(土) 21:54:54 ID:ZZpBlYOL
今日は最悪な公演だった。俺の指揮は完璧なハズだった。
なのに、なのに!
オーケストラのピアノのヤツが間違えやがったせいで今日の公演はボロボロだった。
そのピアノの演奏者が、また、トロくて腹の立つヤツだったんだ。
公演は台無しになり、客からはブーイングの嵐だった。
なのに、ヤツは謝りもせずさっさと帰っていったんだ。
くそ、公演が終わって数時間が経つというのにまだ怒りがおさまって来ねぇ、クソ。
今日は本当に最悪だ…。全く。

155 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/03(日) 10:20:56 ID:9yYubtPL
えと。続かないのでしょうか?
何か「つづく」とか書いたほうがいいですよ。
書き込みしづらいです。

156 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/03(日) 12:10:46 ID:xs0LcNkG
次回テンプレにくわえたらどうだろう。
ある程度書きためてから投下しましょう、と。
作りながらの投下は、ほかの職人さん達への迷惑にも繋がります、ネタも投下しづらくなります、とか。
連作になりそうだったら、続きは後日、みたいに宣言しましょう、とか。
書く方もそのほうが書きやすいだろうに。
読むほうだって、読みやすいでしょう。
投下がすべて、って事じゃなくて、必ず読み手がいるんだということを頭に置いておく必要はあると思う。
いいネタの提供もとであり、素晴らしい職人さん達の駐在するスレであってほしいから。

自治厨スマソ。
私もss投下人として気をつけます。

157 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/03(日) 17:36:46 ID:9yYubtPL
私もそう思います。
書き手あり読み手ありのスレですから
どちらにも気分のいいものにしたいです。
私もSS職人の一人として気をつけますし
みなさまにもお願いしたいです。

158 名前:初めて♪[sage]:2005/04/03(日) 20:07:45 ID:18Mwx05y
ほったらかしですいませんでした。。。
続き、投下します!

159 名前:初めてA♪[sage]:2005/04/03(日) 20:18:34 ID:18Mwx05y
マンションの自分の部屋の前でチャイムを押す。
と、「は〜い♪今開けマス♪」
と、アイツの嬉しそうな声。
アイツの声を聞いたら何故か怒りは収まってきた。が、完全じゃない。
「先パイ、どうしたんデスか〜?今日はなんだかいつもと違うデスよ?」
出迎えたのだめが尋ねた。
「なんでもない。」
俺はぶっきらぼうに答えた。
「そんな〜。何でもないこと無いデス!!いつもの先パイじゃないもん!!」
ちょっとほっぺを膨らませながら反論してくるのだめは、なんだかとても可愛くて。
俺は「ほんとだってば。」と言いながらアイツを引き寄せ軽いキスをした。
「んも〜!先パイってば!いつもズルいですぅ〜!」
のだめはテレながらボソッと言った。
「…しんいちくんにもいい思いさせてあげたいデス…。」
俺はそれを聞き逃さなかった。


160 名前:初めてB♪[sage]:2005/04/03(日) 20:27:00 ID:18Mwx05y
「え?今なんてった?」
するとのだめは
「ぎゃぼ〜!!聞こえてたんですか?」
アイツは真っ赤になって恥ずかしがっている。
「ああ‥・めぐみ…俺を悦ばせてくれ。」
そうアイツの耳元で囁くともうアイツは顔を真っ赤にさせてソノ気になっている。
「お前はいつもやらしいな・・・」
また囁き、アイツを見ると目付きがトロンとしている。
そんな素直な反応をするあいつをみてると我慢できなくなってきた。
そして俺はアイツをベッドに押し倒し、口を塞いだ。
最初は驚いたのか舌を引っ込めていたのだめだったが、しばらくすると
アイツから俺を求めてきた。
「やるじゃねえか。」
俺はそう思った。
そしてのだめの舌を執拗に追い回し絡めた。
「んっ・・・、ふっ・・・。」
アイツが色めいた吐息を漏らす度に俺は激しくアイツの口内を貪った。

161 名前:初めて♪[sage]:2005/04/03(日) 20:28:20 ID:18Mwx05y
しばらく書き溜めてからまた続きを投下します。
中途半端でごめんなさい。。。

162 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/04(月) 00:07:04 ID:89VlcmWy
>「初めて」様

えーと、次回投下時から、
丸数字を使用しないでいただけるとありがたいのですが…
(機種依存文字なのでMacだと文字化けしてしまうので)

163 名前:初めて♪[sage]:2005/04/04(月) 11:19:13 ID:wxCVRD8g
>>162
あ、わかりましたw
次から普通のにします。
じゃあまた。

164 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/04(月) 17:52:03 ID:R+X3Cg1r
少年漫画のヤリタイ盛り風千秋だね。

165 名前:初めて4♪[sage]:2005/04/04(月) 23:20:26 ID:JAaZMtgb
「ふぉお…。先パイ…。」
口を離すと、のだめは涙目になっていた。
「おい、どうしたんだ?いつもと違うぞ。いつもと違うのはお前の方じゃないのか?」
俺は笑った。
「だって、だって今のキス、なんだかいつものキスより激しくて、気持ち良かったんデス。」
アイツは言った。
「…やっぱ、お前カワイイ。」
「ぎゃぼ〜!先パイやっぱり違う!いつもなら絶対言ってくれないモン!!」
などと、しばらくは他愛も無い会話を交わしていた。
が、やがて静かになった。
俺はのだめに近づき、また、キスをした。
最初は、優しく唇を甘噛みするように。そして段々とまた、激しく。

166 名前:初めて5♪[sage]:2005/04/04(月) 23:25:52 ID:JAaZMtgb
「なぁ、していいか?」
俺は聞いた。
「いいデスよ…♪ダメって言ってもしんいちくんしちゃうんでしょ〜♪」
笑いながら答えたアイツはベッドにごろんと寝転がった。
「うっきゅ〜♪さ、早く服脱がせて下さい〜♪」
のんきにのだめは言った。
だが俺は
「ダメだ。もう約束を忘れたのか?」
と言い放った。
「ほぇ?のだめ、何か言いましたっけ???」
…もう、忘れたのかコイツは!!そう思っているとある案が浮かんできた。
そして意地悪く俺は言った。

167 名前:初めて6♪[sage]:2005/04/04(月) 23:35:36 ID:JAaZMtgb
「さっき俺にいい思いさせてあげたいって言ったよな。じゃあ俺の前で脱いで。」
「え・・・。そんなの…。でも…。」
口ではそう言いながらも顔はまんざらでもないようだ。
「早く脱げよ。」
俺が急かすとのだめは俺の前に立ち、
「じゃあ脱ぎますよ〜☆のだめストリップ開始デス♪」
と言った。
まずはスカートを脱いだのだめ。
スカートの下からは黒いレースをあしらったショーツが見えた。
「へぇ〜。お前が黒はくなんてな。」
俺はじろじろ見ながら言った。
「エヘへ♪先パイのために買った勝負下着デスよ♪」
と、のだめ。俺にはのだめがどんな下着を着けていようとも魅力的なのに。
次にカットソーを脱いだのだめ。時折挑発をするかのようにこちらをチラチラ見ている。
黒いブラジャーに包まれたたわわに実ったアイツの胸が見え隠れした。
そのブラは谷間が強調される物らしく、Dカップの胸の谷間が印象的だった。
俺は自分自身が段々と硬く、大きくなってきたのが自分でも分かった。

168 名前:初めて♪[sage]:2005/04/04(月) 23:38:42 ID:JAaZMtgb
アホな文章ですいません。
続きはまた明日あたりに投下します。
なにしろまだ完成してないのでwww

169 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/05(火) 09:13:06 ID:CqW+aRxN
もう以前の神々は降臨されないのかな・・・・・・
こうも続くと、いい加減うんざりしてきた。

170 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/05(火) 11:32:38 ID:XwQuiQvE
>>169
はげど。量産型ボーイズラブ小説を読まされた気分。


171 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/05(火) 16:21:52 ID:s2FO1pg3
まあまあ、マターリいきましょうよ。
かく言う私も神々の降臨を願う者ですけど。
新しい職人さんが増えてこのスレが活気付くのはいいことですし。
確かにここ最近なにやら投下しづらい雰囲気で
イロイロ書いてはいるものの、落としていいのやらと考え込んでしまい
様子を見ているのですが……。

以前のように、神々も新職人さんもネタ提供してくださる方もコメントくださる方も
気分良く書き込めるような雰囲気のスレにしたいですね。
>>156さんの意見にはげどう。
私も、なるべく完成してから投下するように心がけます。

自治厨スマソ。


172 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 01:30:47 ID:VSocIwQH
清良タン×高橋君(´∀`)ワラ

173 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 09:55:31 ID:DmpLE/65
他の少女マンガエロパロスレも覗いてるんだけど、ンマー荒れてましてね
改めてここのスレの大人さに感心。滞ってるけど、とりあえず荒れてはいないし。
21禁の大人スレだからCoolにいきましょうや。

ネタってワケでもないですが
登場人物の中で常にTバックをはいてそうな人っていますかね?





174 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 10:12:34 ID:BhhF1vzq
高橋君とか・・・

175 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 11:46:33 ID:PPwrBLnT
のだめ、パンツだけは気を使ってるから
Tバックくらいもってそう。

176 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 12:28:52 ID:GeFK6YaM
ヒモパンでTバックって、なんかすごいですね。

ところで、いまSS書いてるんですけど、投下しようかちょっと迷ってます。
以前やった時代劇風のつづきなんですけど。
異様に長くなってしまい、前編・中編・後編になりそうで。
とりあえず前編は書き終わっているのですが、
最後まで書いてから投下したほうがよろしければそうします。

どうしましょう? のだめ×くろきん(夢オチ)


177 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 13:51:37 ID:5HPAw5AK
見たいので、ぜひぜひお願いしマス!

178 名前:いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:18:13 ID:GeFK6YaM
ありがとうございます。それでは投下いたします。

でも、前編にはまだのだめ出てこないんですよ。
ごめんなさいorz

179 名前:江戸のクロキン2・1/いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:20:11 ID:GeFK6YaM
今日、恵ちゃんと(リュカも一緒だけど)ミサのリハーサルを見に行った。
彼女の隣ですばらしい音色に包まれて、僕の世界はまた1つ広がって。
千秋くんのいない間に、と少し後ろめたさはあったけれど、確かに幸福で。
だからかな、こんな夢をみたのは……?

「江戸のクロキン2」〜前編〜

きんぎょーや〜、きんぎょ〜♪
およそパリには似つかわしくない物売りの威勢の良い声が辺りに響く。
目の前に広がるのは、町人が忙しく行き交う姿や着物姿の女たちが立ち話をする光景。
ああ、またこの夢か。
自分も着流し姿であることを確認してから、黒木は大きな溜息をついた。
この間見た夢は、恵ちゃんと再会する前のときだったし。
それに千秋くんと付き合ってるなんて知らなかったから、あんなコトもできたわけで。
「あんなコト」を思い出して、頬を赤く染めた黒木はぶんぶんと首を振る。
と、とにかく、僕はもうそんなんじゃないんだから!
目が覚めるまでなるべく何事にも巻き込まれないようにしようと、彼は足早に
往来を通り過ぎた。


180 名前:江戸のクロキン2・2/いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:21:00 ID:GeFK6YaM
必要も無いのに急いで歩いた為か、喉の渇きを覚えた黒木の前に
一軒の茶屋が見えた。
あそこで一息つこう、と思い、念のため懐を探ってみると。
麻で出来た財布の中にいくらか小銭が入っていた。
この時代の金銭価値はわからないけれども、まあ夢なんだし。
どうにかなるだろうと考えて赤い布の敷かれた腰掛に座り、茶屋娘にお茶と団子を頼む。
しばらくして運ばれてきたお茶に喉を潤し、黒木がふうぅと息を漏らすと。
後ろからなんだか聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「かあぁ〜っ! やっぱ団子うめー!!」
「いいからさっさと食べちゃってよ! ご隠居に追い付かなきゃならないんだから」
振り返ると、そこにはもちを喉に詰まらせてむせる峰と、その様子に呆れながらも彼の
背中をトントン叩いてやる清良の姿があった。
「どうせあのエロじいさんのことだから、どっかで女の尻追っかけてるって」
お茶でどうにか詰まったもちを流し込んでから、だからもうちょっとのんびりしてこーぜ、
と言う峰に、やれやれと清良は首を振りながらも。
「……まあ、否定はしないけどね」
ふたり、目を合わせて苦笑うのであった。

181 名前:江戸のクロキン2・3/いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:21:49 ID:GeFK6YaM
そのふたりのやりとりを、半ば呆然と聞いていた黒木の後ろでガシャンと何かが
割れる音がして。
見るとなにやらガラの悪そうな男二人が娘の腕をつかんで言いがかりをつけている。
「おい嬢ちゃん、俺にこんな茶ぁ飲ませやがって! どう落とし前つける気だ?」
「嬢ちゃんが詫びとして身体で払うってンなら、許してやらねぇこともねぇけどよ」
すみません堪忍して下さいと涙目で謝る茶屋の娘を囲んで、その男たちは
ニヤニヤといやらしく笑っていた。
「ちょいと兄さんたち、そういうことはヨソ行ってやんなよ」
怒りにまかせて腰のオーボエを抜こうとした黒木の前に、清良が凛とした面で
立ちはだかる。
「ああ!? なんだ姉ちゃん?」
片方の男が清良の方に向き直り、睨みつける。
「なんだったら、お前が代わりに相手してくれてもいいんだぜ?」
そう言って伸ばしてきた腕を捻り上げて、そのまま大の男を投げ飛ばした。
「この女ァ!!」
「龍っ! もう片方は頼んだわよ!!」
話の展開に追い付けず、オーボエに手をかけたままの姿勢で立ち尽くしていた黒木の
後ろに峰がしがみついた。
「ここは任せたぜ☆」
「って、ええ!?」
見ると男の一人が刀を構えてこちらに切りかかってくる。
黒木はあわててオーボエを抜き、その脳天めがけて振り下ろした。

182 名前:江戸のクロキン2・4/いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:22:40 ID:GeFK6YaM
ポカリ。
軽い音のあと、目をあけるとそこには頭にひよこを回らせて気絶している男の姿。
ほっと胸を撫で下ろして清良の方を見やると、そちらもどうやら片がついたようで。
こちらに向かって手をヒラヒラと振っている。
そういえば、と後ろを見やると、峰は先程男たちにからまれていた茶屋娘の手を取り
「お嬢ちゃん、怪我はないかい?」とすべて自分の手柄のように振舞っていた。
そこへツカツカとやってきた清良に親指を立てて片目を瞑るも、
その顔面に右ストレートが鮮やかに決まり、はうっ! という声とともに崩れ落ちる。
「い、痛ぇじゃねーか、お清姐さん!」
あんまりだ、と左頬を押さえて涙ぐむ峰を見下ろし、
「痛い、じゃないわよっ! ったくあんたって本当にちゃっかりしてるだけの役立たず
 なんだから!!」
このちゃっかり龍太郎! と峰を足蹴にしてから、清良はくるりと黒木の方に
顔を向けた。
「ごめんなさいねぇ。……でもお侍さん強いわね」
そう言って笑う清良に黒木は妙な可笑しさと懐かしさを感じながらも首を振った。
「い、いや、僕は何もしてないから……」
「あのぅ……」
峰と清良のやりとりに戸惑っていた茶屋の娘がふたりの会話に割って入り、
深々と頭を下げる。
「助けていただいて有難うございました。あの人たちには本当に困っていて……」
「いやいや礼にはおよばねぇよ☆」
あんたは黙ってなさい! 今度は後頭部に蹴りがクリーンヒットする。
とりあえずこの二人は放っておいて、と黒木は自分の疑問を投げかけた。
「キミの言い方だと、この男たちは何度も嫌がらせに来てるみたいだけど」
よかったら話してみてくれないか? そう言って安心するよう娘に微笑みかけた。
先程まで「何事にも巻き込まれないように」と考えていた黒木の気が変わったのは、
R☆Sのメンバーに夢の中とはいえ会えた嬉しさが理由だったのかもしれない。
初めは俯いたまま黙りこくっていた茶屋娘だったが、やがて意を決したように
顔を上げ、黒木に真っ直ぐな視線を向けて頷いた。
「実は……」


183 名前:江戸のクロキン2・5/いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:24:03 ID:GeFK6YaM
最近この町にはこの男たちのようにたちの悪い連中がたむろしていて。
そこいらの店に入っては難癖をつけて金を巻き上げていくという。
困り果てた町人はお役人に訴えたが聞き入れてもらえず。
今では怪我人が出ても奴等の言うなりになるしかない状況らしい。

「どうやらお代官とつながりがあるようなんです」
なんだかほんとに時代劇だなぁ、と黒木が感心しながら頷くと。
「それはほっとけないわね」
峰にマウントで平手打ちを喰らわせていた清良がいつの間にか横に立ち
腕を組んで思案顔をしていた。
「これは早くご隠居と合流しなきゃ……」
ほら龍、さっさと起きて行くわよ、と言う彼女の先にはボロボロになって倒れている
峰の姿があった。
ゲフ……、あ、姐さん非道いっスよ。
半死状態の彼を抱え起こして、心の中でゴメンと謝りながら黒木は二人に尋ねる。
「あの、キミ達の言うご隠居って、もしかして……」
黄金色の帽子を被った、髭のある人? 黒木は以前見た夢に出てきたシュトレーゼマンを
思い浮かべた。
「え? お侍さん知ってるの!?」
「え……と、知ってるというか、この間めぐ、女の子に付きまとってるところに
 居合わせて、その――」
殴ってしまった、と言う前に、それよっ!! と清良の叫びによって遮られた。
「エロジジイに間違いないわ! 悪いけど案内して!!」

がしりと腕を捕まれ有無を言わさぬ話の流れにただあわあわと付いていく形に
なった黒木。
その後ろから「待ってくれよ〜」と団子を抱えて追いかけてくる峰。
彼に向かって「遅い!」と叱咤しながら、前を向いてずんずん歩く清良。
さて、この三人の珍道中はいかに?



184 名前:江戸のクロキン2・6/いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:25:26 ID:GeFK6YaM
それにしても、峰くん。キミはうっかり八兵衛のポジションなんだね。
僕はそんな風に思っていないはずだけど、これは僕の夢なんだし……。
なんだか少し、申し訳ないような。でもちょっと面白いかも。ププッ。


前編おわり


185 名前:いよかん[sage]:2005/04/06(水) 14:30:27 ID:GeFK6YaM
とりあえず、前編は以上です。

R☆Sのメンバーを出したくて書いてみました。
でも、水戸黄門知らない人にはわかりにくいネタかもしれません。
ごめんなさい。

このあとは、菊池くん、ミルヒー、エリーゼ、オリバー、大河内くん、
などなども出てくる予定。

それでは、また。

186 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 14:58:08 ID:5HPAw5AK
いよかんさん、GJ!
峰や清良のキャラもいいですね〜♪
続き、楽しみにまってます!

187 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 18:24:09 ID:n07XMFla
いよかんさんありがとうございます!!
続き楽しみに待ってますっっ

188 名前:drop ◆8d59i59Tbc [sage]:2005/04/06(水) 22:41:36 ID:BSOyF/H5
ひょんなきっかけから、このスレの神である、けろりん様と交流を持つことが出来まして、
この度は合作なるSSを投下させて頂こうと思います。

素晴らしいシチュエーションをけろりん様が作られ、
そこに僭越ながら、私・dropが枠内の内容を書かせて頂きました。
イヤ、合作というのもおこがましいくらいで、私が勝手にけろりんさんに妄想を押しつけたようなものなのですが……。

けろりん様が、こちらへの投下を快く許してくださったので、こちらへ投下させて頂く運びになりました。

>>けろりん様、有難う御座います。改めてお礼いたしますね。

189 名前:『Turning Off』1 / けろりん&drop ◆8d59i59Tbc [sage]:2005/04/06(水) 22:43:26 ID:BSOyF/H5
「セン、パイ………」

風呂上がりののだめが、本棚の前に立っていた俺の背中に抱きついてきた。
いつの間に近づいて来たのか。不意打ちだ。
けどそれはもちろん、不愉快なことではまったくなくて。
すかさず腕を取り、柔らかい体を自分の正面に持って来て、こちらから抱きすくめる。

「ん?………おい。……バーカ」
「そんなコト……言わないでくだサイ……ん」
「ふふ………」
「きゃ…………あ」

 ┌────────────────────────────────────────
 │巻き付けたパスタオルの合わせをほどくと、ぱさりと音を立てて床に落ちた。
 │湯上がりの上気した肌。ピンク色に染まり、瑞々しく水分をたたえて艶やかな。
 │首筋に唇を落とすと、のだめはぴくりと反応し、くすぐったい、と笑った。
 │拭き取られず肌に残る雫をたどりながら、俺は美しい谷間に顔を埋めていく……。
 └────────────────────────────────────────

…………ん。…あ、しまった。

 ┌───────────────────────────────────────
 │耳に入ってくる旋律。
 │ああそうか、この指揮者はこういう解釈……っていやいや。
 │今はそうではなくて。
 │俺は徐々に体を落としながら、膝をついた。
 │のだめのすべすべの腹にキスをしながら、両腕を取り自分の背中に回させる。
 │そして、指先で薄い恥毛の奥をなぜた。
 │そこは、明らかにのだめ自身の蜜で潤み始めていて……。
 │人差し指を襞に這わせると、その度くちゅりと淫猥な音を立てる。
 └───────────────────────────────────────

190 名前:『Turning Off』2 / けろりん&drop ◆8d59i59Tbc [sage]:2005/04/06(水) 22:45:24 ID:BSOyF/H5
「あ………」
「いて………爪、立てンなよ…」
「だって、………ん」

 ┌───────────────────────────────────────
 │指をすすめるたびに、背中ののだめの指に力が入る。 
 │……ふっと一瞬音が途切れ…静かに第2楽章が始まる。
 └───────────────────────────────────────

…………………う、ん。

 ┌───────────────────────────────────────
 │のだめの右足を持ち上げ、自分の肩に載せた。
 │眼前にとろとろの秘部が露わになる。
 │そっと息を吹きかけると、その微かな揺らぎにも、のだめは敏感に反応して声を上げた。
 │俺は舌先をのばして、その官能のボタンをまさぐっていく。
 └───────────────────────────────────────
 
「や……ん」
「…………ちゃんとつかまって……」
「ん…………」

 ┌───────────────────────────────────────
 │空をさまようのだめの右手を取ると、指を絡ませた。
 │のだめの感じるところ……掌の中央を指先でかりかりと刺激する。
 │そして、舌先で余すところなくのだめを味わっていく。
 │……ああ、そこのスラーなら俺だったらもっと長くゆったり目に……
 │そう、こんな風に……
 └───────────────────────────────────────


191 名前:『Turning Off』3 / けろりん&drop ◆8d59i59Tbc [sage]:2005/04/06(水) 22:47:42 ID:BSOyF/H5
……………やっぱり、だめだ。

 ┌───────────────────────────────────────
 │第3楽章に入ってからのヴァイオリンソロ。
 │激情を増していく音楽は耳に強烈に届いて、無意識に音符を追ってしまう自分がいた。
 └───────────────────────────────────────

「悪い、ちょっと待って……」

俺はため息をつく。
一度のだめから離れて、ステレオへ向かい、掛かっていたCDを止めた。

「………音楽かかってるの、ダメなんだよな」
「そ……ういえばシンイチくん、いつも音楽、切りますよネ…? 何がイヤなんですか?」
「んー……音符の方に気が行くっつーか……集中できねーんだよ」

ふたたび、のだめの頭を抱き、栗色の髪にくちづけを落とす。

「おまえに」

くす。
あ、こいつ、笑ったな。

「集中してくだサイね?」
「言われなくたって。………おまえ、気にならないの?」
「どーせ、途中でぜんぶ分かんなくなっちゃいますから。……誰かサンのせいで」

………ああ、そう。

「じゃ、お言葉通りに……集中させてもらうからな?」

<FIN>

192 名前:drop ◆8d59i59Tbc [sage]:2005/04/06(水) 22:51:23 ID:BSOyF/H5
以上で御座います。
けろりん様、有難う有難う。すべてはあなたのおかげです。

まだまだ連載再開まで長いですが、マターリ過ごしていきましょう!!
日々萌えを探しつつ、みんなでこの寂しさを乗り越えようじゃないですか。

ではでは。

193 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 23:00:20 ID:xwx9vWdS
リアルタイムでGJ!
けろりんさん、dropさん素敵な萌えをありがとう!!
そんな私はいよかんでした。
またのご降臨をこころよりお待ち申し上げております。

194 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 23:03:13 ID:DmpLE/65
うを!神々降臨ー!
しかもCollaborationでいらっさるとわ・・・!
dropさんのリアリティな文とけろりんさんのリズムある構成
まじ美味いっす。絵が浮かんできましたよー!ありがとうございましたぁ><b

195 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/06(水) 23:31:10 ID:5HPAw5AK
わー、素晴らしい萌えをありがとうございます!
絵が浮かんでくるようで激しく萌えましたよ!

196 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:2005/04/07(木) 01:23:31 ID:Mgrs1C96
くろきんの腰のオーボエが武器ってのがワロス

197 名前:いよかん[sage]:2005/04/07(木) 23:14:31 ID:EzeVjzvU
遅くなりました。続きが出来上がりましたので
投下いたします。

なんだかどんどん違う方向にいってしまって、ギャグにもなってない
ような気がしますが……。
みなさんのあたたかいコメントを励みにがんばりました。
いつも読んでくださってありがとうございます。

それでは、どうぞ〜。

198 名前:江戸のクロキン2・7/いよかん[sage]:2005/04/07(木) 23:16:28 ID:EzeVjzvU
〈前回までのあらすじ〉
再び夢の世界の住人となったクロキンこと黒木泰則。お江戸の町に巣食う悪の手下を
ばったばったと切り伏せて、お供の由美か○るとうっかり八兵衛をしたがえつつ、
とうとう黒幕の元まで辿り着く。
行け! 行け!! 我らがクロキン。お江戸の平和を守るのだ!!!(←ウソ)

「江戸のクロキン2」〜中編〜

むんずと腕を捕まれたまま、黒木は引きずられるようになりながらも必死で清良に
付いていく。
「こっちの方向でいいのね!?」
彼女の勢いにのまれ、ただコクコクと頷く格好になった黒木は、しかし
頭の中でいろいろと考えていた。
僕がシュトレーゼマンを見たのはこの間の夢だったし、この夢がその続きだったとしても
同じ場所にいるとは限らないんじゃ? それに……。
また恵ちゃんと関わることになったらどんな展開になるんだろう、と黒木は不安を覚える。

199 名前:江戸のクロキン2・8/いよかん[sage]:2005/04/07(木) 23:17:34 ID:EzeVjzvU
「あ、あの……」
黒木が声を掛けると、何? とその歩みを止めることなく清良は振り返って彼の顔を窺う。
「とりあえず、ちょっと止まってくれないかな? 息が……」
苦しくて話ができない、と言うと少し不満そうに眉をしかめながらも彼女の足が止まった。
黒木が解放された手で胸を押さえながら息を整えている間、清良は後方を見つめ
軽く舌打ちする。どうやら峰が付いてきていないらしい。
仕方ないから彼が追い付くまで休憩しましょ、と言う彼女の言葉に黒木はほっとした。
「で、話って何? まさか道がわからなくなったなんて言うんじゃ……」
いやそうじゃなくて、と黒木は首を横に振る。
「その、キミ達の言うご隠居さんと会ったのは、確かにこの道を真っ直ぐ行った
 ところにある川沿いの柳の木の近くなんだけど」
「じゃあ何も問題ないわ。そこまで案内してくれれば」
「でも、それ随分前のコトかもしれないし」
もういないんじゃないかな、と言う彼に、清良は「かもしれない?」と首を傾げる。
まさか夢の話なんて説明するわけにもいかず、どうしたらいいのか頭を悩ませているうちに、「おお〜い、お清姐さんドコ〜!?」と半泣きの声が離れたところから聞こえてきた。
こっちよっ!! と怒鳴ったあと、彼女は黒木の顔を見て
「まあとにかくその場所に行きましょ。何か手掛かりがあるかもしれないし」
それまで悪いけど付き合ってね、と笑った。


200 名前:江戸のクロキン2・8/いよかん[sage]:2005/04/07(木) 23:19:22 ID:EzeVjzvU
その時である。
「ぜったいイヤです! お帰りくだサイ!!」
女性の叫ぶような声が辺りに響き渡った。見ると十字路の角にある旅籠の前に人だかりが
出来ており、なにやら騒動が起こっているようであった。
清良はまた事件? と俊敏に踵を返しその喧騒の中に駆け寄って行く。
しかし黒木は、その女性の声に衝撃を受けて足を動かせないでいた。
まさか、恵ちゃん……?
「痛っ! 放してください!」
声の主がのだめであることを確信し躊躇していた黒木だったが、再びあがった悲鳴に
これが夢であることも忘れて走り出した。
しかし野次馬の壁が邪魔をして、なかなか中央に足を運ぶことができない。
ふと横を見ると清良も同じように苦戦しており、ふたり目を合わせて頷くと、同時に
隙間へとその身体を力任せにねじ込もうとした。
「お待ちなサイ」
不意に肩を叩かれ、驚いて振り返るとそこにはシュトレーゼマンの姿が。
「ご隠居さま!」と目を丸くする清良にああやっぱりと納得するも。
視線をもとに戻せば今にも連れて行かれそうなのだめがいて、黒木は焦る。
しかしシュトレーゼマンは彼の肩を放そうとせず、ただ首を横に振った。



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