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のだめカンタービレ2

201 名前:二人のコンチェルト 16[sage]:05/02/15 19:07:15 ID:npdW6awh
のだめがふぉぉと顔を赤らめる。
休みたい。二人で身体を横たえたい。
まだ感触が、音楽の感触が残る身体を横たえて二人でまどろみたい。
「帰るぞ、恵」
千秋がのだめの手首を掴んだそのときー
「セ、先輩―」
「なんだー?」
「あの、ミルヒーが終わったらワン・モア・キスに来るようにって・・峰くんや真澄ちゃん、清良さんとかもいるみたいですヨ・・」
「知るかーーーーーーーー!」
「あ、あのデスね、もし来ないとプ、プ・・ロメ・・プロメテウスがそちらに向かうとかなんとか、ナンですかね?」
あのクソジジイーーーーーー!
ふぅ。まぁいいか。思う存分見せてやる。世界のMEGUMI NODAを、そしてオレの恵を。
「くそー、いくぞ!」
「あ、のだめまだ、化粧が、ちょ、真一くん!」
有無を言わせず千秋の手がのだめを引きずった。
廊下にあへ〜というのだめの声が反響する。

―千秋は気づかなかった。ドアが開く直前、ガラスに映った自分の顔にほんのりと口紅がついていることに。

                                        fin


202 名前:「二人のコンチェルト」作者です。[sage]:05/02/15 19:11:11 ID:npdW6awh
終わりです。
楽しんでもらえたらな幸いです。
全然、内容が「エロパロ」じゃないんで
違うなーコレ、という方はごめんなさい・・orz
もし、許されるなら別の作品も書いてみようかと
思っているのですがー。
ともあれご清聴(読?)ありがとうございました。

203 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/15 20:42:05 ID:EdyMHK+R
>>202サマ
BRAVOーー!!!
貴方にはGJ!よりもこちらで。神懸かったその描写!
エロパロスレだからエロ入れろ〜という人も居ますが、こんなに
素晴らしい作品が読めるならば無しでも全然構いません。
ぜひとも別の作品も書いてください!
首を長くして投下お待ちしております。

204 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/15 21:07:16 ID:kXNqTagX
エロありも、エロ無しも、みんなどれも素晴らしいですね。
本当に。
いやー、このスレ、すごいね。レベル高い。
何だろう、みんな何してる人たちなんだろうと思ってしまうよ。

205 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/16 00:23:32 ID:mmYxTtW4
二人のコンチェルトの作者さん、ブラボー!!
こんなに素敵なお話を、どうもありがとうございました。
文字通り、音楽が伝わってくるようでした。

こんなに素晴らしい音楽的なお話のあとのエロで申し訳ありませんが、
お風呂話を書いてみましたので、投下させていただきます。

206 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:25:28 ID:mmYxTtW4



■■1
「ん……」
 千秋がその頬を撫で、か細いうなじに優しく唇を落とすと、
うつ伏せて眠りに落ちているのだめはくぐもった声を上げながら身じろぎした。
 パサリと枕に落ちる茶色がかった猫っ毛。
毛布のはだけた白い肩と、滑らかな背中。
そして、自身の身体につぶされる格好でまろび出た、僅かに覗く豊かなふくらみ。
 その清らかでいてこの上なくいやらしい様に、千秋は人知れず胸を高鳴らせた。
 もう何度も肌を重ねているのに、彼女の魅力は底知れない。
 恋人同士の関係になって早数ヶ月。
不思議なもので、一度自覚して心を決めてからは、彼女に対して愛情を表現することに
何らためらいがなくなっていた。
彼女への想いは自分でも驚くくらい素直に溢れてくるのだった。
 そして、彼女が自分の前で頬を染める度、
千秋もまた彼女の新しい魅力を発見して、密かに胸を焦がすのだった。
 千秋は、ナイトテーブルの明りに浮かび上がるのだめの白い背に、唇を這わせた。
「…ん、……」
 腰のあたり、丁度くびれた部分に唇を優しく押し付け、舌で潤いを落とす。
そのまま背骨に添ってちろちろと這わせてゆき、背の中ほどまで舌を進めたところで、
改めてそっと口付けた。
 二度、三度。
軽く開いた唇で、食むように。
 のだめの背は温かく、華奢な造りにもかかわらず柔らかだった。
のだめは、微かに身体を震わせる。
 千秋はもう一度、のだめの背中にキスを降らせた。
「…っん、ぁ……」
 のだめはうつ伏せた状態のままゆっくりと顔だけを振り向かせ、うっすらと目を開けた。


207 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:26:38 ID:mmYxTtW4

■■2
「せんぱ…い……?」
 千秋は目を細めて微笑むと、その小さな頭を撫でてやってから、またその背に口付けた。
「…ひゃぁっ……」
 途端に目を瞑り、背を反らせて再びベッドに沈み込むのだめ。
 まだはっきりしない意識で、
しかし自分のキスに可愛らしい反応を返すのだめを愛しく想いながら、
千秋は彼女の何も身につけていない身体を抱き上げて、大事そうに胸に収めた。
「ほわぁ……先輩…なんだかきもちいデス……」
 まだ意識のはっきりしていないらしいのだめは、
露わになった両の胸を隠すこともせずに、弛緩した身体を千秋に預ける。
 千秋はのだめの胸をちらりと見遣って、童顔に似合わないたっぷりとした質感を確認し
思わず再びむしゃぶりつきたい衝動に駆られたが、
ふーっと軽く息をついて、その欲望を抑えた。
 今の千秋には、他に目的があるからだ。
「今…何時デスカ〜?のだめ、ガッコの準備しないと……」
 のだめのその、やみくもに首を振って周囲を確認しようとする頼りない様子に笑みを零すと、
千秋はのだめを横抱きにしてベッドを降りた。
「…ぎゃぼ?!」
 すると、さすがにのだめもはっきりと目覚め、
自由な両腕をもって、落ちまいと慌てて千秋にしがみつく。
…そんなことをしなくても、千秋がのだめを取り落とすことは絶対に無いのだが。
 二人の情事でベッドからすっかり剥ぎ取られたシーツが腰や脚に巻きついて、
まるでローブのようにのだめの身体の一部を覆い隠している。
 それは裸体よりよほどエロティックで。
ところどころ隠された肢体は、逆に露わにされた豊かな双丘の美しさを際立たせている。
また、さながら華奢な身体の抵抗を封じ込める清廉な拘束具のようでもあった。
「まだ2時だよ。1回しただけだしな」
 その言葉を聞いて、のだめは思わず頬を染めた。


208 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:27:19 ID:mmYxTtW4

■■3

 そう、1回。
 昨夜(といっても数時間前)二人は、それぞれ学校と仕事が終わった後に
久々に外で夕食を取り、その後千秋の部屋で食後の紅茶を楽しんだのだった。
 のだめは学校で出された課題曲を弾き、千秋はその姿をゆったりと見つめて。
2杯目のレモン・ティーが底をつきかけた頃、千秋とのだめは、
どちらからともなく腕を絡ませ合い、濃厚なキスを交わしながら求め合ったのだった。
 そうして濃密な時間が過ぎ、今に至る。

「……風呂、入るぞ」
 そう言いながら千秋は、のだめを軽々と抱き上げたままバスルームに向かう。
「ちょ、ちょっと待ってくだサイ、先輩。のだめはいいですから、先輩、先ドウゾ…」
「一緒に入るんだよ」
 のだめは目を見開いた。
何年もの想いが通じた末、千秋とは既に数え切れないくらいベッドを共にしている。
しかし、一緒にお風呂に入ったことは未だ無かったのだ。
「な……何言ってるんデスか!だ、駄目デスよ!!」
 のだめは千秋の腕の中でもがいた。
千秋は器用にバス・ルームの扉を開け、バス・マットの上にのだめをそっと降ろした。
 フランスはバスタブ付きのシャワー、つまり日本のように洗い場があるタイプではないのだが、
この部屋だけは、千秋が幼い頃家族で住んでいた時に洗い場付きの日本タイプに仕立ててあるのだ。
 のだめはバス・マットの上で、絡まったシーツのせいで自由にならない両脚をバタバタと動かし、
しゃがみこみ、にじり寄ってくる千秋から逃げようと後ずさった。
 千秋は膝をついてのだめをマットの上に押し倒し、両腕を掴んでその頭の上で抑えつけた。


209 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:30:14 ID:mmYxTtW4

■■4
「…ぎゃぼ!もう、せんぱ……」
 のだめも裸体に近いが、もとより千秋は何一つ身につけていない。
見慣れた逞しいその胸に眩暈を覚え、のだめは頬を染めて口をつぐんだ。
 強引さを装ってのプレイは、今までも何回かあった。
のだめは、本心は優しいとわかっている千秋が、
男の本能を隠さずに、わざと強引に自分を求める様子に弱いのだった。
 手首を抑える腕の強さ。
 自分を見下ろす、真剣な眼差し。
のだめに、それ以上抵抗できるはずもなかった。
「…いいだろ?」
 途端に縋るような声色でのだめの髪を撫でる千秋に、のだめは目を瞑った。
すると、吸い寄せられるように千秋の唇がのだめのそれに重ねられる。
 やわやわと、お互いの柔らかさと、唾液の温かさを感じ、
官能の舌触りを交歓する二人。
 やっと唇が離れた頃には、のだめの目はとろんと溶け、
千秋のモノは再び硬くそそり立っていた。
「…あ、先輩、……おっきくなってマス」
 嬉しそうな表情でぽやんとつぶやくのだめを誤魔化すために、
千秋は顔を赤くして抱きしめた。
「…いいから、風呂!入るぞ?一緒に!」
 強引な言い方をしながらも、千秋は、のだめが返事を返すまでぴくりとも動かない。
のだめは、そっと千秋の背に腕をまわした。
「…しょうがないデスねぇ……千秋先輩はぁ、
 たまに赤ちゃんみたいに駄々っ子になっちゃうんデスから……」
 するとのだめは、先のキスで毒気が抜かれたように、
うっとりと千秋の胸に顔を寄せ、目を閉じた。
「いいデスよ……入りまショ、…一緒に……」


210 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:31:44 ID:mmYxTtW4

■■5
    *   *   *

「ほわぁ……お湯が張ってありマス……」
 立ち上る湯気と共に広がる、ハーブの香り。
 汗で湿ったシーツを千秋に剥いでもらうと、のだめは、
もうもうと湯気の立ち上るバスタブをうっとりと見つめて
その芳しさを胸いっぱいに吸い込んだ。
「気持ち良さそうデスねぇ……それじゃ、よいしょっと…ぎゃぼ?!」
「お前!身体も洗わずに湯につかるなんて何事だ!
 折角のオレ様が張った湯が汚れるだろーが!!」
 早速バスタブにつかろうと身を乗り出したのだめの首ねっこを、千秋はむんずと掴んで引いた。
 のだめの身体のあちこちに飛び散った、のだめ自身の蜜は別に気にならない。
 しかしのだめの身体には、ティッシュで拭き取ってやったとはいえ、
千秋の白濁した液体がこびりついている。
その液が、自分たちが浸かろうとしている綺麗な湯に溶けてしまうことが、
千秋にはどうにも我慢ならなかったのだ。
「えぇぇ!だって、まずあったまらなきゃ始まりマセンよ?!
 のだめの家ではまずお湯につかってリラックスしてから身体を洗うのが
 代々のしきたりなんデス!」
「ここはお前の家じゃねぇ!ふざけんなー!」
 千秋はもはやのだめの肩口を腕に収め、
今にもお湯に触れようとするのだめをがっしりと引き止めていた。
「じゃ、じゃあシャワーで流しマスよ!」
「お前の汚れがシャワーだけで落とせるかー!!」
 お互い裸体だというのに、色気も何もなく息を切らせながら、洗い場で均衡を保つ二人。
「う……しょうがないデスね。やっぱり先輩はカズオなんだから……」
 のだめがバスタブへの突入を諦めて唇を尖らすと、
「…誰がカズオだ……」
 千秋は、シャワーのコックを勢いよく捻り、適度な温度になったお湯をのだめの頭にかけた。


211 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:32:25 ID:mmYxTtW4

■■6
「わ!わぷ!先輩何す…がぼがぼがぼ」
 逃げるのだめの頭にシャワーの攻撃を浴びせながら、千秋は腰掛を引き寄せてのだめを座らせた。
「いいからお前は黙って俺様に洗われてろ!」
 そのまま、片手でシャカシャカとのだめの髪と梳く千秋。
 のだめは千秋のその動作に、今度こそおとなしく身を預けた。
「先輩に髪洗ってもらうの久しぶりデ…がぼがぼ」
「喋ると口に入るぞ。黙っとけ」
 その口ぶりは乱暴だったが、千秋の手つきは徐々に優しくなっていき、
のだめの頭皮を労わるように、心地良い力でのだめの心をほぐしていった。

 のだめの髪は、少し伸びた。
お金も無いのに一体どこで切っているやら、のだめは数年来常に同じ髪型を維持していたが、
ここ数ヶ月は伸びるままにしているらしく
(前髪は自分で切っているらしく、たまに妙に不恰好な長さで切り揃えられたりしていたが)、
しっとりと水気を含んだ猫っ毛は、素直に流れていた。
 そののだめの髪は、千秋が嗅ぎ慣れた彼の使うシャンプーの香に包まれてゆく。
 千秋は、言いつけ通りに口をつぐむのだめの髪を洗ってやりながら、
その髪の柔らかさにふと酔いしれた。
 低い椅子に腰掛けて、頭をうな垂れているのだめ。
当然だがその華奢な身体には何一つ身につけていなくて。
 白い肌はしっとりと水気をまとって、いつも以上にキメ細やかさを主張していた。
そして、組まれた腕の奥には、あの、胸。
意外なほどに豊かで、ピアニストでもある千秋の大きな掌に
しっくりと馴染むあの豊満な胸が、窮屈そうに収められていた。
 そして、うなじから背中にかけての、滑らかなライン。
 指先から伝わる頭皮の感触が、千秋を昂ぶらせる。
のだめはシャンプーが入らないようにしっかりと目を瞑っているから、
千秋が今どんな表情でのだめの髪を洗ってやっているか知る由もない――……。


212 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:33:41 ID:mmYxTtW4

■■7

 トリートメントを終え、健康的なしなやかさに彩られたのだめの髪は、
千秋の掌によって水気を払われた。
「ふぁー……、気持ち良かったデスー。今こんな気分デス〜」
 頭を上げたのだめは千秋の掲げるシャワーで顔を洗うと、ぷはー、っと、笑顔を見せた。
「なんだよまたココナッツ島か?」
「違いマスー先輩の奥さんですー」
「アホかー」
 言いつつも、つい緩みきった笑顔でのだめの顔を拭いてやる千秋。
そっと、耳周りまで丁寧に水気を拭いてやってから、
千秋は自分の髪をシャワーにさらした。
「ほら」
 そう言ってタイル張りの床に腰を下ろすと、千秋はのだめに頭を突き出した。
「の…のだめ、人の髪なんて洗ったことないデスよ?」
 のだめはシャワーを受け取ると、おそるおそる千秋の髪に触れた。
「俺だってなかったっつの。…爪立てるなよ」
 のだめは腰を下ろしたまま、千秋の頭に手を伸ばす。
そうして、ゆっくりと、愛撫するように千秋の頭皮を撫で回した。
 ……やべ、気持ちいい……。
 千秋は目を瞑って、のだめの指先を感じる。
 白いタイル張りのバス・ルーム。
柔らかな泡に包まれて、千秋は、一瞬とも永遠とも思えるようなのだめの指先に身を任せた。


213 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:35:01 ID:mmYxTtW4

■■8

「洗えましたヨー、先輩?寝ちゃいましたカ?」
 シャワーを止めて顔を覗き込むのだめの声に、千秋はゆっくりと目を開けた。
「できるじゃねーか」
 千秋はその夢のような数分間を名残惜しげに手放すと、
のだめの頭をわしわしと撫でた。
「気持ち良かったデスかー?」
 にっこりと微笑むのだめに、千秋は頬を染めて視線を外す。
「ま、まあぎりぎり合格点かな」
 言いながら千秋は、ボディーソープを手に取って、泡立て始めている。
「厳しいデスねー」
 のだめはなんとなく嫌な予感を感じてあとずさりながら、
敢えて千秋の手元を見ないように背を向けた。
「じゃあ、早速お湯に入るとしマスかねー」
「今度は俺の番だよな」
 さりげなく逃げようとするのだめの腕をそっと掴むと、
千秋はにっこりと笑みを浮かべてのだめを見つめた。
 うさんくさいぐらい、作られた笑顔。
その両手いっぱいに泡立てられたボディーソープ。
 のだめは予感が的中し、引きつりながら後ずさった。
背中にバスタブの堅い感触。もとより、逃げるなんて不可能だ。
「い、いいデスよ…のだめ、自分で洗えマスから……」
 千秋はにっこりと笑顔を崩さずに、のだめを引き寄せた。


214 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:36:43 ID:mmYxTtW4

■■9
「ひぃっ!!」
「また人を強姦魔みたいに……」
 千秋は溜息を一つついたが、泡立てた掌をのだめの首筋に這わせた。
「むきゃぁっ」
「変な声を出すな……」
 千秋は、一瞬にしておとなしくなってしまったのだめの身体に、掌を這わす。
 首筋から、華奢な肩口へ。
よく泡立てられたソープが、千秋の大きな掌を以ってのだめの身体を包んでいく。
「…気持ちいいデス〜」
 目を瞑ってうっとりと笑顔を零すのだめは、千秋にされるがまま、
身体を差し出していた。
「お前の身体、柔らかいなー」
「むきゃー、太ってるってことデスカー」
「いや、学校始まってから痩せただろ。ちゃんと食わないともたないぞ」
 千秋の掌は、細いけれど柔らかなのだめの二の腕を伝って、長い指先へ。
指先を1本1本、丹念に泡立てたソープで撫でてやる。
 そうして、指の又を、殊更ゆっくりとした動作で拭ってやった。
「…っん、……」
 思いがけずと言うべきか、思惑通りと言うべきか。
のだめの紅く染まった唇からは押し殺した甘いさえずりが漏れ、千秋は顔を上げた。
 のだめは、先ほどとはうってかわった、とろんとした表情で自身の指先を見つめている。
「…な?いいもんだろ」
 のだめはバス・ルームに立ち上がる温かい湯気に頬を染めながら、こくりと一つ頷いた。
「だからおとなしく俺様に洗われとけって言ったんだよ……」
 千秋は人知れず満ち足りた笑みを浮かべた。
のだめをこの手で、滑らかな泡を以って洗ってやりたかった。
撫で回してやりたかったのだ。


215 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/16 00:37:57 ID:+W+KY8+b
842サマも二人のコンチェルト作者サマもGJ!!!
いや、ホントレベル高いですよね。
204さんに激しく同意。エロ有り無しかかわらず素晴らしい!
本誌並に毎日楽しみにしてますよ!
これからも作者の皆様よろしくです☆

216 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:37:57 ID:mmYxTtW4

■■10

 指の又、手首、肘の内側。
千秋の指先が殊更皮膚の薄い部分をまさぐるたびに、
のだめは甘やかな吐息を漏らす。
 千秋の掌が再び肩口へ戻った時には、のだめの瞳は既に熱く潤んでいた。
 そうして、千秋の掌が肩口から殊更ゆっくりと伝い降りていくと、
のだめは豊かな胸を上下させて大きく息をついた。
「先輩の手……、なんか、エッチデスね……」
 目を瞑り、熱い吐息とともに言葉を紡ぐのだめ。
 千秋の掌は、指先は、緩慢にふくらみを伝ってゆく。
「エッチなのはお前だ。俺は身体洗ってやってるだけだぞ?」
 するとのだめは困ったように眉根を寄せ、僅かに顔を背けた。
「違いマス…、先輩が、…っぁ……」
 千秋の両の掌は、溢れる衝動にかられて、ついに、のだめの両胸のふくらみを包み込んだ。
 大きな掌に、ぴったりと吸い付く豊かなふくらみ。
キメ細やかな白い泡が、その滑りをよくする。
「やぁっ…そんな風に、揉んじゃ、ダメ…です……」
 泣きそうな声色で訴えかけるのだめは、ベッドの上とはまた違った表情を見せていて。
千秋は思わずごくりと唾を飲み込んだ。
「揉んでないって。洗ってるだけ……」
「せ、先輩の意地悪……っん、」
 千秋の掌に触れた突起。
その感触を、白い泡の中に見え隠れする桃色を、千秋の掌は存分になぶっていく。


217 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:39:41 ID:mmYxTtW4

■■11
「やぁっ…や、ヤダヤダ、先輩、そんな風に触ったら、のだめ……」
 甘い声色とは反対に、苦しそうな表情で
なんとか逃げようとするのだめの上半身を千秋は片手でぐいと引き寄せると、
更に追い詰めるように、愉しむように、もう片方の手でむにゅむにゅとゆっくり揉みしだく。
「ゃ、ゃ……先輩、のだめ…なんか変デス……!」
 のだめの両脚はきっちりと閉じられていて。
腰掛を軸に、まるで誘うようにもどかしげにくねられていた。
 千秋は腰を支えた腕でのだめの身体を更に引き寄せると、
先ほど自身の手で洗ってやった耳に舌を這わせた。
「…ひゃぁんっ……」
 びくりと大きく身体を揺らし、硬直させるのだめ。
「やらしいな、のだめ。自分で洗ってる時もそんな声出してるのか?」
 相変わらず胸への愛撫をやめない千秋。
むしろ、掌と指先を余すことなく使い、その感触を愉しみながら一層のだめを追い詰めてゆく。
「…そんなわけ、ないじゃないデスかっ!
 のだめじゃなくて、せ、先輩がエッチなんデス……ッ」
 のだめは何か言いたげに眉を寄せて千秋を見つめるが、
その余りに優しい、とろけるような微笑みに胸を突かれて、また視線を外してしまう。
「先輩は……、ズルい…デス……。のだめ、いやらしい気持ちになってきちゃいマス…」
 か細く告げるのだめ。
 千秋は腰掛の上でバランスを取ることすらままならないのだめを引き寄せると、
床に座る自身の腿に乗せ、その腕の中に収めた。
「もうなってるだろ?やらしいな、のだめは…」


218 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:41:07 ID:mmYxTtW4

■■12
 そうして、一層まろやかにのだめの胸を揉み上げる。
あくまで優しく、ソフトに。白い泡をこねるように、塗りたくるように。
張りのあるのだめの豊かな胸を、持ち上げてはこねて、指先で突起をくすぐる。
 白い泡が、面白いくらい千秋の掌を滑らせる。
「ひゃぁんっ…!!ぁ、や、先輩……!!」
 のだめは逃げ出すことも叶わず、強く目を瞑り、千秋の胸にしなだれかかった。
時に膝に力を込め、びくりと背を逸らす。
 すると千秋はその隙を逃さず、耳たぶを甘噛みし、舌を差し入れて蹂躙した。
「ゃ、ゃ、先輩、意地悪……!!のだめ、もう、もう……」
 いやいやをするように苦しげに首を振るのだめが懇願すると、
千秋はのだめに口付け…というよりも、その唇を食む。
 まるで、唇を、胸を、身体の隅から隅までを千秋に食まれているような感触。
 のだめは感じるままに切ない嬌声を上げることしかできない。
「なんで意地悪?そんな気持ち良さそうな声出してるくせに……」
 千秋がひときわ優しく胸を揉み上げると、
のだめの華奢な身体は千秋の膝の上でびくりと波打ち、悲鳴のような嬌声が上がった。
「い、意地悪デス…ッ!のだめ、先輩のせいで…っ、ぁんっ」
 のだめの腰が、もどかしげに揺り動かされる。
「触って欲しいデスってば……ッ!!」
 のだめは嗚咽交じりの声を上げると、幼子のようにしゃくり上げた。
 千秋はそんなのだめに唇を落とすと、ゴメン、と呟いた。
「じゃあ俺に寄っかかって…ホラ脚、開いて……そうだ」


219 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:42:08 ID:mmYxTtW4

■■13

 千秋は荒い息で肩を上下させながら不安げに見つめるのだめをバスタブの縁に座らせると、
自分の手とのだめのそこを軽くシャワーで流してやってから、
大きく脚を開かせ……ようとした。
「…やっ……恥ずかしいデス……ッ!」
 しかし千秋はそんな抗議を無視して、無理やりのだめの膝を割り開いた。
バス・ルームの柔らかな光が、のだめの秘所を煌々と照らし出す。
「……ゃぁあっ……」
 途端に両手で顔をおおうのだめだが、次の瞬間、大きく身体をのけぞらせた。
 千秋がのだめの脚の間に入り込み、その中心に顔を寄せて……
溢れてやまない蜜をいっぱいにまとった蕾を べろり と舐め上げたのだ。
「…ひゃぁんッ」
 鋭い快感にのだめはびくりと身体を奮わせた。
そのままのだめの秘所を執拗に嘗めまわし、はじき、唇で挟むことを繰り返す千秋。
 どんなに恥ずかしくても、その、身体の芯に直接響く快楽には耐えられない。
のだめは両脚を大きく開いて抵抗すらできないまま、千秋の舌に犯されていった。
 狂おしい愛撫は、終わりが無いかと思うほど長く続いている。
 千秋の端正な顔が、のだめの一番いやらしい部分にうずめられている。
それだけでも恥ずかしくて死んでしまいそうなのに。
自分でもわかるほどにぬるぬるとぬかるんだそこを、
おかしいくらい敏感になってしまったそこを、その千秋の舌や唇に、ひっきりなしに愛撫される。
「…ぁっ…あっ……ッぁ、ゃあん……ッ」
 それでも始めは、多少抵抗していたのに。
のだめの脚は、今やもう限界まで左右に大きく開かれ、千秋の舌の愛撫を受けていた。
 細い腰は、くねるように動かされている。
千秋を誘うように前後に動かされ、快感に酔いしれるようにひくひくと震える。
「…あ、あ、あ、…あ……ぁあ!!」
 千秋が舌を差し入れれば、のだめの膝はびくりと宙に浮き、
嬌声と合わせてぶるぶると震えるのだった。


220 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:43:15 ID:mmYxTtW4

■■14

「……気持ちいいか?」
 上気した頬に、水滴とも涙ともつかない雫を滴らせているのだめは、千秋の問いかけに素直に頷く。
「…ハイ……」
 千秋はその長く堅い指先を、のだめのおなかを伝って滑らせていく。
ようやくのだめの触れて欲しい部分――今の今まで千秋がその舌を、唇を以って
ねぶっていた部分に到達した時、のだめは再び微かに身体を震わせて、か細い声を上げた。
 そうして千秋が指先を沈めてやると……のだめは軽く唇を開いて、は、と息をついた。
「うわ、のだめ、すごいヌルヌルしてる……」
「知りマセンッ…!」
 そのまま千秋は、何の抵抗もなく長い指先を二本差し入れる。
ヌルリと飲み込まれるが、膣内はきゅっと締まり、千秋の指先はのだめに飲み込まれた。
「…ぁ……ぁ…、ぁ……」
 のだめは千秋の腕の中で喉をのけぞらせ、爪先までピンと張り、腰を揺り動かす。
「のだめ、エロい……腰、振ってるぞ……」
「…そ、そんなこと……!!」
 千秋は未だ泡に包まれたのだめの上半身を強く抱きとめ、かき回すようにのだめの内壁をまさぐった。
「…ぁ、は……っん、ん、…あ……!!」
 のだめの腰の動きに合わせるように、千秋の指の動きは激しさを増してゆく。
 そこは、ソープは洗い流されているのに。
のだめ自身の蜜によって、微かに白く、泡立っていた。
 千秋の指先は、のだめの膣内のざらざらした部分を探り当て、一層強くこねくり回した。
「…ゃあっ!せ、先輩!のだめ……」
 のだめは身体を震わせて、必死に訴えかけた。
「……うん」
 いつもならここで無理矢理のだめに言わせる千秋だったが、
既に千秋にもそんな余裕は残されていなかった。
 なにせ裸体の恋人が、腕の中で泡だらけになって胸を上下させ、
大きく脚を開いて自分の指を飲み込み、腰を振ってよがっているのだ。


221 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:44:34 ID:mmYxTtW4

■■15
「ちょっと待ってろ」
 千秋が指を引き抜くと、のだめの身体は一層強く波打った。

 部屋からゴムを取ってきた千秋は、袋を開けるのももどかしく、
手早く自身にかぶせて先ほどと同じように床に腰を下ろし、
力なく床にくずおれているのだめを抱き上げた。
「のだめ、脚開いて。ゆっくり腰、落として」
 座位は初めてだった。
 しかしのだめは、充分に焦らされた身体をもどかしげに動かすと、
躊躇することなく、しかしゆっくりと千秋の上に腰を下ろした。
 …ズブ……
「………ぅ、んっぁ、あぁん……っ!!」
 重力と腰を支える千秋の手に助けられて、くぷ、と千秋を飲み込むと、
のだめは甘い吐息と共に一際倒錯した声を上げた。
「…っく……!!」
 千秋もまた、いつにも増してまとわりつき締め付けるのだめの膣内に、
声にならない声を漏らす。
「…あ……全部……」
 重力も手伝ってのだめの腰は限界まで千秋に落とされ、
千秋のモノを根本まで飲み込んでいた。
 のだめ腿が千秋の腰にぎゅうぎゅうと押し付けられ、
小さなシャボン玉が幾つか舞った。
「…先輩、全部、……全部、……」
 目を瞑って天井を仰ぐのだめが、うわごとのように繰り返す。


222 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:46:48 ID:mmYxTtW4

■■16
「ん、全部、……入ってるな」
 のだめは千秋の首に腕をまわして力なくくずおれると、
ハァハァを荒く息をつきながら、その首筋にそっと口付けた。
 すると、それが合図のように、千秋はのだめの背を抱え込み、勢いよく突き上げた。
「…あぁっ…あっ、ゃんっ!!」
 律動。
落ちてくるのだめの身体を迎え撃つ千秋のモノ。
重力に逆らいようもないのだめは、されるがままに、千秋の激しい突き上げに
身を委ねるしかない。
「…あンッ!す、すご、せんぱ、あんっ!」
 ……本当に、すごいな……
 のだめの身体を抱きしめたまま幾度となく突き上げ続ける千秋は、倒錯した意識の中で思った。
 のだめの全身にまとわりつくボディーソープのぬめりは千秋にも擦りつけられ、
まるで全身が性感帯になったかのように、気持ち良い摩擦を生じさせる。
 特にのだめの、柔らかでいて張りのある大きな胸。
二つのふくらみが、まるで何かをねだるように、
千秋の逞しい胸に押し付けられ、こねられている。
 千秋は片手でのだめの胸を掴むと、ぬめる肌を愉しむように揉みしだいた。
 その間も、律動を送り込む。
ギュッっと締め付る膣内は千秋の肉棒を強く咥え込み、
激しく上下する動きに合わせて千秋をきつく攻め立てる。
 バチン、バチンと、二人の腿がぶつかり合う。
幾つものシャボン玉が、まるで譜面に踊る音符のように軽やかに舞う。
そしてまたのだめの身体も、千秋の上で踊るように跳ねる。
 初めてのシチュエーションに二人は高揚し、
快感の異常な高まりが、早くも限界の近さを予感させていた。


223 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:48:08 ID:mmYxTtW4

■■17
「…………のだめ」
 千秋はのだめの唇を食むと、にゅるりと自身を抜いた。
「…ぁあんっ……」
 千秋は、自身もハァハァと息を切らせながらのだめの手と腰を抱え込み、
バスタブの縁に手をつかせると、自分たちが今座っていた床に膝立ちにさせた。
「……センパ……何す…」
 千秋はのだめが言い終わるのを待たずに、後ろから一気に突き立てた。
「…やあん…ッ!!」
 のだめの喉がのけぞり、白い背が勢いよくしなった。
 一瞬にして最奥まで押し込めると同時に、のだめが締め付けてくる。
千秋はあまりの快楽に顔を歪め、しかし更に押し込むべく、のだめの腰をがっしりと抑えつける。
 そのまま、パン、パン、と打ち付ける。鮮烈に響く、肌のぶつかり合う音。
腰を引くたびに、膣内が絡み付いて、逃すまいと強く締め上げられる。
突き立てるたびに、恐ろしい弾力を以って、ひだに奥へと誘われる。
ズプリ、ズプリ、と耳をふさぎたくなるような淫靡な蜜音。
 突き上げればのだめは、鋭く身体を波打たせて伸び上がり、
繰り返すたびに小刻みに、しかし激しく震わせて、喉から絞り出すような声を挙げるのだめ。
「…ゃあっ、あぁんっ!!ゃ、やだぁっ、き、気持ちいデス……ッ!!」
 なぜか突き上げから逃げようとしてしまうのだめの身体。
その腰と肩に手をまわし、逆に更に密着し深く突き立てることができるように、
千秋は、のだめを腕の中から決して逃がさない。
 低い声を漏らしながら激しく腰を振る千秋。
のだめはされるがままになりながらも、千秋の熱情に火をつけるがごとく、
感覚のままに甘く鋭い高い声を上げ続けている。


224 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:49:03 ID:mmYxTtW4

■■18
 のだめの手は縋りつくものを探してバスタブの縁を掴もうとするが、
ソープの泡にまみれたその掌は、つるつると滑ってしまう。
 頼れるものが何もないのだめは、ひっきりなしに強く、深くまで挿入される快感に
身を持て余し、降参するように声を絞り出した。
「…っん、あぁ…!!し、しんいちくん、のだめもうダメです……!!」
 千秋は、悲鳴のようなその声と、快感に歪められた表情、ふるふると細かに震える身体。
そしてその呼びかけに、千秋は辛抱たまらずといった感じでのだめを抱え込むと、
より深く、強く突き上げた。
「…んっ、め…ぐみ、オレも、」
 千秋は身体を震わせると、柔らかなのだめの肌に更に割り入るように、
限界まで強く抱き寄せて、のだめの膣内をえぐるようにこねくり回した。
「…やぁぁっっ……!!」
「…くっ…あぁ……ッ!!」
 一つになった身体が一際大きくしなると、
二人の身体からは糸が切れたかのように力が抜け、床に倒れこんだ。

「ハァ、ハァ、……ん、ぁ……」
 千秋は肩を上下させつつも、同じように荒い息をつくのだめに口付け、
ズルリ、と自身を抜いた。
「んゃ…ッ」
 顔をしかめて嬌声を上げるのだめに、千秋もまた身体を震わせる。
 そうしてくったりと力を失った彼女を抱き上げると、
一度強く抱きしめてから、泡とぬめる液体でべとべとになった身体をシャワーで流してやった。


225 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:53:26 ID:mmYxTtW4

■■19

 もう一度のだめの身体を洗ってやり、自身もサッと洗い終えると、
二人は少しぬるくなってしまったバスタブに身を沈めた。
「…はあぁぁぁ……」
 千秋の胸に背を預けるようにして湯につかったのだめは、
すっかり上気した頬で、心地良い溜息をついた。
 バス・ルームには、千秋が入れたハーブのバスコロンのえもいえぬ芳しい香が充満していた。
 その弛緩した華奢な身体を千秋は湯の中でゆったりと抱きとめ、
洗い立てののだめの濡れた髪に顔を埋めて、心地良さを満喫している。
「…気持ち、よかったデス……」
 軽く目を閉じて顔をほころばせるのだめは、
甘えるように千秋の肩に後頭部を擦り付けた。
 その猫のようなあどけない仕種に、千秋は笑みを零す。
「お前、泡だらけで腰振ってんのなー」
「ぎゃぼー!腰振ってたのは先輩でショー!!」
「…知らないな……」
 バスタブの縁に残っていた情事の名残の透明な泡が、
湯気と共に、虹色のシャボン玉となって立ち上る。
 温かいお湯の中で、二人は弛緩した肌を寄せ合い、長くそうして睦み合っていた。

 その後仲良く二人で風邪を引いたのはご愛嬌。
 しかし翌日他の部屋の住人から、音の響くバス・ルームでの深夜の大音量に苦情がきて、
色んな意味で真っ青になった千秋がいたのだった……。

                <泡  終わり>

226 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:55:23 ID:mmYxTtW4

以上です。
前レスで「体を洗ってあげるついでにハァハァみたいなの」レスがずっと気になっていたのですが、
ようやく、なんとか形にできました。
ヒントをくださったレス主様、ありがとうございました。
また、先のトンネルのお話の際にレスしてくださった方も、どうもありがとうございます!

227 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 00:57:11 ID:mmYxTtW4
×前レスで「体を洗ってあげるついでにハァハァみたいなの」レスが
○前スレであった「体を洗ってあげるついでにハァハァみたいなの」というレスが

の間違いです。すみません。

228 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/16 00:57:50 ID:jkPXQenN
ピアノさんGJ!
またもやリアルタイムで読ませていただきました。
やっぱりピアノさんの作品は最高に官能的で素敵ですね!
次回作もぜひぜひ待ってますね!
ありがとうございました!

229 名前:215[sage]:05/02/16 01:00:13 ID:+W+KY8+b
ス、すみません。リロードせずに感想入れちゃって・・・orz
感想投下したらピアノさんの新作が!!
途中に大変お邪魔しちゃいました(汗
ピアノさんもGJGJですーー!!リアルタイムで読めて幸せです。
ありがとうございました!


230 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/16 01:01:49 ID:w3fzpSEu
ピアノさんみーっけ。

はー。堪能しました。有難う御座います。
千秋、やらしいよ、千秋。
いつもごちそうさまです……

231 名前:sage[sage]:05/02/16 01:09:55 ID:F3/Jn25B
ピアノさんおつかれです!!(^ε^)清良×峰がみたいです。あとのだめと千秋のらぶらぶシーンを峰とか真澄ちゃんにみられちゃうとか、

232 名前:二人のコンチェルト作者です。[sage]:05/02/16 12:17:58 ID:9XljK8NK
皆様、身に余る評価ありがとうございます。
私も他の神々を手本に「男と女の二人」を書いてみようか
とは思うんですが・・・・当面は、こんな作品が一つくらい
あってもいいかという甘えの下に、「二人とそれをめぐる
音楽家」という視点で書いてみたいと思っています。
もし「あの競演がイイ!」等があればお聞かせください。
あっ、徐々に「エロパロ」らしさも織り込むつもりです(w
ありがとうございました。



233 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/16 19:33:33 ID:/ozW0SUV
てすと

234 名前:名無しさん@ピンキー[]:05/02/16 19:37:43 ID:cwt1PPGU
たまにはあげとかないとまた落ちるよ

235 名前:ピアノ ◆QvuLenpyEs [sage]:05/02/16 21:31:11 ID:mmYxTtW4
読んでくださった皆様、どうもありがとうございます!
229さん、お気にならさないでください〜
231さんのレスは、もしタイミングが合えば参考にさせていただくかもです。
ありがとうございます!
また何か書けたら投下させてください。よろしくお願いいたします〜。
では名無しに戻りますね。

236 名前:○unconditional love 1 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:11:45 ID:yFrbVtFl
「今日は外で待ち合わせして、レストランで食事しましょう!」
のだめが今日はどうしても、と言うのでそのつもりでいたものの、千秋はその約束を果たせなかった。
ウィルトールオーケストラと次回のコンサートのリハーサルをした後、エリーゼとの打ち合わせが急遽入ったのだった。
しかも、二つも。
幸い、待ち合わせをしていた店はわかっていたので遅れる旨は連絡できたが、その後のフォローは出来ず、結局の所待ち合わせ場所に着いたのは待ち合わせ時間を3時間も過ぎた頃だった。
やっぱり、怒ってるよな。
さすがの千秋もバツの悪い思いで、レストランを後にした。


アパルトマンの部屋の明かりを確認して、千秋はほっとした。
先ほどから電話をしていたのだが、のだめはいるのかいないのか、電話には出なかったから。
ドアを開け、小さく名前を呼んでみる。
返事はなく、代わりに静かな寝息が聞こえてきた。
寝てるのか……。
静かにドアを閉めてベッドに近づき、のだめの顔を覗き込む。
薄くメイクが施された顔で、静かに眠っている。
長い睫は軽くカールされていて、ピンクゴールドのアイシャドウが瞼にきらきらと光っている。
淡いチェリーレッドのグロスがのせられた唇は、ふっくらと艶やかだった。
一度、このグロスが似合ってると褒めたら、すごく嬉しそうにしてたっけ……。
それからずっとこれ使ってるよな、こいつ。
単純なヤツ。
千秋はその唇に軽く触れるだけのキスをして、「今日はゴメン」とつぶやいた。
「……ん……ぁ……せんぱい…………?」
「起こした?」
「んん……」
体を起こしながら、眠そうな目を擦ろうとするのだめの手を、千秋は掴んだ。
「あ、こするなよ。化粧が落ちる」

237 名前:○unconditional love 2 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:12:56 ID:yFrbVtFl
のだめは目をしぱしぱさせ、やっと焦点のあった目で千秋と視線を交わした。
「おかえりなさーい……遅かったですねー」
「…今日は悪かったな」
「いいんです。次の客演の打ち合わせだったんでしょ?仕方ないですヨー、それなら」
「今度、埋め合わせするよ。なんなら、明日でも……」
途端、のだめはあはは、と笑いはじめた。
「やっぱり先輩忘れてるー!あはは……明日じゃ、意味無いんですよ」
「……?」
「誕生日」
「え?」
「今日は、真一くんの誕生日ですヨ」

……忘れてた。

「それで『今日は絶対』って言ってたのか」
「そーですよ。おしゃれして、待ってたんです。ほら、見て見て!」
のだめはベッドから抜け出し、千秋の前でくるりとターンをして見せた。
フレンチスリーブ、ハイネックのクリーム色のニットに、ローウエスト、セミタイトのラップスカート。
「めずらしいな、ワンピースじゃないの……いいんじゃない、たまには」
「えへへ」
嬉しそうにのだめは笑って、千秋の隣に腰掛けた。
そして、サイドテーブルの自分のバッグの中から一つの包みを取り出す。
「プレゼントです。24歳、おめでとうございマス、真一くん♪」
「……サンキュ」
千秋は頬へのキスと共にたばこの箱ほどの大きさのプレゼントを受け取り、青いシルクのリボンをほどいた。
包みの中のシックなケースを開けると、中にあった物は……
「カフスか」
シルバーの、シンプルなカフリンクスだった。表面は鏡面仕上げになっていて、光をきらきらと反射する。
燕尾の袖口からこれがのぞけば、さぞおしゃれにうつるだろう。

238 名前:○unconditional love 3 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:13:41 ID:yFrbVtFl
「へえ……のだめにしては気が利くな。いいチョイスだ。……ありがとう」
「それだったら、一緒にステージに立てるでしょ?」
「ん?」
「のだめはまだ、先輩と一緒のステージには立てないけど……それだったら先輩と一緒にステージの上にいられるから」
少しだけ寂しそうに、のだめは微笑んだ。

のだめはまだ無名の、ただの学生。
既にデビューをすませ、各方面に名を轟かせはじめた千秋とは世間的な格はまるで違う。
それが今の二人の現実。
カフリンクスを裏返すと、小さくイニシャルが彫られている。
一つには『M to S』。もう片方には『LOVE』。

「のだめ、ピアノいっぱい頑張りますから、それまでそれで我慢しててください」
「うん……」
そのいじらしさが可愛くて可愛くて、静かに顔を近づけ千秋はのだめに唇を重ねた。
やさしく、やさしく、ゆっくりと。
そのキスは、官能を引き出す濃密なものではなく、慈しむような、あくまでも優しいキスだった。

……時々思う。
むしろ焦っているのは自分の方なのではないかと。
自分が優位に立っているつもりで、いつも出し抜かれているのは自分のような気がする。
いつもしっかり腕を広げてのだめを受け止める気持ちでいるのに、いつかそれを越えて旅立ってしまうのではないか。
……そんな不安に駆られる事がある。

一人の音楽家として、のだめを尊敬している。
類い希な表現力と表情豊かで色彩感のある音色は、ほかの誰にも真似の出来ない、のだめだけ、ただ一人のもの。
それは、音楽家としての、指揮者としての自分を十分に感嘆で満たしてくれる。
そしてまた、一人の女として自分の心を甘く満たしてくれる存在でもあり……
だからこそ、そんなのだめを愛した。
音楽が自分たちを繋げているのは分かり切った事で、覆しようがない。
けれど、それがいつか自分たちを分かつ理由となってしまったら……。

239 名前:○unconditional love 4 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:14:36 ID:yFrbVtFl
「焦らなくていいよ……いつまででも待つつもりだから……」

『焦らなくていい』……自分に言い聞かせるように、千秋は言葉にした。

「……はい」
はにかむように笑うのだめに、千秋はもう一度口づけた。
音楽が、自分たちを隔てることなくより強く結びつけてくれたらいい。
そうであると信じたい。

「綺麗だな、今日」
少し乱れた栗色の髪を優しく梳きながら、千秋はのだめを見つめる。
「ほんとですか?……先輩がそんな事言うなんて、明日絶対雪デスね!」
「ほんとだよ。連れて歩きたいな。……見せびらかしたい」
信じられないような千秋の言葉に、熱い視線に絡め取られて、のだめは身動きできない。
火が出るほど顔が紅くなって、何も言えなくなる。
千秋は腕時計をちらと見やり、立ち上がった。
「まだやってる店あるから、出かけよう」
「えっ、これからですか?」
「まだ10時だぞ。それに、俺、何も食ってない……」
「……のだめもデス」
「決まり。じゃ、支度しろー」
「はーい」

のだめは鏡の前に立つと、髪をブラシで梳かし、もう一度グロスを塗りなおした。
ロングブーツを履き、ソファにかけてあったアンサンブルのカーディガンとコートを身に着ける。
その様を、千秋は目を細めて見つめていた。
籠の中に入れて閉じ込めておけるような女じゃないのはわかってる。
首に縄つけておこうなんて気も、さらさらない。
ただ……。
ただ、この先ずっと自分の隣にのだめがいてくれればいい。
大きく羽ばたいていっても、その羽を休めるのは自分の隣であって欲しい。
そのためのベッドは用意しておくつもりだから…。

240 名前:○unconditional love 5 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:15:36 ID:yFrbVtFl
「何見てんですかー?…のだめ、変ですか?」
姿見の前で、くるりとまわり、後ろをチェックしている。
「変じゃないよ。……かわいい」
「かっ、かわいい〜〜?!?!」
むふぉーー!と奇声を発しながら赤面するのだめに、千秋自身もまた思わず口をついて出た言葉に我に返り、赤くなった。
「あー、えっと、…だから早くしろよ」
脈絡の無い言葉で取り繕ってのだめに背を向けると、玄関ドアを開けて外へ出た。
のだめは千秋を追いかけ、腕を絡ませて千秋の顔を覗き込む。
「今日の先輩、なーんか変ですネ」
「何がだよ」
「綺麗、だとか、かわいい、とか…」
訝しげに眉根を寄せ、唇を尖らせてのだめはまじまじと千秋の顔を見つめる。
「…人がせっかく褒めてやってんだ。ありがたく思えよ。滅多に無いんだからな!!」
ぶっきらぼうにそう言って、千秋はドアに鍵をかけた。

「……もしや……浮気しましたか?」
「はあ?!…何でそうなるんだ!!」
「恋人が急に優しくなったら、浮気したサインなんですよ…」
「……俺が浮気するような男だと思ってんのか、おまえ…」
「…別にしたっていいですヨ」
「え?!」
のだめの意外な言葉に驚いて、自分の腕にぶら下がるようにして隣を歩くのだめの顔を見下ろす。
街灯に照らされ、深い陰影を落としているその顔はまじめそのもので、前をじっと見据えていた。
「のだめ、先輩が別れたいって言っても別れませんし。誘惑してくる女がいたら殺しマス!!」
「ふーん。怖いな…」

241 名前:○unconditional love 6 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:17:00 ID:yFrbVtFl
「先輩がどこへ逃げようと、追っかけますから」
━━━━ばーか。追っかけてんのは、もう俺の方だ。

「ほんとですよ。どこへでも。どこまででも」
━━━━じゃあ、ずっと俺と一緒にいてくれ。

…そう言いかけて、千秋は言葉を飲み込んだ。

そして、そのかわりにのだめの唇へキスを落とす。
ふわん、と柔らかくのだめは微笑んで、甘えるように体を千秋に摺り寄せた。
ずっと一緒にいたいと願う思いはきっと二人とも同じものに違いなくて、でも、それを素直に言葉に出来できない千秋と、さらりと言ってのけてしまうのだめ。

「死ぬまで一緒ですからね、真一くん」
だから、千秋はこんなにもその一言に救われる。

熱い何かに胸をいっぱいにさせられて、千秋はやはり、言葉のかわりにのだめの小さな体を抱き寄せた。

「腹減ったー……」
「のだめも……」
しんしんと冷え込むパリの街に、二人並び、寄り添い、溶けていった。





242 名前:○unconditional love 7 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:18:07 ID:yFrbVtFl
空腹をいっぱいに満たして、二人は川沿いを歩きながら、酔った体を冷ます。
2月のパリの空気はまだ冷たかったけれど、それでも今日は割と暖かい。
ここは隠れたデートスポットのようになっていて、そこかしこで愛を囁き、寄り添う恋人たちの影が見える。
「あ、先輩、あそこ開いてマス!!」
石レンガの橋げたの脇にある木製のベンチに二人腰掛け、先ほど買ってきたテイクアウトのコーヒーをすする。
「『レストランで食事』って言うから、おまえが奢ってくれるのかと期待した俺がバカだったよ……」
「カフス代で使っちゃったんです……うきゅー、ゴメンナサイ」
「はいはい…ほら」
千秋はエスプレッソについてきたカレ・ド・ショコラをのだめに手渡した。
「だから、このコーヒーで勘弁してください」
「わかった……もういいよ」
のだめはショコラの包みを開け、二つに割ると、一つを自分の口へと放り込む。
「はい」
「ん」
もう片方は、千秋の口の中へと放り込んだ。
「綺麗デスね〜パリの街……」
「うん……」
ライティングされた世界遺産が川の向こう岸に見える。冬の澄んだ空気に煌めいて、それは夢のように美しい。
のだめは千秋の横にぴったりとくっついて、うっとりとその景色を見ている。
「なあ、のだめ」
「なんですか?」
「帰ったら、何かビアノ弾いて」
「いいですよー。リクエストは?もじゃもじゃ?」
「……それ以外で」
むきゃーー!とのだめは小さく叫んで、けち!!と言う声と共に千秋の頬に小さくキスをした。


243 名前:○unconditional love 8 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:18:56 ID:yFrbVtFl
「あのね、先輩。ピアノももちろん弾くんですけど……もう一つお楽しみがあるんデス」
「何……?」
「えっとね……」
のだめは千秋の手を取ると、スカートの上から自分の太股の上を這わせた。
「え?……何……?」
「わかりますか……?」
「……あ!」
太股の中間あたりにある布の重なった感触と、そこから上体へと伸びるバンド。
「こういうの好きでしょ、先輩……ぎゃはっ」
聞こえてたのか……。
先日、夜中にやっていた映画の中で、セクシーな女優がつけていたガーターベルト。
「いいなー、あれ……」と千秋が思わず言ってしまったのを、のだめはしっかりと聞いていたようだった。
「今日ののだめはセクシーですか?どうですかね?」
「……どうかな……つか、『ぎゃはっ』とか言ってたら台無しだよな」
ぎゃぼ……といいかけて、のだめは口をつぐむ。
「ちゃんとさっきみたいに褒めてくださいよ……意地悪」
「……じゃあ、こっち来て」
のだめに立つように促し、千秋は自分の片膝の上にのだめを座らせる。そして、ラップスカートを少しずつ開いた。
ストッキングに包まれた足が露わになり、千秋はスカートを押さえながら徐々にたくし上げる。
「や、やだ、先輩……こんなとこで……」
「……見るだけ……あ、黒」
「うもーー」
レースの縁取りが太股を飾り、夜目にも白い内股とのコントラストは千秋の感情を震わせるのに十分だった。
のだめがスカートをかき合わせるより早く、千秋は右手をその内股の間に滑り込ませた。
「ヤダ……ちょっと、先輩!」
温かく滑らかな肌に挟み込まれながら、ストッキングの縁のレースを指先でたどったり、はじいたりさせる。
のだめは左手でスカートの中で動く手を押さえようとするが、うまくいかない。右手は千秋の肩をしっかりと掴んでいた。
指の腹で押し込んだり、爪の先で軽くひっかいたりしながら、のだめの柔らかな部分を撫で回す。
のだめの吐息はあまやかな物になり、次第に膝が開いて、千秋はさらに奥へと指を進めた。
そして、レースの布地にたどり着く。

244 名前:○unconditional love 9 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:20:24 ID:yFrbVtFl
「やぁん……」
くすぐるように指を二、三度往復させると、くちゅり、と小さく音がする。
「のだめ、もう濡れてる……」
言わないで、とでも言いたげに、のだめはぶんぶんと首を横に振った。
その顔は林檎のように真っ赤で、瞳は潤み、もう官能を隠せない。
千秋はレースの上から強く指を押しつけては指を左右に震わせる。
指の強さと、レースのざらざらとした感触に包まれて、のだめの突起はぷっくりと膨らみを帯びてきた。
「せんぱ……や…だ……ぁん」
溢れる蜜はショーツを濡らすだけでなく、千秋の指までも濡らしていく。
「見るだけ、って……あぅ……言った、のに……」
ショーツの中に指を滑り込ませると、千秋の予想通りにそこは蜜で溢れかえっていた。
千秋の肩にもたれかかり、畳み掛けるような快感に体を縮こませているのだめを左手で抱きしめ、耳元でわざと低い声で囁く。
「のだめ、何考えてた……?ガーターベルトして、俺と食事して、その間いやらしい事考えてたんだろ……?」
「ちがっ……ああっ、違うもん……!」
「……あんまり声出すと、周りに気づかれるぞ……」
はっとして、のだめはぎゅっとつむっていた目を開けた。
ここは、外。冷たい風が髪を揺らす。
今、この近くに人の気配は感じないけれど、誰かに見られたら……。
蜜を含んだ襞を指先でねっとりとさすりあげ、敏感な突起には触れずに通り過ぎ、その上の薄い恥毛をわざとらしく撫る。
のだめは与えられる快楽に声を押し殺して、肩で息をし始めていた。
……正直なところ、ガーターベルトを身に付けた自分に対して、千秋が今夜激しく求めてくるだろう事は予想していた。
そう、期待もした。
けれど、こんな、外でこんなことをされてしまうなんて……。
頬を撫でる冷たい風。夜の外気の匂い。白く染まる吐息。
慣れないシチュエーションの中で、のだめはいつも以上に敏感に、その愛撫を感じ取ってしまう。

245 名前:○unconditional love 10 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:21:34 ID:yFrbVtFl
千秋の指はのだめの腰骨のあたりまで進み、両サイドのリボンをほどいた。
細いリボンをわざとゆっくりとひっぱる。
すると、ずる、ずるとのだめの足の付け根からはずれ、乱れたスカートの合わせからレーシーな黒いショーツが顔を出す。
その様を見て、のだめは観念したようにああ、と小さく吐息を漏らした。
濡れたショーツはコートのポケットにしまい、千秋は再び右手をのだめの足の付け根に差し入れた。
大きな手でのだめの小さなその部分を覆い、圧迫する。そして再び、指を動かしはじめた。
尖りきった突起を中心に指の腹で円を描く。時折押しつけては小刻みに震わせ、そしてまた蜜を塗りつけるように円を描く。
鋭い快楽に声を上げる事も出来ず、唇を噛んで我慢するのだめに、なおも囁く。
「ここ、いじられるの好きだろ……?」
指先を押し付けて包皮をむき、剥き出しの敏感な肉芽にたっぷりと蜜を塗りつけ、叩き込むようにはじく。
そして、指の間にはさんでゆっくりと上下にしごきあげた。
その途端、のだめは小さくあえぎ、ひくひくと腰を震わせた。
「……いっちゃった?……やらしいな……そんなに、ここいじられるのが好き?」
千秋は指を止めず、なおも執拗に肉芽に快楽を送り込む。
「いやっ……のだめ、ああん、そんなの、しりまセン……っ」
のだめは千秋の首に腕を回し、しがみついた。そして、千秋のコートの襟元に顔をうずめ、声を漏らすまいとしている。
千秋はそんなのだめにお構いなしに指を動かしつづけた。
熱く潤んだとろとろの入り口に中指と薬指をあてがい、幾重もの襞をくるくると撫でながら指を押し込んだ。
「あぁ…!!……ぁっ…あん…」
ゆっくりと出し入れをしながら、膣口をこねまわす。
溢れてとまらない蜜は千秋の指でかき混ぜられ、隠微な音となって湧き上がる。
それは静寂の野外に広く響き渡ってしまうのではないかと思うほど強くはっきりと耳に届いて、千秋さえも赤面させた。
既に、自分の欲望もごまかしがきかないほど固くなり始めている。

のだめが欲しい。
今、ここで、今、すぐにでも。

246 名前:○unconditional love 11 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:23:47 ID:yFrbVtFl
深く差し込まれた指はのだめの膣内の感じる部分を的確に捉え、器用な動きで押し込んだり、撫でたりを繰り返していた。
規則的に肩口でうめく声と同じリズムで、のだめの中は急速的に千秋の指を締め付け始める。
「俺の指をくわえ込んで…中がひくひくしてるぞ、のだめ……」
「だ…め……せんぱい…言っちゃ……ダメ…っ」
のだめは不意に顔をあげ、言葉を封じるかのように唇を千秋に押し付けた。
舌を勢いよく滑り込ませ、積極的に千秋の口腔を舐めまわす。舌を絡ませ、吸い、唾液を嚥下していく。
漏れ出ようとする吐息はその行き場を無くし、何度でものだめの鼻を甘く鳴らした。
その行為は千秋をさらに奮い立たせ、官能を引き出す。
唇を離すと、のだめは強く出し入れをし始めていた千秋の手を止めさせた。
「…入れて……!…お願い……真一くん…」
焦点の定まらない潤んだ瞳で見つめられ、薄がりに光る濡れた唇にそんな誘惑的な言葉を乗せられて、千秋は拒む理由が無い。

千秋はコートの前を開け、ベルトに手をかけた。
ジッパーをおろし、中から自身を取り出すと、押し込められていた欲望は跳ね上がって天を仰ぐ。
そして、ポケットから取り出したゴムを手早くつけた。
のだめは立ち上がり、スカートを大きく開いて千秋と向かい合うと、千秋の上にゆっくりと腰をおろしていく。
「はぁっ…ああ……」
「うっ……くっ……」
千秋の太い幹が入り込む、その圧倒的な圧迫感と痺れるような快感に、のだめは身震いし長い睫を小刻みに震わせた。
「……すげー…キツイ……」
のだめの容赦ない締め付けに、ぎりぎりのところで先に戦い始めたのは千秋のほうだった。
熱く、とろけそうな内壁がまとわり付き、ひねりあげられ、吸い込まれる。
あまりの気持ちよさに、突き上げ、擦り付けてしまいたいのに、ここが野外だということで強引な動きが取れない。
もどかしい動きは余計に官能を募らせていく。
また、のだめも強く脈打つ千秋が自分の中でびくびくと動く度、感じる部分を刺激され徐々に高みへと上らされていた。

247 名前:○unconditional love 12 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:26:04 ID:yFrbVtFl
「……せん、ぱい…どうしよう……」
「な…にが…?」
「外で…あっ、…して…るのに、すごく、気持ちいいんデス……どうしよう……」
お互いに少しずつ体を揺らしながら、共に登りつめようとしていく。
「のだめ…へんたい、なの……かな…あぁっ」
この状況に戸惑いながらもかわいらしく喘ぐのだめが愛しくて、丸いヒップに添えていた手にぐっと力がこもってしまう。
「大丈夫…俺も、一緒……変態だから…」
ぐりぐりと押し付けながら、千秋自身は腰を回すようにグラインドさせる。
もし、今、目の前を誰かが通りかかったら、近くに通行人がいたとしたら、上下前後にゆれる自分たちの影はとても不自然なものにうつるだろう。
コートで、スカートで肌が隠れていても、明らかにセックスしているものと取られるだろう。

でも、止められない……。

微かな背徳は、二人の快感をより強くさせて、いつもよりも早く、その頂上へと向かわせる。
差し込む街灯の明かりに照らされるお互いの顔を見つめあいながら、押し殺すように息を吐いてはキスを交わす。
「は…ああっ……真一くん…、真一くん、もぅ…だめぇ……」
悲鳴にも似た喘ぎを封じるように、千秋はのだめの唇を自分の唇で覆った。
のだめの体が大きく揺れたかと思うと、食いちぎられんばかりの締め付けがやってきて、千秋はそれに促されるままに白い欲望を暴発させた。


……それから、どうやって帰ってきたのかわからない。
転がるように部屋に入るなり、のだめを激しく求めたのだけはしっかりと覚えている。
キスをしながらコートを脱ぎ、ブーツがうまく脱げないのだめが転んだところで足首を掴んだ。
そのまま手元に引き寄せて、スカートをまくり上げ、ガーターベルトを身につけたその白い尻に舌を這わせた。
ショーツは脱がせてつけていないままで、左右に開くと滴るほどに蜜が溢れて、きらきらと光っていた。
こぼさぬように、その甘美な蜜を何度もすすり、舐め取った。
のだめは猫のように腰をしならせ、尻を高く上げて、自分を誘い込んだ。
望むまま、望まれるままにそこに自分を突き立て、強く、強く揺さぶった。

248 名前:○unconditional love 13 /drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:27:55 ID:yFrbVtFl
溶ける、と思った。
溶けてしまえばいいとも思った。
溶けて、一つになりたいと思った。

……こんなにも。
こんなにものだめを愛してる自分をどうにも出来ない。
のだめの望む事は何だってしてやりたいと思うのに、何一つできていやしない。
俺はのだめに、何をしてあげられる?

何度も名前を呼んで、何度でものだめを抱きしめ、千秋は眠りに落ちた。


頬を撫でる優しい感触に目を覚ますと、千秋はベッドの上でのだめの胸に抱かれていた。
ふんわりと暖かな眼差しで微笑まれて、何故だか心が落ち着いていくのを感じる。
「怖い夢でも見ましたか?……ずっと、のだめの名前呼んでましたよ、先輩」
「え……?」
千秋の黒い髪を梳き、形のいい鼻梁に唇を落とす。
「さ、もっと寝ましょ。のだめも、眠いデスよ…………」
「うん……」
千秋は素直に頷いて、のだめの暖かで柔らかい胸に頬をすり寄せた。真綿にくるまれるようなその感触は、千秋を眠りへと誘う。
「…ピアノ……のだめ、ピアノ、弾いて…………」
「わかってマスよー。……ふふ、甘えんぼですねー、真一くんは……」

ずっと、俺の隣で、ピアノを弾いて……
そう言いたくて、でもやっぱり言えなくて、千秋は深い深い眠りに落ちていった。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━終わり

249 名前:drop ◆8d59i59Tbc [sage]:05/02/17 00:36:45 ID:yFrbVtFl
千秋真一くん 24歳おめでとうございます

……というわけで、誕生日祝福SS……のつもりで書いてみました。
野外プレイってどっかで出てましたよね?

最近、素晴らしいSSがいくつもいくつも投下されて、嬉しい限りです。
大笑いしたり、ほろりと来たり、(;´Д`)ハァハァしたり……w
あーしあわせです。

では。名無しに戻ります。

250 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/17 00:40:38 ID:oV5hFo6T
dropさん、GJ!
またもやリアルタイムで読ませて頂きました。
素晴らしい誕生日SS大変ごちそうさまでした!
激しい2人が最高に素敵でした!
またまたまた次回作期待していますね!!!

それにしても、最近のこのスレの活気は素晴らしいですねー。
このまま一気にlesson68までいきたいものですね。

251 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/17 00:45:19 ID:uaA+b2EM
dropさん、すごく素敵でした!

252 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/17 01:37:38 ID:UsWRytW/
dropさん、GJです!
真一君誕生日おめでとう!
いやー、今日もレベル高い!ごちそうさまでしたー(*^▽^*)

253 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/17 14:19:06 ID:2977bPl6
ハピバースデー・千秋。
最近ここ活気ありますね。
量も質もイイ!

のだめは無我夢中の時は大川弁だろうな、と思ってます。
ネイティブじゃない方言て萎えるから
職人さんたちには今まで通りの台詞回しで
書いてほしいけど。

254 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/18 03:03:44 ID:sQCOf5W7
dropさん激しくGJ!
エロもエロでない部分も楽しませていただきました〜。
次回作も楽しみにしていますね!

255 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/18 15:18:13 ID:plz5c8sc
>253
なるほど!大川弁。それもなかなか萌えそうでイイけど、
訳がつかないとわかんないかもね。w

256 名前:842です[sage]:05/02/18 15:42:45 ID:M6xk8b4h
dropさんGJです!
すごい萌えましたー!!!
次もぜひ読ませてください。

こちらのほうも、しょぼいですが書き始めてます。
とりあえず書けた分だけ投下したいのですが。
すごく暗いです。できればハッピーエンドにしたいと思っておりますが……。

257 名前:そして僕らは…/842[sage]:05/02/18 15:45:52 ID:M6xk8b4h
先に手を離したのは、どちらだったのか?
今となってはもう、どうでもいいことだけれど。


そして僕らは間違っていく

1.届かない声
母、征子からの電話を受けたのは、演奏旅行で訪れたイタリアのホテルだった。俺は師匠である
シュトレーゼマンに付いて、世界各国で行われる彼の演奏会に参加している。今回でもう5回目を
数えるそれの内容は、相変わらず彼の付き人的役割で。慣れたこととはいえ疲れることに変わりは
なく、携帯の呼び出し音に気が付いたときもようやく雑事から解放された直後だった。

「はい?」
「真一? 私よ。……何か疲れてるわね」
母さんか、と予想していた人物ではないことに少し落胆した。そういえば最近連絡がない。俺が
パリを出てから毎日のように電話やメールを寄越してきた彼女だったが、まああっちもいろいろ
忙しいのだろうと自分を納得させる。
「今、演奏旅行中なんだよ。……で、何か用?」
「マエストロの付き人でしょ? のだめちゃんから聞いてるわ」
今イタリア? と聞いてきたので、そうだけど、と短く返す。
「何、最近アイツに会ったの?」
「ええ、まあ。それであなたに話があるんだけど……。明日私もそっちに行く予定があるから
会えないかしら? 少しでいいから」
明日は公演の中休みだったから、久しぶりに丸一日空いていた。けれど、どことなく歯切れの悪い
母の言い方が気になり、逆に聞き返す。
「電話じゃ話せない内容?」
そういうわけじゃないんだけど……、と母は言葉を詰まらせる。
「とにかく、顔を見て話がしたいの。都合のいい時間を教えて頂戴」
「……わかった」
時間と滞在しているホテルの名を告げて、電話を切った。


258 名前:そして僕らは…/842[sage]:05/02/18 15:49:01 ID:M6xk8b4h
2.鳥は羽ばたく

夕方、誰もいない小さな公園のベンチに座り、目の前の池をぼんやり眺める。白鳥が浮かんで
いたので持っていたパンを小さくちぎって投げてやると、他の鳥たちも集まってきてあっと
いう間になくなってしまった。
「ごめんね。もう、ないんデスヨ」
2度目となるNYの訪問だが、やっぱり冬は寒い。私はマフラーをもう一度きつめに巻き直し、
かじかむ手にはあーっと息を吹きかけた。
――これは、のだめちゃんにとって大きなチャンスだと思うの。
先に帰ってしまった征子の、昨日の言葉を思い出す。突然呼び出されて、NYまで連れてこられた
私の前に置かれた、信じられないくらいの幸運な話。ピアニストとしての私は、素直に喜んだ。
けれど……。一瞬、彼の顔が浮かんだのも事実で。
「のだめは、何が不安なんでしょうね?」
一人つぶやいても、目の前の白鳥は答えてくれない。ふう、と思わずため息が漏れる。
ステファンと彼のオケとの競演は忘れられない。彼らとの舞台はとても刺激的で、毎回違う景色が
心の中に広がるのを感じた。まだ耳に残るその音にドキドキするくらいに。

そう、もう答えは出てる。もう一度、彼らと演りたい。

何かを吹っ切るように力強く立ち上がり、私は宿泊先のホテルへ向かった。


259 名前:そして僕らは…/842[sage]:05/02/18 15:52:30 ID:M6xk8b4h
3.束縛の期限

約束の時間5分前にホテルのロビーへ行くと、もう母は来ていた。いつもは大抵待たされることが
多かったからちょっと驚いたが、彼女がビジネスとプライベートを分けている証拠なんだろうと思う。
そう、きっと話というのは仕事に関するものだ。電話の様子から俺はなんとなくそう推測していた。
母さん、と声を掛け二言三言挨拶を済ませると、俺たちは近くのカフェに場所を移した。

ウェイターにエスプレッソを2つ頼み、俺はタバコに火をつけながらいきなり本題に入る。
「で、話って?」
唐突な俺の言葉に、母は相変わらずせっかちねぇと笑った。
「また取材とかの話なら、事務所の方に――」
「そうじゃないのよ」
急に真面目な顔つきになった母は、俺の言葉を遮って言った。
「のだめちゃんのことなの」
「のだめ? アイツがどうかした?」
「3日前まで私、のだめちゃんとNYに行ってたのよ」
NY? だってアイツは今オフでパリに……。わけがわからない俺は、黙って母の言葉を待つ。
「初公演を終えてから、彼女いろんなところから客員として呼ばれて演奏してたでしょう? 
 その間にオファーが来てね。ステファン・レノって知ってる?」
ステファン・レノと言えば、NYのR管で指揮を振るとともに、その監督をも務める有名な
音楽家だ。俺が頷くと母は続けた。
「彼がのだめちゃんのピアノを凄く気に入ってくれて、ぜひ専属のピアニストとして
 籍を置いて欲しいって言ってくれたの」


260 名前:そして僕らは…/842[sage]:05/02/18 15:54:48 ID:M6xk8b4h
すごい、と思った。のだめのピアノが世界に認められたことを誇らしくも思う。けれど……。
喜びとともに何か複雑な気持ちを抱えきれず、俺はつい聞いてしまった。
「……のだめは、何て?」
俺の言葉に母は小さくため息を漏らす。そして質問には答えず厳しい口調で言った。
「真一。彼女の恋人であるあなたが心配するのはわかるわ。離れることを不安に思う気持ちもわかる。
でもね、のだめちゃんはあなたの恋人である前に、一人のピアニストなのよ」
「そんなことはわかって――」
「いいえ、わかってない」ピシャリと言い放つ。
「このまま彼女をパリに置いておくつもり? 自分は演奏で各国を飛び回っておきながら、それは
あんまりじゃないかしら。のだめちゃんはあなたの付属品じゃ――」
バンッという大きな音に、店内にいた客の視線が一斉にこちらを向く。俺はビリビリと痛む
自分の右手を擦った。
「……ごめんなさい。言い過ぎたわ」
テーブルの上に零れた水を取り出したハンカチで拭いながら母は続ける。
「でも、真一。あなたには彼女を一番に応援してもらいたいのよ。そしてのだめちゃんには
このチャンスを捕まえて欲しい。だから……」
彼女の背中を押してあげて、と言って立ち上がる。俺は顔を上げることが出来ない。
「のだめちゃんは、答えを保留しているわ」
去っていく足音を聞きながら、俺はまだ痛む右手を見つめる。この痛みは、たぶん図星を
指されたってことなんだろうと自嘲気味に、思った。


261 名前:842です[sage]:05/02/18 15:59:09 ID:M6xk8b4h
とりあえず、今日はここまでです。
いやなとこできってしまってごめんなさい。

時間的には、この間の「彼女が手を〜」の後です。
結婚までの道のりを書いてみたいなあ、と。
まだまだ続きます。がんばります。

262 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/18 17:54:14 ID:ezm+nIgY
たんなる読者で2ch検索できますた。
・・すげぇココ。
「二人のコンチェルトの作者」・・ナニモノ?プロ?「842さん」・・私的No.1。続き熱望。その他すべてハイレベル!
突然乱入スマソ。このスレ現住板には内緒にします(荒し防止)。愛読者にいれて下さい〜ペコリorz

263 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/18 23:34:36 ID:n5BgJi0W
842さん、続きドキドキしながら待ってます。
2人が幸せになることを祈ってますよ〜!

264 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/18 23:44:11 ID:xTOmHvPd
842さんいつも拝見させて貰ってます。
自分はROMってるだけなのですが、今日は一言書きたくて…。
描写が凄くリアルで深みがあって凄いです!
千秋の目線、のだめの目線の書き方とかいいです。
次も気になるっ!これからも応援しているので、842さんのペースで素敵なSS書いてください!!

265 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/19 01:44:11 ID:vopU/YD9
> 描写が凄くリアル
言えてます。よい緊張感があり内容に重みが感じられます。
まさに人生の岐路に立っているという描写ですかねぇ。
続きを待つ楽しみが増えました。

・・・と、つられて初カキコしてますが、私はここでは新参者。
来てから1ヶ月と経ちませんが、ほぼ毎日ここを訪れています。
優秀な作家さん揃いで、SSにも愛があって、素敵なスレですよね。
私も応援しています。

266 名前:けろりん[sage]:05/02/20 01:28:54 ID:EAlhfNVf

……本当に、レベル高いですよねこのスレ。ご飯何杯でもいけそう。
私も842さんの続きを心待ちにしていますが
(けど、ハッピーエンドがいいなあ…)
その間にまぎれて、こっそりとまた投下いたします。


267 名前:けろりん[sage]:05/02/20 01:49:28 ID:PtxoqgT6

『熱に効く薬』

■1

「先輩、やっぱり熱がありますヨ……38度」
のだめが、俺にくわえさせた体温計の目盛りを読み取る。昔懐かしい、水銀式。
どうやら日本から持って来てたらしい。
いまどきデジタル体温計じゃねーのかよ、と毒づいてみたが、看病されている身では
いかんせん立場が弱い。
「俺、平熱低めだから…ちょっと熱出ただけでもツライいんだよな…」
「ダイジョブですよ。のだめが特製の雑炊、作ってあげますから。風邪に効くんデス」
「お前が……料理?よけい具合悪くなりそーだな…」
「そんな口きけるくらいなら、スグ治りますヨ。ちょっと待っててくださいねー」

そういって、のだめは寝室からぱたぱたと出ていった。
熱を出したのなんて久しぶりだ。
シュトレーゼマンの公演に付いて4か月回っていたとき、巨匠が風邪で倒れた。当時は
関係者の間でも風邪が流行っており、寝込んだスタッフもいたのだが、自分は大丈夫だった。
万一シュトレーゼマンが指揮できないときは、自分が振る。大きなチャンス。若手指揮者の
多くは、そういったチャンスを待ちながら、雑用や練習を重ねる。俺の場合も結局は、
正式デビューの前にそういう形でチャンスが巡って来たわけだが、そんなアクシデントを
待ちかまえていたわけではなくとも、やはり気を張っていたのだと言えるだろう。
それが、パリに戻ってきたら気が緩んでしまったようだ。
やはり、この変態女−−−のだめのそばにいられうから、だろうか。

……やばい、こんなこと考えてたら、また熱が上がる。



268 名前:けろりん[sage]:05/02/20 01:50:40 ID:PtxoqgT6
■2

まだ、のだめが好きな自分というものに慣れない。
のだめがそばにいないと、会いたい、と思う。そばにいると、触れたい、と思う。
触れると、ひとつになりたいと思う。
そして、そう思う自分に驚き、あわてる。
いつもそうやって、ひとりで赤面してしまうのだ。
いつからだったのか、離れたくないと思ったのは。
のだめのピアノが聴けなくなるのが嫌だ−−−ただそれだけのために、のだめの実家へ
迎えに行った。それがいつの間にか、ピアノの音だけでなく、のだめ自身が、自分に
とってかけがえのないものになった。

……俺にとって、かけがえのないものって、音楽と……のだめ、か?

そんなことをつらつら考えていたら、のだめがトレイを持って入って来た。
…きっと俺いま、顔が赤いぞ。けど、まあ、熱のせいで赤いから、分からないか…。
「センパーイ、お待たせデース。野田家特製、ネギ味噌卵雑炊!静代(祖母)の自慢の
一品デスよ」
「へ、へえ、いい匂い……」
「静江はこれにイソギンチャクを入れるんデス」
「い……イソギンチャク!?食えンのか、そんなモン!?」
「福岡では食べるんですよー。のだめはあんまり好きじゃないですけど、静代の好物です」
「(やっぱり変態一家か…?)それ、おまえんちだけなんじゃねえの……?」
「ムキー、失礼ですねー、最近はあんまり見ませんけど、昔はフツーに魚屋にありましたよ!
これには入ってないんですから、いいから食べてくだサイ!」
ベッドに起き上がり、恐る恐るひとさじ、口にする。
「おいしい……」
でしょー、と喜ぶのだめ。無邪気な笑顔。
……ほんとは、キスしたいけど、風邪うつしちまうからな。今日は我慢、だ。

269 名前:けろりん[sage]:05/02/20 01:53:41 ID:PtxoqgT6
■3

「はい、センパイ、くすり。ちゃんと飲んで、あったかくして、ゆっくり眠れば
明日には熱が下がってマスよ」
食べ終わると、水と薬がのったトレイが目の前に差し出された。母親みてーだな…
ちょっと苦笑い。ここは従っておくか。ありがたく、薬を飲み、メルシ、とつぶやく。
と。
いきなりのだめが、俺の唇に、キスを落とした。
ぽってりとした、柔らかな唇が、俺の唇をなぞる。ついばむように軽く、ごく軽く、
吸い付く。濃密なキス。
どのくらいの時間が経ったろう。おそらく、数十秒。
不意打ちのキスは、風邪で少々ぼうっとしていた俺の頭に、強烈な一撃となった。
「……うふ。お見舞いデス」
「……ばか、お前。風邪、うつるぞ。……せっかく俺が我慢してたのに」
だけど、こいつは笑うんだ。
「あれ?センパイ知ってるでしょ?のだめ、バカなんですヨ。風邪なんてひきません」

愛しい。

「じゃあのだめ帰りますから、ちゃんと寝てくださいね……ほへぇ!?」
俺は、立ち去ろうとしたのだめの腕をつかみ、強く引っ張った。
のだめは反動で俺の上に倒れ込んだので、それを抱き寄せる。
「帰るな」
「せ、センパイ?」
「………あのさ、汗かけば、すぐ熱下がるから……一番いいの、何か知ってる?」
…知りまセンよ、何か裏技があるんですカ?と、立ち上がろうともがくのだめの耳に、
軽くキスをしながら、囁いた。

「セックス」

唇をとらえた。

270 名前:けろりん[sage]:05/02/20 01:54:50 ID:PtxoqgT6
■4
***
「シンイチくんの体、熱いデス……」
そう言うのだめの体も熱い。
お互いの体をまさぐるうちに、どれが自分の体で、どれがのだめの体なのか、
もう分からなくなってる。
「あ………」
「おまえのここの方が、熱いよ」
あたたかく湿ったその場所へ、そっと指を差し入れると、かんたんに吸い込まれた。
入れた指はそのままで、突起に触れると、中がピクンと反応するのがわかる。
「んっ……」
「…声、かわいい」
「……や………あ」
熱い、熱い吐息の下、途切れ途切れになりながら、のだめがささやいた。
「……先輩の、指って…いやらしい…」
のだめ、先輩の、ピアノを弾く指が、自分の体に触れてるって思うと、
それだけでなんか……ヘンなカンジになりマスよ…。そんなことを言う。
「…俺の指、そんなにいやらしい?」
「ハイ……ほかの人に見せたくないくらい」
指を止めずに、尋ねてみる。
「……ほかに俺のいやらしいところって、ある?」
「いやらしいっていうか、セクシーなところは……ん…目を閉じた表情とか…」
「目を?」
「ハイ…だからのだめ、キスの最中とか、あの……ときとか、途中でつい薄目あけて、
シンイチくんの顔見ちゃうんです……あ」
ーーーーーーえ。
「……あの、それ……すごく照れるんだけど…」
「あ、照れた表情もスキ…」
「……も、いい。黙れ」
俺は問答無用で唇をふさいた。
***

271 名前:けろりん[sage]:05/02/20 01:56:21 ID:PtxoqgT6
■5

そろそろ、というところでのだめが尋ねてきた。
「……ほんとにダイジョブですか?疲れてませんカ?」
平気だよ、と答えようとして、ふと思い付きを口にしてみる。
「……そうだな…上になってくれる?」
「え…どうすればいいのか分からないデス」
のだめに自分の体を預け、抱きしめたまま横に転がって上下を入れ替えた。
上になったのだめは頼りなげな表情で、俺の目をのぞきこみながら、肘をついて
上半身を持ち上げる。
白い乳房が、俺の胸の上で存在を訴えている。両手で乳房をもみしだく。もう
さんざん味わった乳首を少し擦るだけで、のだめはまた敏感に反応して。
見上げると、ちょっと動くだけで、ぷるん、と揺れる胸、そして悩ましげに息を
吐きながら、眉をひそめる表情。……そそられる。
「この体勢、けっこう楽しいかも…」
「……のだめは恥ずかしいですヨ…ん」
「じゃあそのまま…ちょっと腰、浮かせて…」
俺は自分の下半身に手を添え、ちょうど俺の腰の上に座り込むような感じになっている、
のだめ自身にあてがった。
「ん……っ」
先刻の指と同様、いとも簡単にするりと入る。
「……やっぱ、中も、すげー熱い…」
ダメだ。やっぱり、このまま大人しくなんて終われっこない。
「汗、かかないと、な……」
のだめの背中に腕を回して抱きしめ、そのまま俺も起き上がり、つながったまま対面して
座る形になる。
「薄目、開けンなよ……」
***

272 名前:けろりん[sage]:05/02/20 01:57:53 ID:PtxoqgT6

■6

「……悪かった。結局、風邪うつしちまったな…」
翌朝、俺は熱が下がったが、かわりにのだめが発熱してしまった。同じ、38度。
バカだから、という台詞に異様に説得力があったのに流された俺の負けか。
けれどのだめは案外元気そうで。
「うーん、のだめのは、風邪というよりは知恵熱じゃないかト……」
「知恵熱?」
「だって、上になっちゃったりとか、初めてのことイロイロしたから。先輩、
すごい技知ってるんですネー……ぶほっ!センパイ、ふきん投げ付けないでください〜!」
だから、照れた顔もスキだって言ってるのに〜。
俺は、赤面しているのを自覚しつつ、まだ何かつぶやいているのだめを尻目に、
部屋を出て行こうとした。
扉を閉める、その寸前。
「今日はここで寝てろ。……ピアノ弾いてやる。なにがいい?」
「ムキャー!じゃあ、ショパンお願いしマスー!」

やれやれ。いつも負けるのは、俺だ。

<FIN>

273 名前:けろりん[sage]:05/02/20 02:00:10 ID:PtxoqgT6
以上です。
相変わらずエロ部分はヘタレです。肝心な!ところが書けません。
すみません。

ちなみにイソギンチャクは、福岡では本当に食べるんだそうです。
味噌炒めとかで。
(友人の祖母はみそ汁に入れるとか)

ちょっと小ネタを思い付いたので、また近々参ります。

274 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/20 02:23:50 ID:RwpzPL2a
けろりんさんGJ!
すごくおもしろかったです、原作に雰囲気が近い!
またの降臨お待ちしてます〜。ほんと神多くて嬉しいです!

275 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/20 03:21:01 ID:iPFIl+og
けろりんさん、GJ!

276 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/20 04:25:11 ID:wDPQ8GkV
萌えました!
萌えました・・・が、イソギンチャクにびっくりしました。


277 名前:夏生[sage]:05/02/20 05:46:48 ID:6mVPaptD
イソギンチャク・・・・・・・・まじですか。

278 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/20 13:57:16 ID:ZstRDzcD
けろりんさんの作品は2人のやりとりが原作っぽくて自然に読めますね。
ここの職人さん方はレベルが高く皆それぞれに個性があって素晴らしい!

279 名前:けろりん[sage]:05/02/20 16:58:17 ID:PtxoqgT6
みなさま読んでいただき、ありがとうございます。
イソギンチャクは、福岡県でもほとんど熊本、なところ出身の
友人からの情報です。シャキシャキしてるらしい。
千秋の反応は、私の反応と一緒です。。。

SSは、原作を離れてあれこれ設定を考えられるのが
醍醐味だとも思うのですが、私はどうしても原作から離れられず…。
ですから、ほかの職人さんたちのバリエーションの豊かさに
いつも感嘆しております。

「原作に近い雰囲気」という言葉は嬉しいです。
ありがとうございます!

280 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:23:39 ID:PtxoqgT6
連続になってしまいますが、また投下させてください。
峰と清良登場ですが、すみません今回エロなしです。

では行きます。

281 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:25:26 ID:PtxoqgT6
『男同士の頼み』

■1

「あ、思い出した!センパーイ、のだめちょっとターニャに楽譜借りて来マスねー」
「おー」
夕食後、そう言ってのだめが部屋を出て行った直後、部屋の呼び鈴が鳴った。
「oui?」
誰だ、こんな時間に?のだめが戻って来るにしては早過ぎるし。
ロックを解除し、扉を開ける。と、そこに立っていたのは。

「おー、千秋ーーー!!久しぶりー!!!」
「み…峰ーーー!?清良!?どうしてお前たちこんなとこに……!?」
「ごめんねー、千秋くん。空港から、パリに着いたって電話しようって言ったのに、
龍が『突然行って驚かせてやる!』って言い張るもんだからー」
「指揮者デビュー、おめでとう!今はオフなんだろ?」
「あ、ああ、ベルギーで振って、おととい戻ってきたところ……」
とりあえず中へ、と2人を中へ通す。これが間違いだったのかもしれない。


282 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:26:43 ID:PtxoqgT6
■2

いやー、相変わらず広い部屋住んでンなお前、と峰は部屋を見回した。
「で、のだめは?出かけてンのか?」
「……このアパルトマンの、友達のとこ。すぐ戻る」
「千秋くんの彼女、早く会いたいな〜」
峰のヤロー、当然のようにのだめが俺の部屋にいるって思ってンな。
彼女。彼女、か……彼女ね……
嘘ではない。いまやまるっきり真実なのだが、この俺様があいつのことを
「彼女」と紹介するのかと思うと、緊張して心臓が痛くなってくる。
正直言って、照れる。ただそれだけの理由。
今までなら「彼女じゃねえ!」と反論できたのに、もう出来ないワケだ。
そこへ、ただいま〜、とのだめが飛び込んで来た。
「おーー、のだめーーー!久しぶり、元気だったかー!?」
「……えーーー?峰くんだーーー!すごいデス、どうしてパリにーー!?」
バカ2人が久々の対面を喜んでいる。
清良は、のだめとは話すのは初めてのはず。
のだめ、こちらは、と紹介しようとすると、先に清良の方から口を開いた。
「はじめまして、三木清良ですー!噂聞いてます、きゃあー、千秋くんの彼女〜」
「あー、峰くんの彼女サンですよねー、ヴァイオリンの!はじめマシテ、妻でーす
……ぎゃぼ!先輩、グーでぶつのはやめてくださーい!」
「ち、千秋くんグーって…」
ちくしょー。俺が照れてる間にこの女は、いとも容易く壁を蹴倒してしまった。
女たち2人はあっさり打ち解け、お互いの留学先の話などを語り合っている。
相変わらずの、感覚的な”のだめ語”が散りばめられている珍妙な会話だった。きっと
清良の頭の中にも今、「世界不思議発見」と「動物奇想天外」が渦巻いていることだろう。
…のだめも、黙ってはたから見てる分には十分「かわいい」部類に入るのにな。
ジャンもかわいいって言ってたし。スタイルもいいし…清良より胸デカいなやっぱり
……ちょっと待て、俺は何を考えてるんだ。俺まで変態の仲間入りをしなくてもいいんだ……。

283 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:30:16 ID:PtxoqgT6
■3

いけない。思考回路まで峰のペースにやられたようだ。ここはさっさと追い出そう。
「いつまでこっちにいるんだ?」
「10日間の予定なの。どうもありがとう、泊めてもらえるなんて。感謝してまーす」
−−−−−−はあ?泊める、だあ?
「ちょ、ちょっと待て!峰、何の話だ一体!」
「え……ちょっと龍、あんた『向こうでは千秋の家に泊めてもらうことになった』って
言ってたけど、まさかと思うけど千秋くんには…」
ふふふふふ、と峰は満足げに微笑んだ。
「千秋、これを見ろ!」
峰がカバンから取り出したのは、1枚の封筒。表には何も書いていない。
それを受け取り、中を開くと出て来たのは、手紙だった。ドイツ語の。

”千秋、ベルギーは好評だったようデスネ。
ところで、峰くんと清良チャンがパリへ行くそうです。パリのホテルは高いから、
千秋のところに泊めてもらえばいい、と言っておきましたからヨロシクね。
キミは隣ののだめチャンのところへ泊まればイイでしょう?
というより何で一緒に住まないの?
じゃあガンバッテ。来月会いまショウ。
追伸:ワタシの見たところ、清良チャンはBカップネ。チェックお願いシマス。
あなたの シュトレーゼマン”

「なんであのオヤジ、こんな手紙……」
「ついこないだ、また桃が丘の理事長のところに顔出してたンだよ。で、パリ行くから
千秋の顔見て来ようと思う、って言ったら「じゃあ紹介状書いてあげマショウ」って」
しょう、かい、じょう、だぁーーー?
「断るーーー!!!うちは宿屋じゃねーぞ!!ホテルでも何でも探せーーー!!」
「い…いいのか、千秋、そんなこと言って!シュトレーゼマンからの伝言、伝えるぞ!」
「何だ一体!」
「『師匠の命令は絶対デース!!!』」
………ちくしょー!!!!

284 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:31:21 ID:PtxoqgT6

■4

「……じゃ、俺は隣に転がり込むから…寝室はこの扉。シーツは替えておいた。風呂は
あっち、タオル類はこの棚。あとはなんでも好きに使え。おやすみ」
「ああっ、千秋!ちょ、ちょっと待て!」
去ろうとした俺の手を峰がいきなりつかみ、寝室のドアの中へ引っぱり込んだ。
「まだなんかあんのかーー!!」
「しィッ!小声で!……千秋に、男同士の頼みがある!」
「頼みだぁ〜?」
なんか、イヤな予感……。これ以上、峰の頼みだなんて、ロクなもんじゃねーだろ。身構える。
「コンドーム貸せ」
「………あぁ?」
「どうせ常備してんだろ?外国じゃどこで買えンのかわかんねーから、日本から持って来る
つもりだったのに忘れちまってさ」
「勝手に薬局でもどこでも行って、自分で買えーーー!俺はお前の性生活まで面倒みねー!」
「千秋……シュトレーゼマンは『千秋は絶対持ってマスから、頼ればイイデス』って言ってたぞ」
「嘘つけ!」
「あのオッサンによると…『寝室のサイドテーブルの上の引き出しの一番右奥……』」
………え。
な、なんで知ってるんだエロジジイ……!?
……、もう、いい。こんな事、さっさと終わらせよう。
俺はあきらめて、たった今峰の言った場所、サイドテーブルの引き出し上の一番右奥、から
コンドームを出し、箱ごと峰に渡した。
「サンキュー☆おー、日本製?」
「売ってンだよこっちでも……いいから早くしまえ」
「まあ待て」
そう言うと、峰は箱を開けて中から2つ、袋を取り出し、俺に渡した。
「今夜のお前らの分な。あ、もう1ついる?追加は、明日一緒に買いに行こ−ぜ☆」
…俺は物も言えないまま、峰と清良を残し、自分の部屋をあとにした。

285 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:33:17 ID:PtxoqgT6

■5

「………」
峰は、つまり俺とのだめがそーゆー関係だってハナっから思ってるってワケだよな…
みんな、日本にいるときからいくら俺が”彼女じゃねえ”と言っても聞いてなかったし…。
てことは当時から「そうだ」と思われてた、ってことで。
俺がいまさら照れる必要なんか全然ないってことじゃねーか。
それって、なんか不本意だ……。
「お茶ですよー。センパイ、難しい顔してますネ……」
のだめが紅茶をいれて持ってきてくれ、床のラグの上に並んで座る。
この部屋も、日本にいたときとは比べ物にならないくらい綺麗なモンだ。
こうやって、座るスペースがあるんだから。
そして−−−−−2人で使うベッドも。
「メルシー。いや、ちょっと疲れて…峰のペースに巻き込まれたのは久しぶりだから」
「相変わらずですよねー峰くん。だけど清良さん、改めて間近で見ると、すっごいキレイ!
峰くん、幸せだー。あへー」
あへー、って、こんなときに使う言葉かよ。この変態。
………俺も、十分幸せもんだよ。
「…清良は、Bカップだってよ?お前のほうが勝ってるじゃん」
軽くのだめの胸をはじいてみる。弾力のある胸。やっぱり、どう見ても清良よりでかい。
「セ、センパイ、なんでそんなコト知っとっとデスかっ!?まさか…」
「シュトレーゼマンの見立て。まさか、ってなんだよ」
「いえ、先輩、案外ムッツリだから……おっぱい好きだし…」
「ばーか。…じゃあ、せっかく峰が俺たちにってくれたモン、使わないとな」
「何デスか?」
これ、と、俺は先刻峰から渡された、2つのコンドームをのだめの手のひらに乗せた。

286 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:35:26 ID:PtxoqgT6

■6

「……がぼーん!?ななななんで、峰くんが、こんな?」
「まあ、いいから。…2つしかないけど、いい?」
「いいも何も……先輩、やっぱりスケベ……」
何か言ったか?と言いつつ、のだめの腰を抱き寄せた。のだめも、俺の首に両腕を巻き付ける。
「ん……」
唇を合わせると、スイッチが入ったように体の中心が熱くなる。まるで即効性の毒だ。
指先からも、触れあう肌からも、のだめの熱がすぐに流れ込んでくる。
こいつの体の、とこもかしこもが愛おしい。
「……ホントに、2つで足りるかな……?」
「………足りるくらい、ゆっくりで、でも濃厚なの、お願いしマス……」
かんたんに言ってくれる。だけど、望むところだ。こいつを悦ばせられるなら何だって。
のだめの髪に顔を埋めながら、ちょっと躊躇したが、思いきって口に出してみる。
「…なあ、……オレ、照れ屋だけど…その、どう思う?過剰かな?いろんなことに……」
「ふぉ…?何のことデスか?よくわかんないですけど、のだめは先輩の照れてる表情が
とっても好きなんですけど。俺様なのに照れ屋、ってとこがイイんだと思いマスよ?」
だってこれでー、いきなりバラの花くわえて”ジュテーム”なんて毎日言って、人前で
いちゃこらキスしてくれるようになったりしたらー、それ先輩じゃないデスよー。
「……妄想しないでくれ」
「えっちのときは俺様系ですケドね」
「………」
「…あ、照れた。うーん、カンタンですねー♪むきゅきゅ」
「………うるせー!!」
「羞恥プレイ?」
「……だから、どこでそんな言葉覚えて来ンだよ!くそっ、もうしゃべらせねーぞ!」
いつものパターンだ。のだめの軽口を、唇でふさぐ。俺の得意技。
……少しは勝てるようにならねーと。
憎まれ口きいてもらわないとキスもできない、なんてことになっちまっても困るから。

<FIN>

287 名前:けろりん[sage]:05/02/20 21:38:52 ID:PtxoqgT6
以上です。
小ネタと言ってたわりには長くなりまして。しかもエロなし…
男の会話、ってのを書きたかっただけなのでした。
私のなかの千秋の萌えポイントは、何より「俺様で照れ屋さん☆」なんです。
そしてヤツは照れるとキスで口ふさぐ訳です…


288 名前:名無しさん@ピンキー[]:05/02/20 21:40:26 ID:92AfKhw8
イソギンチャク、、、、懐かしい。当方福岡県大川市出身です。
『ワケノシンノス』っていうんですよ。意味は『若い衆の尻の穴』です。

289 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/20 22:07:41 ID:xludtOS2
けろりんさん、グッジョブです!
いつもゴム2個じゃ足りないのか、チアキ・・・
ところで峰、のだめがフランス語しゃべってるの知ったら
すごい驚くのでしょうね。

288さんがもし、文章お書きになる方でしたら
のだめのベッドシーンをネイティブ大川弁でお願いしたいです・・・

290 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/20 22:26:08 ID:uX2S9lj+
けろりんさんの小説、すごくすごく好みです。
ファンになってしまいました…
「原作に近い雰囲気」、私もそう思いました!


291 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/21 00:12:57 ID:/0dyE7Th
ここのスレでの千秋は、
・おっぱい星人
・絶倫
・ボクサーパンツ愛用
・ゴムは一晩に最低二つ使用

がデフォでFA?

292 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/21 00:33:11 ID:bNE3MCR6
けろりんさんの小説って本当に原作の二人みたいで大好きです。
今脳内で原作の二人が動いてます!
素敵な萌えをありがとうございました!

293 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/21 00:41:51 ID:+Qu4NOoZ
>291

・のだめにゾッコン
・ベッドでは寂しがり屋で甘えん坊
・独占欲が強くてヤキモチ焼き

も追加希望!

294 名前:けろりん[sage]:05/02/21 00:52:29 ID:t2O5dUat
わー、たくさんレス付いてる……どうもありがとうございます!
ものすごーく、嬉しいです。またがんばりますね。
イソギンチャクについても裏付けとれたし(しかし凄い名前ですね!!)。

291さん
私の中では「おっぱい星人」「ボクサーパンツ」はデフォです。
けど実は、どちらかというと淡白なんじゃないかという気が。
彩子と別れて以来なんにもナッシングで過ごしてたと思うし。
ひとり処理ということで。(誰か、書いてください)
ゴム2つは、峰が気を利かせただけで、ほんとは1つで良かったかも。
(ああいう会話の後になだれ込んだ以上は使うかもしれんが…)
基本的には淡白なんだけど、のだめに関してはついつい熱くなってしまう、
というのが萌えな千秋。みなさんはいかがですか?

ところで、公式にうpされたおねんね千秋、かわいいですよね…

295 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/21 01:17:18 ID:lOmWO3g0
音楽の演奏とエッチってリンクするらしいですよ〜
千秋は、「陰湿でストイック」、「速くなると音が軽くなるから
もっとくねくねしてもだえるように」ですか(笑)

296 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/21 07:33:47 ID:/0dyE7Th
私も、千秋は基本的に淡白だと思ってる。
「セックスってこんなもんか」
的に、さして感動のない初体験をすませ、今まで過ごしてきたんじゃないか……と妄想してみる。
そりゃ、努力家の千秋ですから相手を悦ばすテクは勉強したでしょうな。
のだめとそうなってからは、与えられるモノのでかさに感嘆しているというか。
「こんなに気持ちいいんだ……」
みたいになっていって、何度でもおかわりしたくなっちゃう……

とか想像しつつ、千秋自慰に手をつけていますが、激しく難航しています。

297 名前:名無しさん@ピンキー[sage]:05/02/21 13:15:33 ID:y8Rt0zkq
わたしも>>296さんと同じ考え。千秋淡泊だと思う。
欲求不満は音楽が解消してくれそうな感じ?
そんな千秋ですから、自慰モノ楽しみにしてます!ヤッパハゲシイノカナ?
おかずとか気になりますw
でも変に気負わずご自分のペースで書いてください。

298 名前:名無しさん@ピンキー[SAGE]:05/02/21 14:28:47 ID:dR6yzOL2
エチーが音楽とリンクしてる説、ありそう。

ここの住人さんはかなり読み込んでる人が多いから
今さらかもしれないけど、原作登場曲の中で
エルガーのヴァイオリンソナタと
ラフマニノフのピアノ協奏曲2番は
聴いた方がいいよ。
この曲を千秋が弾いたと思うだけで
妄想の2、3こ出来るから。
そのくらいちょっと衝撃的。

299 名前:842です[sage]:05/02/21 15:23:50 ID:4W05hC50
あわわわわわ。たくさんのコメントとけろりんさんの神SSがっ!!!
コメントくださった方、ありがとうございます。感激です。
あたたかいお言葉に涙でそうです。
けろりんさん、素敵なSS読ませていただきました! 萌え!!!

私もがんばらなくては! と思っているものの、なかなか筆が進まず。
いろいろ曲を聴きながら書いてはいるものの、どんどん暗い方向に……。
ああ、最終話まで行き着くのにどれくらいかかるのだろう。

ということで、ちょこちょこ連載になってしまうやもしれませんが、
お許しください。ごめんなさい。
では、つづきです。

300 名前:そして僕らは…/842[sage]:05/02/21 15:29:20 ID:4W05hC50
4.手にした価値

R管の事務所に行こうとしたけれど、自分がほとんど英語を話せないことに気付き、
少し落ち込んだ。決意したからには、早くサインをしていまいたかった。そうしなければ、
また気持ちが揺らいでしまいそうで、怖い。
「私が仕事に出掛けてる間、ゆっくり考えてね」
そう言って空港へ向かった征子サンが帰ってくるまで、あと2,3日。それまでどうしても
浮かんできてしまう先輩の顔と格闘しなければならないかと思うと、気が重くなる。
勝負はいつも、五分と五分だから。

気晴らしに近くの街をぶらついていると、大きなブックストアが目に入った。英語版プリごろ太でも
探してみようかと店内に足を踏み入れる。そこは見た目以上に広々としていて、吹き抜けの高い天井に
備え付けられた窓から光が差し込み店の隅々まで明るく照らしている。中央に大きな階段があり、
その周りには訪れた人がゆっくり本を読めるようにゆったりめのソファが設置されていた。
何やらいいニオイが2階から漂ってきたので階段を上ってみると、その小さなスペースはカフェに
なっていて、スーツ姿の男の人が2人、本を片手にコーヒーを飲んでいた。
そしてその反対側には――グランドピアノがぽつんと置かれていた。



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